2011年12月31日土曜日

オクラホマ

アメリカの母と叔母が同居する家に滞在中。
老人ふたりの生活なので、毎日めっちゃゆっくりモード(笑)。

ソファーでめいめいが膝にパソコン載せて、それを読んだりキーボードたたきながら、時々横に置いた携帯をチェックして、テキストメッセージ書きながら、テレビを見ている・・・・。
(我が家での様子と大差ないです。)

夜は映画をみたりフットボールの試合を見たりという具合であります。

お母さんと娘のベッツィーは絶縁状況。従妹のホープの家に泊まっていますが、会いにも来ないし、勿論電話で話もしないけれど、息子のオースティンは一昨日から今日まではここに泊まっていました。今夜はホープの家に移って行きました。

もしかしたらベッツィーに会えないのかなと思ってたら、昨日はオースティンを連れてお母さんは田舎の土地をチェックに出掛けたので、私は叔母さんと2人でホープの家へ。叔母さんはすぐに帰りましたが私はそのまま昨夜はホープの家に泊まりました。

夜は女3人で出掛けて、なかなか盛り上がって楽しかったです。
今朝、お母さんの家に戻って来ました。

今日はお母さんと叔母さんとランチに出掛け、帰りに郵便局に寄ったのですが、その後の2人の会話が傑作。

お母さんは郵便局で大きな封筒を買い、車で待っていた叔母さんに封筒を渡しながら、
「ほら、昔、HardでLong(硬くて長い)のを買ったでしょ、なかったのよ」
「は? HeartとLungの(心臓と肺)のやつって?」
「封筒よ、封筒」
「は? 心臓と肺の封筒って?」

なんか漫才聞いているみたいでした。

そう言えば、オースティンとお母さんと私の3人でIHOPと言うファミレスに行ったときの事。
お母さんはクレープを食べたいとメニューを見ながら、
「このクレープとこっちのクレープではどう違うのかしら?」と、ウェイトレスを呼び止めて聞きました。
「こちらのメニューはクレープは2枚、こちらの方はクレープが4枚入っています。」

それぞれ注文したものを食べていると、
「ねぇ、これ確かクレープが4枚って言ってたわよね。2枚しかないんだけど・・・」

私は向い側に座っていたので、お母さんがメニューのどれを指差して聞いていたのかは知りませんでした。

「だって、それはおばあちゃんが尋ねなかったメニューだよ」
「へっ? そんなことないわ。これは4枚って言ってたやつでしょ?」
「違うよ。クレープのメニューは3つあって、聞いたのは2つだけで、おばあちゃんは聞かなかったのを注文したんだよ。何で聞かないのを注文するのかって思ってたもん。」
「え、そんなことはないわ、これを注文したのよ」
とメニューを見直すお母さん。
「ちがうよ、こっちを注文したんだよ・・・」
笑えます

2011年12月28日水曜日

めっちゃおりこう犬

昨日は、あまり効果はなさそうなものの、お守り代わりに「おりこう首輪」をしたまま、出掛ける30分前に子供用抗ヒスタミン剤のBenadrylシロップを与えました。

訓練の成果あって(?)、「入りなさい」と言うと素直にバッグの中に入ったので、おやつを与えてその隙にバッグのジッパーを閉めました。

空港までのタクシーの中で、バッグの中から爪でバッグを引っ掻くは、中からバッグを噛もうとするは、クンクンうるさいは・・・、こんな様子じゃカウンターでダメって追い返されるんじゃないか。仮にうまく受け入れられても、飛行機に乗っている間中、泣き叫ぶ子供の母親のように、こっちが泣きたくなるんじゃ。

ああもしかして、シナコの再来になるのか!
その昔、キニコが3歳半、シナコが1歳過ぎの時、アメリカのおばあちゃんの85歳の誕生日に日本から2人を連れて行った事がありました。アメリカのお父さんの具合が悪かったのでお見舞いも兼ねていたのですが。その時、ロスだったかサンフランシスコかの乗り換え地から目的地のオクラホマシティーまで、シナコは泣き叫びっぱなし・・・。

そんなことなら1250マイルの運転の方がマシかも・・・。空港から折り返して、車で出掛けるか・・・。

逡巡しながら車は空港に到着。
ジョダ入りバッグを持ち歩く間、ジョダが中でごそごそするので、バランスが悪い。

けれど観念したのか、何が何だかわからなくて戸惑っているのか(多分後者)、震えて静かにしておりました。

カウンターで「イヌとバッグを合わせた重さは?」と聞かれ、
「20ポンドです」と答えると、
「え、本当に?」
バッグがラージサイズだからか・・・。
思わず正直に「いえ、予約当初は20ポンドだったんですけど、ホリデー太りで・・・22ポンドほどです」と言うと、
「あはは、ホリデー太りね。そりゃいいわ。きっとスーツケースもホリデー太りしてるのね、たいていオーバーしてるものね」とは言われたものの、問題なく受け入れてもらいました。

セキュリティーを通るときは、ジョダはバッグから出さねばならず、私が抱っこして金属探知機を通りました。

このあと、素直にバッグに戻ってくれるのか心配しましたが、大丈夫。
基本的に犬をバッグから出してはいけないので、セキュリティーを出たところで、バッグの蓋をあけて、ジョダが頭を出せる状態にしたまま、出発の30分前まで過ごしました。その後搭乗口まで歩いて行くと、既に搭乗は始まってました。

座席は11列目、3席の窓際。座席の下にジョダのバッグを納めました。

到着30分程前に、トイレに席を立った際にお隣の席のおじさんと会話する機会がありました。
「どこまで行くの?」
「オクラホマまで行くんだけれど、イヌを連れてるから、ダラスまでで、そこに迎えに来てもらってるの」
「ほー、イヌを連れて来てるんだ」
「ええ、ここに」とジョダのバッグを指差すと、なんとこの人はその時までジョダをそこにいるのを知らなかったのです! それくらいジョダはおとなしくしてたのであります。

降りる時にこのおじさんには、「これまで会った中で一番の犬」とまで言ってもらい鼻高々。

オクラホマまでの3時間の車の中もおりこうさんでした。

ほんと、シナコよりずっとずっとおりこうさんでありました!

2011年12月26日月曜日

あほイヌ(2)

ペットショップに行きました。
が、やはり医薬品は販売してなかったです。

そこで、ペットショップの販売員のお姉さんが去年イヌを車に載せて旅行したときに効果があったと言う「おりこうになる首輪」と「おとなしくなるオヤツ」なるものを騙されて買って来ました。

ジョダはアレルギー持ちなので、当日初めて特殊な首輪と特殊なオヤツをやって、体調を崩してはいけないので、帰宅後すぐに両方を試してみました。

結果は・・・なんだか普段より興奮している模様。
私が荷造りでバタバタしたり、ジョダの餌を詰めたりしているので、興奮したのかもしれませんが。

明日のジョダ連れ旅行が「不安だ」とアメリカのお母さんに言うと、姪で動物病院に勤める人にすぐさま聞いてくれて、「子供用のBenadryl(抗ヒスタミン剤の入ったアレルギーの薬)が一番効果ある」のだそうです。アレルギー持ちのジョダには常備している薬なので、明日はおりこう首輪に加えて、Benadrylで攻める事に致します。

ジョダ、頼むから、明日は静かにしてね!

あほイヌ

さっきキニコとシナコを空港まで送って帰って来たら・・・
こんなありさま。

オクラホマのお土産にと思って買っていたパネトーネ。
紙袋に入って私の寝室に置いてあったもの。缶に入って密閉されていたはずなのに・・・。


口に合わなかったのか、あまり食べてはいなかったものの・・・。

このパネトーネ、栗が入っていてめっちゃくちゃおいしいのです。(もったいないから救済できた部分は冷凍しました。)

ちょっと値が張るから自宅用には贅沢なのだけれど、以前人からもらって感激して、以来クリスマスシーズンにはWilliams Sonomaへ行って買うのであります。クリスマス過ぎるとセールしてるから狙い目。

今から行ってもうひとつ買って来よう・・・。でもあの時あと3個しか残ってなかったから、まだあるかな。

それにしても食事制限のはずが、こんなもの食べて・・・あいつは飛行機に乗りたくないのか!? 
ジョダなりの反抗なのかもしれませぬ。

本当のところは、食事制限どころか、娘たちがおやつを一杯あげるものだから、ジョダはホリデー太り。マジで飛行機に乗れないかも。

しかもあのキャリーバッグを嫌がって入れるのも大変。もし息抜きにバッグを少し開けでもして、その隙にバッグから飛び出したら・・・収拾がつかなくなるんじゃとドキドキ。

おとなしくしてもらうために精神安定剤を処方してもらおうと今朝獣医さんに電話したら、今日はお休みで救急医の電話番号が案内されました。そちらにかけると、「かかりつけ医ではないのでこれまでのカルテがないですから、診療してからじゃないと処方できません。診療費は90ドル」と言われ断念。いはくペットショップでも今時はそう言う薬も売っているらしいので、今から行って来ます。

あーあ、もうちっと賢いイヌと思ったんだけど。
やっぱ飼い主に似るってか?

2011年12月25日日曜日

クリスマス

今年は家族の写真もないし、面倒だし、もうクリスマスカード兼年賀状は出さず、電子カードだけを身近な人に出して、それでおしまいにするつもりだったのですが、イヴの朝にやっぱりカードを作ろうと思い立ちました。

初めて使うソフトだったし(MacBookに付いて来たやつ)、日本語版と英語版を作り、住所録を整理して・・・と結局ほぼ一日かかりの作業になったけれど、時間をかけて出した甲斐がありました。今日は朝から色んな人からメールで返信があり、こうして友人知人から便りがあって近況を知ることが出来るのがクリスマスカード/年賀状の醍醐味ですよね。

さて、いよいよ明日から娘たちは帰国。私はあさってオクラホマに出発ですが・・・食事制限して体重管理するはずのジョダは、娘たちがたくさんおやつをやって、逆にどんどん体重が増えております。

ペットショップに機内持ち込みペット用のキャリーバッグを買いに行きましたが、想定していたミディアムサイズのバッグにはジョダは収まりきらない事が判明。ラージサイズを買ったのですが、ラージの重さは4.6ポンドほど。バッグとジョダを合わせると、到底制限の20ポンドは軽く越えている・・・。

それにバッグに入れる犬の条件として、「バッグの中で立ち上がれる」ことなのですが、ジョダは体の割には背が高いのであります。ジャックラッセルと同じ胴体だけれど、短足のジャックラッセルとは違って、ラットテリアは足が長いのであります。だからラージサイズのバッグでもジョダは立ち上がる事はできないのですよねー。


てなわけで、もしかしたら明後日は空港で追い返されるかも・・・。

ま、そうなったらそうなったでいいかと思わせる要素がふたつほど。

その1。何故か電子レンジが今日から壊れている。壊れているというより、電源が全然入らない。ブレーカーが飛んでいるわけでもない。我が家の電子レンジはコンロの真上に備え付けてあるタイプのやつ。昨日の夜、二階の屋根裏でずっとごそごそって音がしてたのですよね。もしかしてリスかネズミが屋根裏にいて、配線を噛んだんじゃないか・・・と想像してるのだけれど。修理を呼ぶにも、明後日から不在だと、それもできない・・・。

その2。オクラホマ行きは何時のときも楽しみだったのですが、今回ばかりはそうは行きそうもありません。というのもベッツィーの離婚に加え、お母さんとベッツィーの折り合いが悪く、お母さんは精神的にかなり参っている。当のベッツィーも参っているのだけど。オクラホマに来ているはずのベッツィーも、お母さんには全く連絡を入れないらしく・・・。私もベッツィーに会いたかったけれど、彼女はきっと私がお母さんの側についていると思うだろうから、もしかしたら会えないかも。

私のアメリカの家族に関しては、一昔前までは仲良しだったのに、何時の頃からか色んな事で確執が出来始めて・・・。ひとつにはお金が絡んでいるのです。お母さんがもらっている娘たちの父親の遺族年金。娘たちは自分たちに権利があると言っているらしい。本当のところは私もわからないけれど、でもやっぱりお金はお母さんのものかなと。けれど娘たちは、再婚/再々婚をしたお母さんには、お父さんのお金をもらう権利などないと主張してるみたい。

姉のスーザーンには躁鬱病もあるし、妹のベッツィーのほうは今年の始めに卵巣と子宮の摘出手術を受けてホルモンバランスの崩れもあって余計に精神不安定なのだと思うし、彼女の息子のオースティンは同性愛者だってことを同じく今年の始めにカムアウトし。両親ともなんとかそれは受け入れられているようだけれど、とても優秀な大学に行っていたのにドロップアウトし、一旦は自宅に戻ったものの、父親のアンドリューは大学を辞めた事にすごく腹を立てていたので喧嘩ばかりとなり、結局オースティンはボーイフレンドのいる東海岸へ引越してしまいました・・・。

とにかく色んな事がいっぺんに起こって大変そう。だから今回は私は楽しみに行くと言うよりは、お母さんの話を聞きに行くって感じです。

ほんと、長い人生いろいろあらーな、ってのが今の正直な気持ちっす。

2011年12月20日火曜日

冬休み(2)

ジョダを連れてオクラホマへと計画したものの、1250マイルの21時間余りを思うと、ぞっとして本当にそんなことが可能だろうかとしばしば不安になるのでありました。

これまでに900マイル余りは1日で走行した事はありましたが、あれは少なくとも今までよりは若かりし日。加えて乗客はなく私一人での走行。

対して今度はジョダという乗客があり、しばしばトイレ休憩は要するわ、運転中にうるさいかもしれないから気は散るわ・・・。いろいろと不安要素があるのであります。また往復するにしても、最長で現地でゆっくりできるのは中6日。

考えれば考えるほど無謀に思え、オクラホマ行きを取りやめるかと思いきや、一人でダーラムで過ごすのもあまりに寂しいし、アメリカのお母さんも楽しみにしているし。加えて、実は妹のBetsyがどうやら離婚と言う話になっていて・・・仲いい夫婦だっただけに私自身も非常に残念に思っているのだけれど、その辺の事情も聞いてみたいし・・・そんなこんなで、オクラホマ行きを簡単にはあきらめられない気分でもあったのです。

そもそもジョダは飛行機に機内持ち込みはできないと、以前調査したときの記憶ベースで決めつけていたのですが、念のため再度調べてみる事にしました。

すると機内持ち込みのペットの体重は、キャリー用のバッグの重量も含めて20ポンドが限度と言う事がわかりました。

機内持ち込みが認定されているキャリーバッグで一番軽いものを調べたら、3.6ポンドのものが見つかりました。

そこで、すぐさまジョダの体重を計ってみたら・・・最近は長期でペットホテルに預けられていたのが効を奏してか、体重が減って16.3ポンド。合わせて19.9ポンド!! これなら機内持ち込みが出来るではありませんか! (調査したころはもっと太っていたのかもしれません。)

但し、機内に持ち込めるペットの総数に限りがあるので、先もってエアラインにペット持ち込みの予約をしておかなければ必ずしも持ち込める保証はありません。オクラホマに行くにはダーラムからは乗り換え便となり、これでは長時間になってジョダが可哀想。テキサスのダラスまでなら直行便があるので、ダラスまで迎えに来てもらうことで話は決まりました。(オクラホマシティーからダラスまでは車で3時間余り。)

ダーラムからダラスまでの直行便があるアメリカン航空に電話をしました。一番安いチケットでも650ドルは下らなかったのです(高過ぎて二の足を踏みました)が、持ち合わせたマイル数でチケットはカバーする事はできました。

機内持ち込みのペットの料金は片道125ドル。結局、支払いはジョダの往復料金の250ドルで済みました。

流石に1250マイルの道のりは、まさに「老体に鞭」、もしくは「年寄りの冷や水」に近い状態だったので、飛行機で行ける事になってほっとしています。

今日から出発日までは、試合前のボクサーのごとく、ジョダ君には徹底的な食事制限が課せられそうです。

2011年12月7日水曜日

冬休み

サンクスギビングが終わったと思った途端、街はクリスマス一色になっています。
実際あと10日足らずでシナコは冬休みに突入して帰宅しますし、キニコも22日に帰宅予定。

今年の冬休み、2人の娘は26日から日本へ帰省し1月6日まで滞在。
コイオもパリから日本へ帰省し2日まで滞在。
ただ一人私だけがアメリカにジョダと居残りです。

居残りの理由は、
(1)ジョダを預けまくっているので、自分が日本で楽しむためにまで預けるのはかわいそう。
(2)日本円の銀行残高が少な過ぎて、日本で弾けることができない。

正直なところ、(1)よりは(2)の方が大きな要因か(笑)。

てなわけで、私一人が寂しくアメリカで年末年始を過ごす訳ですが、それじゃぁあまりに悲しすぎる。

そんなことをぼやいていたら、アメリカのお母さんから、「じゃぁ、是非オクラホマに遊びに来なさい」とのお誘い。

確かにオクラホマにはもう7年ほど行っていないし、一人でノースカロライナでお正月を過ごすのもつまらないし、妹のベッツィーもアリゾナから来るというし。

ジョダ連れで行ってもいいのならと言う条件で聞いてみたら、
「サンルームからは裏庭に出られる犬用の出入り口もあるし、裏庭にはフェンスもあるから、大丈夫よ!」と言う回答。
と言う事で、「じゃあ、行くわ」と返答したものの・・・。

今日、その距離をGoogle Mapで調べてみたら・・・。
走行距離 1250マイル(=2000キロ)
走行時間 21時間弱
と、出たではありませんか・・・。

う〜ん。
行くって言ったんだけど・・・。
ちょ、ちょっと、二の足を踏みそうになっております・・・。

2011年12月2日金曜日

疲れたな

ちょっとだけぼやかせてください。

今まで自分の仕事って趣味と実益を兼ねた天職かもって思っていたのです・・・
でも最近になって、違うかもって思い始めてしまいました。

私の性格として、没頭してしまう、好奇心と探究心が旺盛なので疑問を疑問として放置できない・・・そうしていると通訳なんてできなくなってしまうことがしばしばあるのです。

理解できなくても、理屈が合ってなくても、ただ単に通訳のみしているのが通訳の本筋。
だけど、私は理解できなくなると通訳することが困難になるし、理屈に合わないと自分が止まってしまう・・・。

これじゃ、だめなのだとわかっていても・・・。

ちょっとストレスを感じ始めた今日この頃。もしかして、天職じゃなかったのかな。
悩み始めました。

2011年11月28日月曜日

はじめてのおつかい

自慢じゃありませんが、シナコは普段殆どお手伝いをしません。
私の方も、シナコにお手伝いさせようと思うと、手取り足取り説明しなくちゃいけなくて、それが面倒なので、ついつい自分でやってしまうからいけないんですけど。

サンクスギビングの4連休を終えて、昨夜大学の寮に戻ったシナコですが、休み中も、「サラダ作って」と頼んだら、珍しくやる気になってくれたものの、いきなり丸ごとレタスを洗おうとするから、
「食べる分だけでいいよ」と言うと、
「どのくらい? これくらい? もっと?」
と質問が続く。

「適当。自分が食べる分とママの分だけだから」
「じゃあ、どのくらい?」

やっとレタスを洗い終わったので、
「じゃあ、一口サイズにちぎって」と言うと、
「どのくらい?」
「どのくらいって、いつもサラダにあるように、ひとくちで食べられるサイズ!」

・・・その後、お皿に載っていたレタスのサイズは三口サイズくらいありました・・・。
(やらせないから、できない訳で、やっぱり手伝わせるのが面倒でもさせないとダメなんですよね・・・。)

はじめてのおつかいって番組がありましたが、あれは確か幼稚園くらいの子供。
こちらは大学2年生。

シナコはサンクスギビング(木曜)の前日水曜日の午前10時に退寮しなければならなかったのですが(休み中は寮が閉まる)、同じく水曜に出稼ぎ先から帰宅するはずだった私の予定が仕事の都合で急遽1日延長になり、迎えに行けなくなったので、タクシーで一足先に帰って来ました。

サンクスギビングの当日はスーパーもお休みです。しばらく家を空けていたので冷蔵庫はすっからかん。そこで帰宅したシナコに水曜日中にお買い物を頼みました。これがキニコだったら「適当に」で済むのですが、シナコの場合はそうは行きませんので、買い物リストをテキストメッセージで送りました。

夜になって「お買い物に行った?」と尋ねると、
「まだ。」
「えー。遅くなると危ないから、早く行きなさいって言ってたでしょ!」
「わかった、もうちょっとしたら行く」

免許を取ってさほど運転しているわけではないですし、数ヶ月ぶりに運転するわけですから、何かがあった場合を考えて「明るいうちに行きなさい」と言っていたのに。

それからしばらくして電話がありました。

「今、スーパーなんだけど、English Cucumber(イギリスきゅうり)ってどれ?」
「書いて送ったでしょ。長いキュウリで、アメリカのゴロゴロした太い奴じゃなやつ。多分ビニールで包んである。」

アメリカのキュウリは種が大きくてあんまりおいしくないのです。English Cucumberはどでかいですが、味は日本のキュウリに似ています。

「わかった、あった。多分これだ」

更に質問は続きます。

「キャベツってChinese Cabbage?」

私は荷造り真っ最中でシナコの電話がうざったかったのと、Chinese Cabbageは白菜だけれど、まさかそれをキャベツと見間違えるはずはないし、柔らかいキャベツで葉っぱが縮れているやつ(名前を知らない)の事を言っているのかなと思い、そうだよと生返事をしました。

しばらくすると再び電話が鳴り、
「ミンチって、70%リーンと80%リーンとあるけど・・・どっち?」(脂肪分が30%か20%かと言う意味)
「80%でいいよ」
「わかった」

更にしばらくして電話があり、
「ヨーグルトってどんなのがいいの?」
「・・・どんなのでもいいよ。シナコが食べたいの」
「え、じゃあ、XXXってのでもいい?」
「・・・じゃ、ママはアクティヴィアにしておいて・・・」
「わかった、どのフレーバー?」
「・・・もう、何でもいいよー。もう、じゃ、ブルーベリー」

それから更に時間が経って再び電話。

「・・・あの、車のバッテリーが上がっちゃったみたいなんだけど・・・」
「ヘッドライトつけっぱなしだったの?」
「うん・・・」
「長い事買い物してるから・・・。仕方がない、ジャンプスタートしてもらわないとダメだから、保険会社に電話して。グローブボックスに保険の紙が入ってるから」
「・・・紙? どの紙? そんなのないよ・・・」
「あるから! XXって会社の名前が書いてある小さい紙!」
「・・・・あった!」
「じゃ、そこに電話して、あとは自分でやってね」

しばらくして無事に家に帰ったとの電話。
マイナーなことで、保険会社への連絡方法も学習できて良かったってことですね。
65ドル取られましたが、保険で50ドル戻ります。差額の15ドルはシナコの授業料ってことで、出してもらいました。

さて、私が帰宅したのはサンクスギビング。
世間ではターキーを家族や親戚、友人たちと囲んでお祝いする日。
けれどノースカロライナに親戚はおろか友人もいない私たち。
外食してターキーを食べる事もできましたが、シナコは乗り気でないし、私もずっと外食続きでお家で普通のご飯が食べたい。
ターキーなんて料理した事ないし、する気もないし、したって残り物を延々食べ続けるのも嫌だし。
てなわけで、その日の晩ご飯のメインはサンクスギビングとは縁もゆかりもない手作りコロッケでありました。

さて料理をしようと冷蔵庫を開けると・・・野菜室には白菜がごろんと転がっておりました・・・。
そして、キュウリも見当たりません。

「これ、白菜じゃない!」
「だって、Chinese Cabbageでいいって言ったじゃない」
記憶と辿ると確かにそう言ったけれど・・・キャベツと白菜の見分けもつかんか?

「きゅうりは?」
「あ・・・忘れた」

2011年11月21日月曜日

どちらがせこいでしょう(続編)

昨日の夜は8時まで例のマネージャー君がホテルに靴を取りに来るのを待っていました。外はかなりの豪雨だったので、今夜来るのを取りやめても仕方ないかなと思っていました。

そして今夜も、7時半までは彼が現れるのを待っていましたが、もしかしたら来ないかも、待ちすぎてお店が閉まると連絡も取れなくなる・・・と思い、7時半にお店に電話を入れました。

「マネージャーのオスカーさんはいますか?」
「私です」

・・・ぶっちぎれました。
「オスカー、あなた今日は靴を取りに来るはずじゃなかったの?」
「そうなんですけど、一人休みの人が出て穴埋めをしなければならなかったから・・・」
「それならそれで電話くらいできたでしょ? 私は昨日も8時まで待っていたし、今日だってずっと待っていたのよ」(そうです、化粧も落とさず、お風呂にも入らず!)
「けれど、店にいなければならなかったから・・・」
「ならば連絡くらいできたでしょ。ね、あなたの上司って人はいるの?」
「います」
「その人と話せる?」
「彼女は5時にあがりますので・・・」
「彼女と話したいのだけれど」
「わかりました。僕が連絡してそちらに電話をしてもらいます」
「今から15分以内にできますか?」
「連絡を取ってみますが、ダメなら再度僕がそちらに連絡を入れます」

待つこと10分で、オスカー君の上司のケイティーさんと言う方から連絡がありました。
「オスカーさんから事情は聞かれていると思いますが・・・」と言うと、
「ええ、聞いてはいますが、もう一度、お客様の口から事情を説明してもらえますか?」

と言うことで最初からのいきさつを説明しました。そしてついでに、
「確かに別の顧客が本来はセールでないものをセールのラックに動かしていたような場合にはお店の落ち度ではないのでセールの値段が当てはまらないのは理解できますが、お店側の落ち度で誤って値段を提示した場合は、その値段で販売されるのが一般的ですよね。べつに私は自分が欲深くって言っているわけじゃないのですが(いえ、事実は欲深いっす・・・ははは)、オスカー君のようなマネージャーが4時間弱もかけて商品を取りに来ると言うのは常識外れだと思いますし、顧客の満足度を考えると、あまり普通の対応ではないと思いますよ。もしかしたら彼にはそこまで判断できる権限がないのかもしれないですが」と付け加えました。

彼女は「おっしゃる通りです。どうすれば満足して頂けますか?」と聞かれたので、
「本当のところ、別にこの靴がどうしても欲しいかと聞かれれば、もうどっちでも良いのですが、明日またオスカー君が取りに来ると言って来なかったら、私は明後日帰宅するので、その場合は本当に困ってしまいます。双方に取って一番合理的な解決方法は、当初の99ドルにしてもらって私は商品を買い取り、差額を返金してもらうことでしょう」と答えました。

彼女もそうさせて頂きたいと言うことで、必要なカード情報などを伝えて一件落着。

・・・と思いきや、再びオスカー君から電話がありました。

「返金することは了解しました。今、手続きをしているのですが、レシートにある『取引番号』の情報が必要なのでお電話しました」とのこと。

彼との会話の最後に、(わたしもしつこいんですけど)
「ね、別に強欲でこんなこと言うわけじゃないんだけれど(いえ、強欲です)、あなたのようにマネージャーの立場なら、4時間弱かけて商品を引取りに行くと言うのは有効な時間の使い方じゃないよね。最初から値引きしておいた方が顧客も満足だし、得策だったでしょ?」と言うと、
「いえ、実は僕はそのホテルのすぐ側に住んでるんですよ。でも結果的にはあなたはhappyで良かったよね」って言うから、
「いえ、最初からこうしてたら私はhappier(よりハッピー)だったわよ」って言ってやると、
「そうですね。Lessons learned(教訓になりました)」だって。

ってことで、全ては丸く収まりました。

2011年11月20日日曜日

クイズ:どちらがせこいでしょう?

3末にメキシコで開かれる友人のご主人の90歳のお誕生会に招待されていおり、先日何を着ようか考えていました。メキシコは暑いし、今は冬物しか売ってないし、買うなら南国に来ている今だと思い、昨日は車で1時間半のアウトレットまで足を伸ばしました。

流行しているもののあまり知らないし、高級ブランドだし、グリニッチ通りにあった小売店にも足を踏み入れたことはなかったのですが、昨日はふらりとTory Burchの店を覗いてみました。ミーハーだからあのロゴを付けた靴は確かに可愛いなと思ってはいたのですよね。

見るとサンダルが、小売価格265ドルのものが99ドル。でも茶色しかありません。黒はもうないそう。じゃ茶色で私のサイズを尋ねたら、お店の奥から戻って来た売り子さんが、「丁度一足だけ黒がありました。しかもあなたのサイズ。」「値段は?」と尋ねると、茶色いサンダルの裏側のラベルを見て、「99ドルです。」

ビーチサンダルもセールをしていたので、一緒に購入。
レジでクレジットカードにサインをする時に、ちょっと高いなと思ったものの、すぐに算数が出来ない脳みそだから、税金を加えるとそのくらいになるのかなぁ・・・と深くも考えずにそのままサイン。
帰ってからレシートを見ると、99ドルのはずのサンダルは185ドルとなっているじゃないですか! 早速お店に電話をしました。

どうやら茶色は99ドルでも、売れ筋の黒は違う値段だったようです。

これまでの経験から言うと、店の手違いで誤った値段が掲示されていた場合は、消費者にはその値段のままで販売することをポリシーとしている店が多いです。実際何度もそうしたことがありました。唯一違ったのは、ラックごと間違った値段を掲示していたにも関わらず、頑としてその値段で売ってくれなかったグリニッチ通りのJ.Crewだけ(むっとしたので良く覚えてます)。

高級店ほどせこい? それともお金持ちのお客が多いから、逆にお客の方が私みたいにせこくないのか・・・?

で、このTory Burchも、私に対応した売り子さんが「申し訳ないが返品に応じるので持って来てください」と言う。そこでマネージャーに代わってもらいましたが、彼も同じく「返金するので、返送してください。」 「じゃあ、送料はそちらで負担してもらえますよね?」と聞くと、「それはできません。」

「それはないでしょ。2時間弱かかるから、返品しに行くのは遠いし」と言うと、「どこですか? それなら私が取りに伺います」だって。

と言うことで、今夜か明日の夜、マネージャー自らホテルまで取りに来るらしいです。

私だったら、たかだか85ドルの損のために、マネージャー自らが往復3時間もかけるくらいなら、99ドルで売っちゃいますけどね。しかも売れ筋の黒とは言え、私のはサイズ5という一番小さいサイズで、売れにくいとは思うんですけど。

2011年11月14日月曜日

シルバーアラート

しばらくブログをさぼっておりました。ごめんなさい。

このところ高速道路を走っていると「シルバーアラート」(アラート=警報)をちょくちょく見かけます。

子供が誘拐されたときに、被疑者の車の情報について発せられるアンバーアラートは知っていたのですが、「シルバーアラート」って聞いたことはありませんでしたので、最初目にした時に何だろうと思いました。「シルバー」だから高齢者に関することなのかなぁと調べてみたら、まさにその通り。

アルツハイマーなど痴呆症の老人が行方不明になったときに発せられるのがシルバーアラートなのですが、高走道路の電光掲示板(事故や渋滞情報が表示されるやつです)に表示されるのは、「シルバーアラート、黒のレクサス、セダン、ナンバープレートXXXX。○○○へ通報下さい」と言うような内容です。つまり痴呆症の老人が車に乗って出掛けて行方不明になっていると・・・。

日本の徘徊老人の場合は大半は徒歩のケースだと思うのですが、車で出掛けられてしまうと運転中にパニックになったりしたらと、ちょっとどきっとしてしまいます。


その警報がなんと、ほぼ週に1回くらいの頻度で掲示されております・・・。
もちろん毎回違う車です。

2011年10月8日土曜日

ジョダとケンネル

今週は2日間、近場で仕事があり、朝が早い会議だったので泊まりで出かけ、ジョダは例のケンネルに預けました。

連れて行った時も嬉しそうに自分から引っ張って中へ入り、スタッフがジョダを迎えに来ると、尻尾を振って脇目もふらず奥へ入って行きました。

2日後に迎えに行ったときの事。窓口の女性が言いました。
「次からは、ジョーダンを公園に連れて行きたいと女の子たちが言うのですけど、許可してもらえるでしょうか?」

ここでは、奥で犬の世話をしているスタッフのことを「女の子たち」と呼んでいます。

「公園!? そんな、願ってもない! どしどし連れて行ってください!」
「それは良かった。長期になるとやっぱりたまには外に連れ出した方がいいですからね」

そう話していると、二人の「女の子たち」がジョダを連れて出て来て、
「あ、公園の話、聞いてもらえました? 連れて行っていいですか?」
「勿論です、ありがたいわー!」

どうやらジョダは女の子たちに可愛がられている模様。
あー良かった、これで今後は安心して仕事に出られます。

(若い女の子たちに囲まれて、案外うちに居るより幸せだったりして・・・。)

2011年10月7日金曜日

銀行(ぼやき)続き

この前、11月より口座の総合残額が6000ドルに満たない場合は、月々15ドルの手数料が課金されることになったと書きました。

我が家には、この銀行だけで、マンハッタン、グリニッチ、東京の3支店で、合わせて8つの口座があります。つまりコイオの口座、私の口座、シナコの口座があり、それぞれにチェッキング(当座)とセービング(預金)口座があるのです。

上記の手紙は、マンハッタンの支店とグリニッチの支店に関して、別々に1通ずつ届きましたが、どちらも同じ差出人で、Director of Personal BankingのDebbie Gaborと言う人。そして「複数の口座をリンクする事で、手数料を回避する事もできますのでご相談ください」とありました。

実は、過去にも別の理由でマンハッタンとグリニッチの口座をリンクしようとして、何回か銀行に電話をしていたのですが、出来ないとの事。いつも、「わかりました、リンクします」と言ってやろうとしてくれるのに、最後には「州が違うのでリンクできません」といわれていたのです。つまりポリシー的に出来ない訳じゃなく、どうやら技術的に出来ないようでした。

で、今度という今度は、技術的だろうが何だろうが、これらの口座を何とかしてリンクしてもらうか、あるいはこの15ドルの手数料を免除してもらうまでは、絶対あきらめないぞ!という思いで電話をかけました。

だって8口座合わせたら、いえ、東京の口座までは無理としても、アメリカの2支店の6口座を合わせれば6000ドルにはなります。なのに、なのに、これまで何年も忠誠心深くこの銀行を使って来てあげたのに、それに対して月々15ドルの手数料とは、恩を仇で返すようなもの。

様々な番号を入力し、ようやくカスタマーサービスにつながりました。最初に出た担当者には、本人確認のために一杯質問され、その後要件を告げ、どの口座とどの口座の話でと詳しく説明し、ようやく話の根幹に至ったところで、「できません」と断られました。

納得いかなかったので、「じゃあこのDebbie Garborさんと話をさせてください。彼女の手紙に、口座をリンクする事で回避って書いてあるのに、それが出来ないって言うのはおかしでしょ。こちらから彼女に電話することはできないでしょうから、彼女に私へ電話してもらってください」と言ったら、

「Debbie Garborはどこの支店の人ですか?」
「支店じゃないでしょ。本社の役員だと思います」
「名前だけでは、どこの誰か分からないので連絡はできません」だと。
更にむかっとしたけれど、話している相手はインドかどこかにアウトソースされているカスタマーセンター窓口のようだから、噛み付いたところで意味がないのであきらめて電話を切りました。

次にマンハッタンの支店に電話。担当者が出るまで、幾つも番号を入力し、ようやく人間が電話口に出たので要件を伝えると、「では、担当にお繋ぎします」と言って・・・
電話は切れました。

ムカッ。

でもめげてはなりません。再度挑戦。

次ぎの挑戦で、無事担当に繋がれ、今度の担当は、「多分リンクできます」と言ってかなり長時間保留にされましたが、たびたび電話口に戻って来ては、「まだやってますから、切らずにお待ちください」、「あなたのこと忘れた訳じゃありません、やってますから、お待ちください」と、なかなか親切。

けれど30分待たされた挙げ句、「スーパーバイザーに代わりますので、もうしばらくお待ちください。」

スーパーバイザーが出て来たので、
「物理的にリンクしてくれようが、してくれまいがいいんです。要は月々15ドルの手数料さえ免除してもらえたら、それでいいんです」と告げると、
「わかりました、なんとかリンクしましょう」

更に待たされる事30分余。この人も親切で、しょっちゅう電話口に戻って来ては、「お待たせして済みませんが、もう少々このままでお待ちください。」

待ちながら、これでダメだったら、しかたない。他行にあるなけなしのドルを集めて移すか・・・と半ばあきらめムードになったところ、最後に、

「オンラインバンキングとしては、この2つの支店の口座は別々の口座で、ログインしたときに一括で全ての口座を見ることは出来ませんし、口座間のお金の移動もできませんが、口座そのものはリンクしましたので、全ての口座を総合して6000ドルあれば手数料はかかりません」と言われました。

「You are wonderful!」
1時間の粘り勝ち!

でもだめ押しで、「今、あなたが言った事を、申し訳ないですが確認のためにメールに書いて送ってもらえますか?」
だって、リンクされている事は目で確認は出来ないのだから、11月に入って万が一手数料をチャージされた時に、また電話して、カクカクシカジカと説明したくないですから。

親切な人で、「わかりました、個人的にはメールはできないので、銀行側から口座への通知としてメールを入れる手続きをしますので、しばらくお待ちください。」

そしてしばらくして、「通知メールをリクエストしましたので、2、3日後にはメールがあります」

ホント、いい人でした。名前を尋ねたらMelishさんでした。
通知メールが来た時に、彼とその前の女性の対応が非常に良かった事を返事に書いておきましょう。

ナンギ、汚名返上?

最近、ナンギネタがあまりないのですが、実はシナコさん、今はとっても「良い子」さんになっているですよ。

私自身、180度の変化に驚いております、一体どうなっちゃったんだろうと。とうとう長〜い長〜い反抗期が終わったのでしょうか。

この夏、シナコは7月に2週間、オクラホマの私のアメリカの母の家に里子に出し、そこから戻ってすぐに、今度は日本の両親の元へ3週間ほど里子に出しました。この里子の旅から帰ってからは、本当にずぅーっといい子なんです。

日本から帰って2日ほどで大学へ戻って行ったのですが、その後も必要最低限ではありますが、ちゃんと重要な事は連絡して来ますし、用事があるときは「お願いします」、私が頼まれた事をすると「ありがとうございます」と言って来るんです。こっちの方が戸惑うくらい。

この前も電話で、「自分のお小遣いで友達に週に1回25ドル払ってピアノ習ってる」と言ってました。以前だったら、「お金出してっ!」って言って来ていたに違いないのに。

しかも大学での勉強も頑張っているらしいのです。

先日、シナコの大学から書簡が届いていたのですが、ドキッとしました。学校からのお手紙は、お金の請求か、さもなくば素行に関するものが多いですからね・・・。

キニコが全寮制の高校にいた頃、時々学校から書簡が届き、たいていは「キニコは、XXの授業をさぼったため、XX時間の自習および○○の掃除を2週間することを言い渡されました」とか、「3度目のXXなので、○○に処します」とか・・・。

流石に大学だからなぁ・・・とは思いつつ、もっと重大な過ちだったりしたらと、おそるおそる中身を改めますと、
「これまでの成績を元に委員会で検討した結果、シナコは本大学のオナーズ(成績優秀者)プログラムへの加入が認められましたのでご連絡致します」と言う内容。

びっくりして、すぐにシナコに電話。
「もしもし、オナーズに入ったって手紙が来たよ!」
「うん、知ってる。手紙出すって言ってたから」
「あ、そうなの、知ってたんだ。じゃ別に手紙要らない?」
「うん、要らない」
「そう。けど、プログラムに関しての質問は、ここへ連絡してくださいって担当者の名前とメールアドレスが書いてあるけど・・・」
「じゃあ、その手紙スキャンして送ってくれる?」
「わかった、じゃ、スキャンして送るね。じゃね、バイバイ」
「バイバイ」

電話を切って気がついた。
せっかく頑張ったのに、私って褒めてあげることもしなかった。

慌てて電話をかけ直し、
「言うの忘れてた。おめでとう! よく頑張ったね!」
「・・・ありがと」

シナコのこと、礼儀がどうのこうのとか文句ばっかり言ってましたが、やっぱり自分が一番出来てなかったのかもしれません。子は親の鏡ですね・・・。

加えて、このブログでもシナコのことをこき下ろしてばかりいましたが、たまには自慢することも許してもらいましょう。(でも、自慢ネタより、こき下ろしネタの方が、絶対ウケがいいですからね・・・。)

2011年10月2日日曜日

郵便局と銀行(ぼやき)

アメリカの郵便局が経営的に瀕死の状態であることは、しょっちゅうニュースになっている。そのため、土曜日の配達を停止するとか(別に土曜日に配達がなくても大丈夫と思います)、かなりの数の郵便局が閉鎖の憂き目にあいそう。実際、うちの最寄りの郵便局も近々閉鎖されることが決まった。我が家の場合は、統合される先もさほど遠くないからいいけれど、仕事を失う人たちが出る訳だし、過疎地などは特に困るでしょうね。

確かにインターネット時代になってからは、私信の数はぐんと減った。日本の年賀状事情はよくわからないけれど、私の場合はクリスマスカードはここ数年はずっとメールで配信しているし、誕生日カードもしかり。そして親や友人との連絡ももっぱらメール。だから、たまに字を書こうとすると、ワープロに依存し過ぎで漢字が書けないのはもとより、字が汚くなった気がするし、しかもちょっと書いただけで手が疲れる。

いえ、書きたかったのは、そういう話じゃなくて、私信はぐんと減ったけれど、受けとる郵便物の数は増えているように思う、ってことだった。

私が長期で家を空ける時、全ての郵便物は局止め扱いにしてもらい、帰宅時にまとめて配達してもらっている。

これはネットで申し込めるシステムなのだが、当初はアメリカの郵便局だし、ええ加減だろうって高をくくっていたら、それがめちゃくちゃ正確なのです。帰宅予定が変更になっても、ネットで変更をかければ、ばっちり変更されている。これには感動しました。

で、帰宅時にまとめて届くその郵便の数や、半端じゃない。一回で全部入りきってないときもあるくらい。殆どが広告/宣伝なのだけれど、中身を振り分けるだけでも相当時間がかかる。大半はまっすぐゴミ箱(またはリサイクル紙)行きだけれど、中身を改めないことにはジャンクと決めつけられないものもある。ジャンクメールでも個人情報が載っていたりすると、シュレッダーしないといけないから、めんどくさい。

この手のジャンクメールも、勧誘電話に適用があった「National Don't Call List」(電話お断りリスト)のように、National Don't Mail Listとか作って欲しい。あるいはその郵便物にウェブサイトが掲載されてあって、そこに登録すれば、その後はこの手の郵便物は一切送らないってして欲しい。(電子メールも同じなんだけどね。こっちがスパムフォルダーに入れるんじゃなくて、一度「受け取り拒否」したら、もう二度と来ないようにしてほしい。)

こうしたジャンク郵便物のお陰で、それでもまだ郵便局は青息吐息で長らえているのかもしれないと思うと、郵便局がつぶれてなくなってしまうのは困る身としては我慢するべきなのか。

広告やカタログに次いで多いのがカード会社からの勧誘の書簡。これ以上カードなんか要らんちゅうのに、あるいはカードに加入しても払うだけの収入がおまへん状態の娘たちの名前で、ありとあらゆるカード会社からの手紙が来る。ぱっと見では勧誘の手紙とわからなかったりして、口座のある銀行だったりすると、中身を改めないことには、黙って捨てるわけにはいかない。

先日も銀行から郵便物が来てて、どうせまたしょうもない内容だろうと放置してた。さっき一応中身を確かめたら・・・、なんと11月10日からは「残高が6000ドル以下の場合は、月々15ドルの手数料がかかります」だって! おまけに「貴殿の口座は、現状では6000ドルに満たないので、素早く対応されませんと手数料の対象になります」だと。

勝手にルール変えないでって言うの。日本の銀行は口座維持費なんて取らないのが普通だと思いますけれど、こっちの銀行はえげつないのよ。ある程度の残高があるか、給与の振り込み口座に指定しているか、はたまた毎月発生する料金(公益費とか)の支払い口座に設定してるか、とかしないと、手数料を取るんですよ。この銀行はいままでそうじゃなかったのに。6000ドルも遊んでいるお金がありますかって言うの。

加えて、日本の銀行でも、よその銀行のATMで下ろした場合、手数料を取られますよね、200円とか300円とか。こっちの銀行じゃ、他所の銀行で下ろしたら、下ろした銀行で2ドルくらい取られて、自分の銀行からも3ドルくらい取られるような銀行が多いんですよ。ったく頭に来るでしょ。

しかもね、日本の場合(ま、国土も狭いですけど)、どこに行ったって頑張って探せば自分の銀行が見つかりますよね、よっぽど弱小の地方銀行でもない限り。ところが、こっちは名の通った銀行(シティ、チェース、バンカメ)でさえ、地域性があってどこに行ってもあるわけじゃない。(今でこそバンカメを東海岸で見るようになったけれど、しばらく前までは銀行ごとに地域が完璧に別れていました・・・電話会社と一緒で、独禁法と関係があったのか・・・州によって法律も違うので、銀行の方も簡単に進出できないんだと思いますけど) そんなわけで、仕事でよそに出かけると、仕方なく合わせて5ドルの手数料を余儀なくされるのです。

6000ドルって言って来たのは、コイオの昔の給与振り込み口座があったシティ。うちは娘たちの大学の関連で、キニコ用にはRBC(カナダ系の銀行のアメリカにある銀行)に口座を持ち、シナコのためにWachoviaに口座を持っている。RBCからも先日手紙が来て、「アメリカのRBCはPNCに買収されるので、2月以降は口座はPNCへ移り、これまでのカナダRBCとのお金の移動はできません」って言ってくるし、WachoviaもFells Fargoに買収されたから、「10月半ばからは学内で使っていたカードとのリンクは停止になります」とか言ってくるし・・・。

今までで一番良かった銀行はTd。これもカナダ系の銀行で、キニコのために口座を設定したんだけれど、ここは日曜日にも開いているし、行員もみんなとっても親切だったし、カスタマーセンターに電話しても殆ど待たされることなくすぐ出るし、変な手数料もなかった。ノースカロライナに引越すに当たって調べたら、当時は州内には支店がなかった。しかたなくRBCに乗り換えたのだが・・・。今はAshvilleに支店ができた。早くこの近くにも支店ができないかなぁ。そしたら絶対、全部Tdに移すのに。

2011年9月28日水曜日

老後は関西!?

夏に日本に帰省して、生まれて初めて思ったこと。
「老後は関西で暮らしたい」

生まれてこの方、機会があればどこでもいいから外国で暮らしたいと漠然と思っていた。どこに行っても、どこに住んでも楽しかったし刺激的だった。若い頃は、毎日マクドナルドを食べても平気だと思ってた。

・・・ところが。
このところやっぱりあっさりした和食が好み。

極めつけがこの夏の帰省。たった10日間の帰省だったけれど、いえ、たった10日間だからこそ、精力的にいろんな友人・知人に会った。勿論、姉や妹やその家族にもあった。(ちなみに弟は実家で両親と同居してるから嫌でも会います。)

本当に楽しかった。何を食べてもおいしかった。
どこが楽しいのかわからないけれど、誰と会ってもその出会いが心に染みたし、高校時代の友人たちと鍋料理を囲んだ時は(なんで、真夏に鍋やねん! けど、めっちゃウマかった)、笑い転げてのたうち回った。

あぁ、年とって住むなら、もう絶対関西やわ!と思った。

やっぱり自分の言葉で自由に話せるってこんなに心地良いことはないわ。

戻ってコイオに話したら、「俺は別に関西にこだわりはない」やて。
考えてみたら、コイオは東京勤務はかれこれ18年。対して私は関東に住んだのは総合しても6年足らず。対して関西暮らしは20余年。友人の数だけを比べても、絶対的に関西の方が多い。

ってことで、私らの別居生活は老後にも及びそうですわ。

2011年9月26日月曜日

物書き

「無料でブログ書いてるなんて、あほらしないか?」
「ジョダコのメールは読んでいて本当に楽しい」
「いつか小説書いて欲しいのよね」

お世辞かおだてか何か知らないけれど、こんな風に言ってくれる友人はいるにはいるのです。文章を書くのが大好きで何度も地方紙の文章コンテストに入選している母も、自分の夢を託してなのか、「何か書いてよ」と私に言う。

確かに私は文章を書くことは好き。
けれど、私の日本語力は、英語力と並んで非常に貧しい。この非常には決して誇張表現でもありません。

最近の若い小説家をある大御所の小説家は日本語が貧しすぎるとこきおろしていましたが、そんな若手が書いた文章にも「そんな言い回しがあったか」と唸ってる私だから、到底文章で飯を食らうプロフェッショナルなんかには成り得ない。

でもね、本って美しい文章だけが命なのかなぁとふと思ったりするのです。
何でもない日常の何でもない瞬間が、人生が、ある人の生きる糧になったりもするのよね。あるいは暇つぶしになったりするのよね、と。

あぁ、大手の出版社が私の稚拙なブログに目を留めてくれて、それが本として刊行されて、ベストセラーにでもなりでもしたら、私は仕事を辞めて、毎日ワイン飲みながら、時々ジョダの散歩とエクササイズを兼ねた散歩して、あとは気ままにブログを書いて一生を終えられるのだがなぁと・・・夢想するのさえエネルギーの無駄だと気がついて、まだ9時過ぎだけれども、早々とベッドに入ることにした。

矛盾

久々にTIMEマガジンを読んだ。購読を申し込んだ訳でもないのに(従って購読料を払っているわけでもないのに)、何故か娘の名前で毎月送られてくる。

さしたる記事もないし(読みもしてないのにどうしてわかる)、英文を読むのがかったるくて(こっちの方が本当の理由)、毎週到着する雑誌は単にうずたかく積まれていた。

今日は他に読みたい物がなくなって・・・本棚に並ぶ未読の本は大方が2006年にアメリカに来た際に、もしかしたら読みたいかもと思って、日本を出る前に大量にブックオフで仕入れた本。けれど今まで読まないで寝かせていたら、中身が熟するどころか、どんどんカビ臭くなって、読む気が失せてしまうのよね。

でももったいないしと、中から一冊に手を伸ばし見たものの、今ごろMOF担がどうのこうのっと言われたって・・・無理したら読めるけれど、別に目新しい話でもなく・・・。50ページほどでとうとう根を上げてしまった。

そんな訳で手に取った今週号のTIME。今や日本のニュースを見てもアメリカのニュースを見ても(じっくり見てないから大口を叩けないのだけど)、政治のニュースは本当に疲れるだけ。どうせ何も変わらないし、お互いを非難し合ってるだけだし、それに腹を立てるだけエネルギーの無駄。無関心を装うのが一番楽。(無関心を装っている間に、何かを見過ごして損した気分になることもない。)

ふと目に触れた記事はマラリアの記事だった。アフリカの数カ国で今も猛威を揮うマラリア。これは地域的な問題ではなく、政治的な問題。つまりその国々がまともにマラリアに対峙できないが故の問題なのだ。

その記事で触れられていたことが、「本当に必要なのは施しを与えることではなく、各国が自分たちで対処できるようなシステムを作る為のサポートだ」と。今の国際機関は大きくなりすぎて、寄付金や組織への助成金の大半が組織の運営資金に使われてしまうと。組織員が国際シンポジウムに参加する為の滞在費や移動費としての彼らのビジネスクラスの航空料金・・・。

そう言えば、少し前にラジオで聞いたソマリア人(だったと思う)の話。彼は今は南アフリカに亡命しているのだが、「祖国が必要としているのは、ハンドアウト(施し金)じゃない。逆にハンドアウトが祖国をダメにして来た。祖国が必要としているのが自分たちが自分の足で立ち上がるためのサポートで、お金じゃないんだ」と。

けどね、私たち一般人はどうしたらいいんでしょう。お金は要らんと言われたら、じゃあ単にこれらの国の状況が改善するように祈るだけなんでしょうか。だって、そういった国に駆けつけて、何かができるわけでもないですし。

なんて書くと、いかに私が各方面で寄付をしているかと誤解されてしまいますけど。

実際には、東北に関しては当初はそれなりに寄付もしました。けれど自分たちの寄付はどう使われているのか不透明。唯一、JENというNPOからは、その後お礼状も来ましたし、現在の活動内容の説明もありました。でもその後は自分が寄付する日本円がなくなってしまい、現地に赴いて瓦礫を運ぶ作業に参加できる訳でもないし、そのまま。(ドルで寄付したらいいでしょって言われるかもしれませんが、1ドル=76円とかになってしまうと、何だかもったいない気がしていしまうのです・・・。今の日本の口座には1万円も残ってないし・・・。) 

何だかフログを書き始めた主旨からそれてしまったのだけれど・・・、金銭的な援助の使途が不明だったり、実際にはどう受け止められているのかよく分からないとなると、私たちはどうしたらいいんでしょうね。

マラリアに苛まれている国々は、蚊帳が必要らしいけれど、じゃあ自分で蚊帳を買って送るのかな。ビルゲイツ氏はマラリア撲滅運動に積極的ですよね。元世界一のお金持ちのビルゲイツさんにお金を送るかな・・・。

と、ワインを飲みながら考えるわたしは何と言う偽善者!!!!!

2011年9月25日日曜日

ガセネタ

UCのメディカルスクールが無料と言うのは信じられず、もしかしてUCの場合は大学院の他のコースも無料だったりするのかな・・・と調べてみましたら、メディカルスクールの無料と言うのは嘘でした。
http://forums.studentdoctor.net/showthread.php?t=788770

ここに書かれているように、実際は3万ドルほどかかるそう。私も大学ランキングを毎年掲載している雑誌、US News &World Reportの内容を信用していたのに・・・エエ加減やのやなぁとがっくり。

雑誌のほうはええとして、それでも他州と比較して、カリフォルニアの場合は州外と州内の学生での授業料の格差は少なそうです。(他の州も大学院の場合はそうなんかな・・・。)

USバークレーの場合
http://grad.berkeley.edu/admissions/cost_fees.shtml
UCLAの場合
http://www.gdnet.ucla.edu/gss/library/1112gradfees.pdf

参考までにUNCの場合
http://studentaid.unc.edu/cost/ssa_gr_general.html

やっぱりこうしてみるとカリフォルニアは良心的に思うけれど、でもよーく考えると、大学院をめざしてしかもカリフォルニア大学に入れるくらいの成績優秀者だったら、いくらでも奨学金もらえそうだし、大学院生ともなって親の扶養を離れたら、収入も少ないと見なされて、やっぱり奨学金にありつけそうなので、あんまりコストは問題にならないのかなぁ。

どうなんでしょね。

えっ、無料!?

娘たちが大学に入ってしまってからは、めっきり見ることもなくなった大学のランキング。今日ふとしたことから久々に見てみました。多少上下で入れ替わりはあるものの概ね変わりません。
http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/best-colleges/rankings/national-universities

相変わらず上位20校は資金が潤沢な私学。当たり前ですね。人種の枠はあってもそれ以外は自由に世界各国から優秀な学生を迎え入れられるのですから。州立の場合は自州から取る学生枠が決まっています。それでも上位に入っている州立大学はかなりの努力しているのでしょうね。そんな中で何校も上位に食い込んでいるカリフォルニア大学。一体どうやってるのでしょう。あの州は州の財政はかなり厳しいはずなのに、大学の運営は全く独立してるのかな。良く知りませんが。

で、さらにウェブサイトをいろいろ見ていたら、全米のトップメディカルスクール(日本での医大ですが、アメリカでは大学院にあたります)のランキングがありました。

ランキングではなく、その授業料を見てびっくり!
カリフォルニア州立大学の場合、州の住民の授業料はタダ。州外からの学生の授業料も他州の州内の学費並み。これだと日本の医大に行くより安いかも。
http://grad-schools.usnews.rankingsandreviews.com/best-graduate-schools/top-medical-schools/research-rankings 

これならかなり優秀な学生が集まるでしょうね。
何かからくりあるのかな。卒業後何年も大学病院に勤めなくちゃいけないとか、一生カリフォルニアに骨を埋めないといけないとか(笑)。

2011年9月22日木曜日

帰宅しました

飛行機や空港でのトラブルもなく、昨夜の帰宅はスムーズでした。
帰るとダーラムはかなりの雨。気温は生温い感じ。

今朝は頑張って早起きしてジョダをケンネル(=ペットホテル)へ迎えに行きました。首もすっかり完治して元気でした。帰宅してもいつもと全く変わらぬ様子。

今後はいつもケンネルにお願いすることになりそうだから、ちょっと不安で、そこのマネージャーやスタッフに「ジョダもここを気に入っているし、ここが悪いという訳じゃないけれど、やはり長期となると心配だから、何か妙案はないでしょうか、スタッフが夜や週末に家に連れて帰ってくれるなんて可能ですか」と相談してみました。

マネージャーの答えは、まずスタッフが連れ帰ることはできない。加えて、犬にとってもあちこち場所が変わるよりも同じところにずっといた方が精神的にも落ち着きますよ、とのこと。犬の世話をしてくれている女の子も、「私たちもジョダには通常以上に気を配るようにしていますし、特にアンなんかジョダのこと大好きですから。」

アンと言うのは、自分の犬を仕事場に連れて来ていて、その犬とジョダを遊ばせてることを提案してくれた女の子です。

そう言う話を聞いて、ここだったら長期でも大丈夫かなと安心できました。引越して来た当初は、ケンネルにいきなり長期間入れられたのがジョダにも初めての体験で、それ故のストレスもかなりあったようですが、今はジョダも常連になって、ケンネルにも慣れたから今後は大丈夫かな。

・・・と自分に言い訳。
悪いけれど、今後は仕事の度にジョダにはケンネルで我慢してもらいますわ・・・。

2011年9月20日火曜日

食事のこと

中西部の小さな田舎町に出稼ぎに来てかなりの日数が経ちました。明日は帰宅で、ほっとしています。

これまでも長期で家を離れることはしばしばありましたし、別に枕が変わってもグーグー寝られるので、長期のホテル生活もさほど気にならない私なのではありますが、今回の滞在の後半はちょっとしんどかったです。

というのも毎日お昼と夜は外食となるのですが、選択肢としてアメリカンかメキシカンか中華しかない。日本/韓国/タイ/インドなどのアジア料理はもとより、イタめしもフラめしもありません。(イタめしがないっていうのも珍しいでしょ。) 中華と言ってもアメリカナイズされている中華ですから、日本で食べられるようなあっさりメニューはあんまりありません。

しかもアメリカで一番肥満度の高い中西部のこと、レストランで出てくる量も半端じゃないのです。

曾祖母がまだ一緒に暮らしていた子供の頃、お茶碗にご飯粒ひとつ残しても、「これはお百姓さんが八十八日かけて作ったのだから・・・」と諭されたもの。今でもたいていの日本の家庭では、出された食事はきれいに食べるのが礼儀と育てられている人が多いと思います。実際に日本から来られる方の多くが、アメリカのレストランで出される大量の食事を無理して残さず召し上がっています。

偉いなぁと感じる一方で、それをやっていたのでは、太るし体に悪いし・・・残すことが当たり前になってしまっている私です。(アメリカのレストランの多くは、店側も客側も残すことをほぼ前提にしているので、食事が終わると、「持ち帰りますか?」と聞きに来ます。)

そんな毎日ですので、お昼の時間と夜の食事の時間になると、毎日一体何を食べたら良いのか、頭を抱えてしまいます。食べたい物は思い浮かばず、何だったら食べられそうか・・・と苦渋の選択をするわけです。(贅沢な話なんですけどね。)

そうした中で一番気が楽なのが中華のバイキング形式のレストラン。この町に2軒の中華バイキングがあるのですが、中華だけで30種類くらい、その他洋風のメニューが10やそこら、創作タイプの巻きすしもあります。勿論デザートもあります。

バイキングには、「すわったら椅子やトイレが壊れるんじゃないか」と思わず心配してしまう人たちがたくさん来ています。そりゃそうですよね。たったの8ドルや9ドルで、これでもかって言うくらい食べられるのですから。

でも私がバイキングを好む理由は全く逆なのです。なるべく脂っこくなく、野菜が主なメニューや、料理の中から野菜だけ選んで取って食べられますし、何と言っても量も少なく抑えることができますから。イマイチのお寿司もごはんが恋しい身にはおいしく感じられます。

それでもやっぱり日本のごはんが食べたくなるのです。そこで週末は1時間弱かけて隣町へアジア料理を食べに出かけます。日本レストランの他に、韓国人/中国人留学生が多い町なので、結構本格的な韓国、中華の食堂があり(汚っらしいんですけど味はいい)、タイ料理も食べられます。また平日は週に1〜2回、ホテルの部屋で電子レンジでチンするご飯とふりかけ、インスタントみそ汁で済ませます。お昼がヘビーなアメ食なら、毎晩チンごはんでもいいって思うくらい。

真面目にお料理しない私だけど、家に帰ってご飯炊いて、和風のおかずで一息つきたい・・・。

2011年9月10日土曜日

出入り禁止

今日は悲しいお知らせです。

悲しいって、悲しんでいるのは私とジョダなんですけども。

仕事柄、家を長期で空けることが多いので、その度に長期でペットホテルの預けるのは忍びなく、犬を2匹飼っていて子供が3人いる知人の家にジョダを預かってもらうようになって1年弱になろうとしています。

今回も同様にジョダを預けて仕事に出たのですが・・・ジョダが家の中で何度もおしっこをすると連絡を受けました。当初は例の頸部の神経の圧迫で受けた注射のせいで頻尿になっているからかと良心的に解釈しようとしてくれたのですが、外でおしっこをさせて戻って来てすぐにカーペットの上でおしっこをしたり・・・。

その後、まだ脚に痛みもありそうな様子でもあったので獣医さんにも連れて行ってもらったのですが、首の方は全く問題なく痛みもなく完治と言うことで帰って来ました。ところがまたすぐにソファーや他の犬のベッドの上やドアの入口におしっこをひっかけるのだそうです。

実は私には言わないでくれていたのですが、ジョダを預け始めた当初から、2週間に1度くらいの割合で「粗相」をしていたのだそうです。でもそれは単なるアクシデントだろうと良心的に解釈してくれていたのですが、ここのところ毎日のよう家の中でおしっこをする。散歩から帰ってすぐにするし、量も少なく、もうこれはマーキングと言うより他にはなさそうなのです。

獣医さんにも相談してくれましたが、やはりジョダは他の2匹の犬に対して優勢を示そうとマーキングをしているようです。唯一の手だてはジョダをBehavior therapy、つまり躾の訓練に出すくらいしかなく、その為には私でなく彼女が訓練に連れて行かねばなりません。勿論ただでさえ3人の子供達の送り迎えで忙しい彼女にそんなことをお願いできるはずもありません。

家の中でジョダから目を離す訳にも行かず、見てられない時は小屋に入れるものの、ジョダは出せ出せと言わんばかりに吠えるし、精魂尽き果てたと言う様子でした。

彼女の大変さはもう十分に理解できますし、これまで本当によく我慢してくれたと思います。これ以上このお宅にお願いする訳にもいかず、哀れジョダは昨日よりペットホテルへ移動となりました。

慰めは、引越して来た当初とは違い、このペットホテルにも随分とジョダは馴染んだので(この家族が週末出かけるとか、用事があってジョダの面倒が見られない時は、いつもこのホテルを利用していました)、スタッフも常連のジョダを覚えてくれて、かなり可愛がってくれています。この前はスタッフの女の子の一人が、「私はいつも自分の犬を連れて働きにくるから、良かったらジョダと遊ばせますよ」と言ってくれました。通常はお客さんの犬とは一緒にしないそうですが、お客さんから要望があれば一緒にするということで、ジョダは他の犬と遊ぶのが好きなので、良い息抜きになると思います。

と言うことで、また誰か他に見つからない限りは、今後はペットホテルにばかりお世話になることになりそうです・・・。

2011年8月29日月曜日

アイリーン

ハリケーンアイリーンのことは日本でもかなり報道されていたらしく、いろいろな方からご心配頂きありがとうございました。

幸い我が家はノースカロライナ州でも内陸に位置するため、雨風はそれなりに強かったものの停電はもとよりこれと言った被害も近辺ではありませんでした。

強いて言えば日曜日にパリに戻る予定のコイオのダーラムからワシントンDCに向かう午前のフライトが早々とキャンセルになったくらいです。航空会社には午後のフライトも遅れるか最悪の場合はキャンセルになる可能性があると脅されながらも、午後の便に振替えましたが、こちらの方は予定通りに飛び、無事パリに帰ることができました。

キニコも同日の午前のフライトでトロントに戻る予定でしたが、特にこの日に帰らなければならない理由がある訳でもなかったので、遅延やキャンセルに煩わされるのは嫌だと、火曜日のフライトに振り替えました。ハリケーンという特別事情のせいか、通常なら変更料に150ドルくらいかかるところが、なんとたったの2ドルで済みました。

アイリーンは予測されたほどの大規模な被害はもたらさなかったものの、それでも特に洪水、浸水の被害はニュージャージー、ニューヨーク辺りで広範囲で起き、コネチカットやニュージャージーではいつも暴風時に起きるように、折れた木や枝に送電線が切られて停電が続いているようです。

(どうでもいいことですが、ある極右の議員が今の政府の現状を見かねた神のメッセージとしての嵐だと言ったとか言わないとか・・・。)

2011年8月23日火曜日

ジョダ その後

注射を打った翌朝は、まだ外に連れ出してもトボトボ歩き。ホントに大丈夫かなぁと心配したけれど、午後になったら、家の中でも私の後をついて歩くようにはなった。注射をしたら、おしっこの回数が増えるから頻繁に外に出すようにと言われていたので、3時間おきに外に出していた。朝はトボトボ歩きだったのが、夕方くらいには早歩きくらいにはなった。

また今日から仕事で家を空けることになったので、その日の夜からは友人の家にジョダを預けた。病気の犬を預かってもらえるか心配だったけど、二つ返事でOKしてもらえて良かった。いつもだったらそこの犬達と走り回るところだが、じゃれ合いはしたものの流石に走り回りはしなかった。

ところが昨日の夜、地元での仕事の帰りにそのお宅に寄ってみたら、ジョダは全然普通になって走り回っていた。注射が効いて来たのか、本当に治ったのかよくわからないけれど、まずは良かった。

私の顔を見て3匹の犬が寄って来た。しばらく頭をなでて、「じゃあね、バイバイ。家の中に入りなさい」と促したら、3匹揃ってさっさか家に入っていった。ドア越しに見てたけど、ジョダもまったく未練のない様子で、さっさか嬉しそうに駆けて行った。振り返りもせず・・・。

なんだかちょっぴり寂しいけど、いつも預けてばかりで罪悪感を感じているだけに、すっかりこの家の一員になってる様子に一安心。

2011年8月20日土曜日

かわいそうなジョダ

今朝、散歩に連れて行ったらジョダが歩かないで座り込んでしまう。様子が変なので家に連れ帰って、朝ご飯をあげたのに、半分も食べないで残した。

イヤシ犬のジョダがえさを食べないなんて前代未聞。すぐに床に寝転んでしまうし、これはもう病気としか考えられない。今日は土曜日で獣医さんも午前中しかやっていないから、慌ててジョダを連れて行った。

獣医さんはジョダを見るや否や、「この犬はいつもこんな風に右足を上げて、首を下に向けているの?」

見ると確かに片足を持ち上げて、下向き加減。

「普段は首を上げてキョロキョロしてますか?」

「してます。ホントだ、片足上げてますね・・・」その時まで全然気づきませんでした。

診断は頸根絞扼とでも言うのでしょうか。頸椎の神経の中で前足の方に行くやつが圧迫されているそうです。これは首をぎゅっと引っ張ったり、高いところから飛び降りたり、飛び乗ったりしたらなるらしい。ある犬はいつも外に出るのにスライドドアを自分の鼻で押し開けていてなったそう。

ジョダの場合は、確かにいつも私のベッドに飛び乗ったり飛び降りたりしていた。そう言えば昨夜も一昨日の夜も、私がベッドに入ってもいつまでもベッドに上がって来ずにベッドの下にいた。しばらく預けていたから、すねてるのかなと思っていたのだが、痛かったんだね。

副腎皮質ホルモンの注射を打ってもらい、朝晩飲ませる痛み止めの薬を7日分もらった。注射は6日後くらいから効果が現れるそうだが、注射のせいで排尿が頻繁になるらしいので、何回も外に出してくださいと言われた。また薬は飲むと眠たくなるらしい。

今後は首輪は禁止で胴体に付けるハーネスタイプに変えること、ソファーやベッドに乗せては行けない、見はっていられないときは犬小屋に入れるなどすること、階段の上り下りもさせないこと、だそうです・・・。

加えて、5月に予防接種を受けた時から3ヶ月で体重が1.5キロも増えていることも要因だそう。そうなのですよね。一昨日、ペットホテルにジョダを迎えに行って、あまりに丸々していたからびっくりしたのです。運動不足で太ってしまったのだと思います。

家に連れ帰って、早速痛み止めの薬を与えましたが、その後はまるで老犬のごとく。おしっこに外に出しても歩いてくれないから、抱っこして、降ろしたところで「Go potty(おしっこしなさい)」って言うと、そのままジャー。それを夕方まで何回か繰り返し、夕方は、今日はうんちをしてないので無理矢理散歩に連れ出しました。帰ろうとするのを無理矢理とぼとぼ歩かせて、しばらくするとうんちをしてくれました。家に帰って餌をあげたら、今度は全部食べたし、水も飲んだので、ちょっとは良くなったか?

けどほーんとによたよたで、すぐ寝そべってしまいます。痛そうには見えないけれど、とってもしんどそう。

お医者さんからは、「週末だから、何かあったら電話しなさい」と自宅の電話は教えてもらうし、「月曜日には経過を報告してください」って言われてるのですが・・・そんな重傷なのかな。

たしかにこれまでになかったよたよたぶりです。

あらら・・・私がこうして二階でコンピュータに向かっていたら、下で寝ていたはずのジョダが階段を上がって来てしまった・・・。階段をあがらせちゃいけないって言われてたのに。これから抱っこして、外に出しておしっこさせて、また抱いて上がって来て寝させますわ。重病人で大変だ。あ、重病犬だった。

あ、ちなみに、シナコさんですが、今日から大学の寮に戻られました。
我が家には静寂が戻りました。

2011年8月19日金曜日

烈火わさび

えー、本日は絶対に話題性のある商品のご紹介です。

じつはこの会社の人が友達なんですけど、先日会った時に、
「うちの若いもんがこんなん作りよってん、まぁ試してみて」

そして差し出されたのがコレ。
ひとつ試しに口に入れてみましたが・・・。

袋にも「この辛さ烈火のごとく!」とあるけれど、ほんま、はんぱやおまへん。何でも、関西のとあるラジオ番組で罰ゲームに使われていたとか。

いや、絶対ウケます。

買って帰りたかったけれど、残念ながら時間切れ。(特殊商品ゆえ、今はまだどこででも売ってる訳じゃないのです。)

ちなみにコープ神戸に卸すことが決まったそうですが、「3件クレームが来たら取りやめますから」と言われたそうな。

それほどに通常のお菓子として食べられるもんやおまへん。

でもこの辛さ、一度試してみる価値あり。是非下記からお取り寄せください。(関東では売ってません。)
人が集まる時のイベントに使えそうでっせ。
http://www.uegaki-beika.co.jp/frame1.html
(ページの上の「通信販売」へ)

めまい その顛末

兵庫医科大学病院の耳鼻科に「めまい外来」というのがあるのを見つけ、帰省中に行って来ました。めまい外来は週に2回しか診療をしていないのですが、実家に帰った翌朝が丁度診療日に当りました。

めまいとは話がそれますが、大きな病院って割と横柄っていうか、ちょっと市役所みたいな対応のところが多いじゃないですか。ところが兵庫医大は、とっても感じよかった。朝一の受付が始まる前に待合室にいたのですが、受付開始とともに、職員の皆さんが起立され、一斉に待合室にいる人に向かって挨拶をされたのです。びっくり。いろいろ質問してもにこやかでとても親切な対応。おまけに待ち時間を短縮する為の工夫がされていて、殆ど待たずに検査、診療へとすいすい進みました。

まずは耳の検査。が異常はありませんでした(このごろ耳も遠くなった気がしてましたが、気のせいだったらしい)。

次は診療室でお医者さんにこれまでの経緯を説明し、ネットで調べた結果、症状からすると「良性発作性頭位めまい」に当たるんじゃないかと話しました。

寝台の上に仰向けに寝かされ、目に機械をつけられました。私は真っ暗で何も見えないのですが、先生からは私の目の動きが見えるようです。「はい、そのまま右に頭をひねってください」

ひねると案の定ぐわぁーんと目が回り始めました。
「回ってますね」
気持ち悪くなるので、瞬きをして回るのを少しでも抑えようとしたら、「瞬きしないでください、そのままがまんしてください」。しばらくすると、回転が遅くなりました。
「だんだん収まって来ましたね」

今日は先生の他に医学生らしき若い人がいて、先生が説明している。
「じょうこうせいですね」

「・・・センセ・・・、じょうこうせいってどんなじ書くんですか・・・」と、気持ち悪さに息も絶え絶えながら質問。

「上向性と書きます。目の回る方向ですね。はい、では左側を向いてください」
目は回ったけどさっきほどではありません。

「はい、もう一度、右に向いてください」
今度は少しだけ目が回った。

「はい、ではもう一度左を向いてください」
ぐゎゎゎゎ〜ん!!!
今度はこれまでの中で最高に目がグルグル! おもわず「うーっ・・」と声を出してしまう。「いつもこっちのほうが回るんです」
「かこうせいですね」

先生が学生に説明している。
「多分さっきは耳石がどこかにひっついていたのが、頭を回した拍子に外れたんでしょう」

寝台から降り、
「やはり、おっしゃっていた通り良性発作性頭位めまいですね。残念ながら石を溶かす薬とか治療薬はないので、頭を動かして、石が元の場所に収まるまで待つしかないんですね」

「じゃ、あのエプリー法をするんですか?」

「いえ、エプリー法が効果があるのは、三半規管のうち後半器官と前半器官に石があるときだけなんです。あなたの場合は外側半器官に石があるので、エプリー法ではなく、さっきのように仰向けに寝たまま左右に頭をひねってください。これを朝晩1回ずつやってください」

「朝晩ですか・・・。目が回ると気持ちが悪くなるんですけど・・・」

「あまり気持ちが悪くなるようでしたら、そのときのための頓服を出しておきましょう。でも対症療法ですからね。石が戻らないことには治らないんです。」

「どのくらいかかりますか?」

「一概には言えませんが、通常は数ヶ月ってところでしょうか。でも殆どの方は治りますから。ごくまれにずっとめまいが残る人もいますけれど。」

その日はそれで終わって、再び翌週に再診となった。

耳石のある場所まで言い当ててくれたので、何となく名医のような気がした。
自己流でエプリー法をやっていたんでは治らなかったわけね。

これまでは朝目が覚めて、なるべく頭を動かさないようにしていたのだけど、この日からは寝るときと朝起きた時に、頭を回転させることに。その度にぐゎ〜んと目が回るけれど、がまんがまん。

これを始めて3日目。
あれっ、今日は目が回らなかった? ほんとかな? まさか治った?
また石がどこかにひっついているだけ?

しかしその日以来、目が回ってないのです。
完治したと言うには、まだふわっとした妙な感じが時々するし、目が回る直前のあの独特の感覚が一瞬することはあるのですが、幸いめまいは再発していません。

翌週、再診に行き、再び目に機械を取り付けられました。
「収まってますね」

「今収まっているだけで、まためまいがすることもあるんですか?」

「それはありますね」

「戻りかかった耳石がまた別の半器官に入るってこともありますか?」

「それもありますね」

「耳石ってどんな大きさなんですか? 1ミリとか?」

「いえいえ、もっとずっと小さい、0.00何ミリとか言うものです。だから画像としても映らないですよ。いずれ医学が進歩したら、その辺ももっと明らかになるんでしょうが・・・。」

げ、そんな小さな物に悩まされているわけなのね。
でも収まりつつあるので良かった。

どうやらこの良性発作性頭位めまいになったときは、めまいのする方に積極的に頭を動かした方が早く治るようです。めまいの中では良くあるタイプだそうなので、もしこれになったら、お試しください。

2011年8月17日水曜日

再びトロントにて

日本からの帰途のトロントです。

帰りは行き以上で、全行程所要時間29時間の長旅です。と言うのも関西の実家から出発し、伊丹から羽田へ飛び、羽田からバスで成田へ。シナコと二人で帰るのですが、成田からはバラバラで、シナコは4時発のユナイテッド。私は5時45分発のエアカナダ。私がトロントでアメリカへの入国手続き(カナダで入国手続きを済ませます)を終えた頃には、シナコはもう家に着いておりました・・・。私は夜9時半発の便まで再び5時間ほど待たねばなりません。

それにしても日本は暑かった! 顔や背中に汗が流れるって感覚、本当に久々。敢えて日中に犬の散歩に出かければ、カロライナでも汗をかきますけれど、日本の場合、家の中でじっとしてたって汗が吹き出て来ます。ちょっと動いたら、もうダラダラ。まさに常に自然のサウナに居る感じ。

お出かけするのにお化粧するにも、汗をかいた顔にお化粧するなんて。(思わずお化粧するためにエアコンかけたりしましたがな。)すぐに汗で化粧が崩れるのもわかってるのですが・・・お化粧無しでは見せられないから仕方なくです。本当に日本の女性はあの暑さでちゃんとお化粧して着飾っていらして、ご苦労様です。だってきれいなお洋服着ても、すぐに汗でぐちゃぐちゃですよ。

その昔ならそれでも電車に乗り込めば、涼しい空気ですぅーっと汗が引く、なんてこともありましたが、今やどこも節電で「弱冷」だから・・・。もわっとしてるんです。

アメリカ人化してハンカチを持つ習慣を失っている私はハンカチを持って行くのを忘れたので買いました。だってトイレに行っても、エアタオルは「節電中」と書かれて電源が切られてましたので。

今後日本に遊びに行く時は極力夏は避けたいと言うのが今回の結論であります。

暑さに加えてもう1つの打撃は円高ドル安であります。私の円口座には殆どお金がなく、そのわずかばかりのお金が、あれよあれよと消えて行く。ご飯を食べるにも電車に乗るにもお金が要りますからね。最後の方は息をするにもお金が要るんじゃないかと錯覚を覚える程、超貧乏になり、口を開けば「お金がない」でした。いえ、ドルならあるんですけど、1ドルが73円ほどになるかと思うと、ドルを円に替える気にはなれませんでしたからね。

と言うことでこの私にしてはめずらしく、一枚も洋服は買いませんでした。雑貨と化粧品、食品に本は買いましたが・・・本当はもっともっと買いたかったなぁ。

お金がないと楽しくないから、もう年末は帰省しないと言いおいて出て来ました。代わりに日本から来て欲しいです。私たちが行くと高いから。けれどキニコとシナコは日本が楽しいと見えて、年末も行きたいと言っているので、その場合は年末の帰省を決めているコイオと一緒に行ってもらいます。

今回の帰省は10日程だったのですが、多くの友人知人と再会しました。当初からほぼ毎日ベースで人と会う予定を入れていましたが、加えて実家に着いた翌朝、元上司の訃報を知り、急遽東京でのお通夜に参列しました。

この元上司には会社を離れてからも機会あるごとに会ったり連絡を取ったりしていましたが、直接の関わりがなくなっても、昔と同じように接し、いつまでも気にかけてくださる人でした。お通夜で再会した人々も異口同音に「面倒見のいい人」だったと言っていましたが、まさにその表現がぴったりだと思いました。この人と人生のどこかで交わった人は、恐らくそれ以降ずっと関わりが続いていたと思います。

「この人に出会わなかったら今の私はいなかった」と上海から来ていた女性が言いましたが、私もそんな一人です。良くも悪しくも(笑)彼によって人生が変わったと感じている人は多いんじゃないでしょうか。

60歳と言う若さで急逝されたことが残念で仕方がありません。病名が判明してわずか2週間で昏睡状態に陥られ、そのまま亡くなってしまいました。常にかっこいい人でしたから、不格好なところをみせることなく、さっと逝ってしまったのかもしれません。偶然にも帰省中だったことで、お別れをすることができたのがせめてもです。

さて、私の出発時刻まではまだ1時間以上あります。
帰宅は真夜中近くになりますので、ちょっと腹ごしらえしてこようかな。

2011年8月5日金曜日

トロント

ブログはお休みと書きましたが・・・。
今、成田への道中でカナダのトロントにおります。
何が悲しくてわざわざトロントなんかに寄らないといけないのかと思いますが、コンチネンタルのマイルを使ってのタダ券だから文句は言えません。

経由なのに税関の申告書を書かなくちゃいけないのはちょっと妙。
カナダ経由で海外へ行く人用のの入国審査は別になっていて、そこを通ると国際線のターミナル。ならばどうして申告書が要るかなぁ。

国際線のターミナルへは長い長い通路を歩いて行かねばならないのですが、当然のように動く歩道がありました。びっくりしたのは、動く歩道が2つ並んでて、一番右手は「高速」歩道なんです。この上を更に歩くと、体で風を切る感じでしたから、おそらく軽いジョギング程度の速度では。

「高速」の動く歩道は、これまでは他のどこでも見たことがありません。なかなかやるじゃない、カナダ。始まりと終わりのスピードを遅く調節しているので、その為に足下の歩道が伸びたり縮んだりするのがちょっと違和感があったけれど。

国際線のターミナルに来て、自分の乗り継ぎ便をみてびっくり。8時半に着いたのに、成田行きの出発は2時でした。(家を出る前に調べて来なはれ!) 5時間半もありますわ・・・。

空港には無料のWiFiがあったので取りあえず繋いで暇つぶししてます。無料のWiFiはありがたいわ。空港によっては無料だけど、2分程広告を見なくちゃいけないとか、10分か15分くらいごとに切れちゃうところもあるんですが、トロントは繋ぎっぱなしで大丈夫みたい。こりゃよろしいわ。

あ〜、まだ3時間もある・・・。

2011年8月4日木曜日

帰省

8月5日から17日まで日本に帰省して参ります。
ネット環境がなくなりますので、しばしブログの更新はできません。

関西の実家に帰った折には、ついでにめまいも診てもらって来ようと思っています。
「めまい外来」なんてものがあるらしいです。
おそらく自己診断通り「良発性発作性めまい」の診断が下ると思うと想像しておりますが。

良発性発作性めまいの8割はこれで治る!と言う、ネットで見た「エプリー法」と言うのも自分で試してみましたが、今のところは効果なし。今後の展開にご期待ください。

それにしても史上最大のドル安で、円が乏しい我が家にとって、最悪のタイミングの帰省となりそうです。こんな調子じゃ、しばらくは日本には寄り付きたくなくなります・・・。

と言うことでしばしブログはお休みです。

2011年8月1日月曜日

めまい その後(2)

このところまた結構頻繁に目眩が起きるので、再びネットで調べてみました。

頻繁には起きるものの、目をつむって10秒もしないうちに収まりますし、目眩がするのは限られた頭位でだけなのです。例えばベッドで横になっていて頭の位置を変えたり、立っていて下にある物を取ろうと頭を下げたとき。

すると私の症状にぴったりの病名が見つかりました。
「良性発作性頭位めまい症」(えらいたいそうな名前やね)

そこに書いてあったのは下記の通り。まさに目眩が起こる状況は私の場合とぴったり同じ。
「中年の女性の多い」という特記が気に入らないけどさ(笑)。
そう言えば、少し前に中耳炎になったんだった。

どんな体操があるのか、またネットで調べてみます。

+++++


この病気は頭が、特定の動きや位置になったときにめまいがおこる病気です。

たとえば、
・ 寝返りをうったとき
・ 車の運転で、ミラーをみたとき
・ ものを取ろうとしてしゃがんだとき
・ 上や下を向いたとき
・ 体をそらしてポーズをとったとき
・ 朝起きてから立ち上がろうとしたとき などです。

めまいは40、50秒くらいから数分ぐらいおこって治ります。
人によっておこる頭の動きにはちがいがあります。

症状は、「グルグル」とした回転性めまいがおこります。耳が聞こえにくくなることや、耳鳴りはありません。何度かくり返しおこることもあります。

この病気は、過去に頭をうった人、ケガをした人、耳の手術、中耳炎になった人に多いといわれています。また、中年の女性の人にも多いといわれています。

原因はしっかりと特定できていませんが、耳の中の「耳石(じせき)」というものがはがれ落ちてしまうため、といわれています。

耳には、内耳というものがあり、三半規管と耳石器にわかれています。三半規管は回転をする動き、耳石器は直線の加速度と頭の位置のセンサーという役割をもっています。

耳石器にある耳石が三半規管の中にはいって、その動きが感覚神経を刺激して、頭をうごかした時にめまいが起こるのです。

つらい場合には診てもらうのも大切でしょう。
他に、体操をすることで、耳石を散らばらせる方法もありますので、指導をうけるのもよいでしょう。

普段の生活では、急に頭をうごかさないようにして、体のバランスの機能をきたえる体操をおこなうとよいでしょう。

2011年7月29日金曜日

学費

ノースカロライナ州への引越目的は、シナコの大学の授業料が、州の居住者と認められて、現行の州外の授業料から、約4分の1の州内の授業料へ減額となるためでありました。(居住者と認められるには、最低12ヶ月間ノースカロライナに住んでいることが条件です。)

12ヶ月が経過したので、授業料の切替申請を提出しました。子供達の扶養者であるコイオがアメリカ在住ではないために、私だけがノースカロライナに住んでいて、果たしてそれでも州内の授業料が認められるか一抹の不安はあったのですが・・・。

じゃじゃじゃーん! 
シナコの授業料の請求を見ますと、見事に減額されておりました。
これでノースカロライナに引越した甲斐がありました!

ほんと、よかった。
生活が随分と楽になります。

2011年7月26日火曜日

裸スキャン その後(2)

下のブログに関して、こんな事件があったと教えて頂きました。
http://www.asahi.com/international/update/0720/TKY201107200457.html

空港のセキュリティーを担当しているTSAの係員は、権限を笠に着て、中にはかなり威張っている人がいますから、気をつけねばなりません。

そう言えば数年前にあまりにパソコンのセキュリティー作業が厳重で、時間がかかりすぎて飛行機に乗り遅れるそうになるほどのろく、それに対して腹を立てた男性が警察に突き出されていましたっけ。

血の気の多い人たちは、ここはぐっと堪えて冷静になりましょう。

(それはアンタや!という突っ込みが聞こえて参ります。)

2011年7月25日月曜日

裸スキャン その後

またしても移動で空港へ行きました。

見知らぬ監視員に裸を見られること自体はどうでもいいのですが、ボディースキャナーと従来の探知機とでは、所要時間が違います。探知機なら、すっと通過してアラームが鳴らなければそれでOKなのですが、ボディースキャナーの場合は、いちいち中で両手を上げてスキャナーが動くのをじっと待ち、その後、外に出て、別室でチェックしている人からスキャン結果がスキャナーの側にいるセキュリティー担当者に連絡が来るまで待機しなければなりません。

できるだけさっさか終わりたいですから、スキャナーと探知機の両方が使用されているときは、私は進んで探知機の方へ行くわけです。

プラス、もう1つ別の理由があります。


アメリカのセキュリティーチェックでは、靴を脱ぐことになっています。
今は夏。裸足の旅行者が多いのですよね。


スキャナーの前にあるマットの上、スキャナーの中、出たところのマットの上と言う3カ所には、黄色い足の形を書いたマークがあります。つまりここに立てと言う印です。

昨日のことです。スキャナーも探知機も両方ありましたので、私は自分の荷物がX線に入ったのを見届けて、さっと探知機の前へ行きました。すると係員が、あっちへ行けとスキャナーを指差しましたので、しぶしぶスキャナーへ入りました。係員に「黄色いマークの上に足を置いて」と言われたのですが、わざとそのマークから足を外して立ちました。

すると、「だめ、ちゃんとマークの上に足を置いて」と言われたので、
「嫌です、スプレー撒いてくれたら足を置いてもいいけれど、このままそこに立つのは嫌です。」
「スプレーなんかない。それが嫌なら、パットダウン(手で体を触っての検査)になるけど、それでもいいのか?」
側にスプレーがあったので、「そこにスプレーあるじゃない」と言ったのに、
「スプレーは撒きません。いやならパットダウンです。」
ってことで、パットダウンへ送られました。

何故私が黄色い足マークに立つのを嫌がったか。
それは、水虫がうつるのを恐れてです。

昨日は私もゴム草履(ビーチサンダルというハイカラな名前もあるが)でありました。裸足でどこの誰が立ったかもわからぬ足マークに重ねて自分の裸足の足を置くなんて言語道断だったのであります。
「水虫うつりたくないもん!」って言うと、パットダウンの検査員は「確かに。あなたの気持ちはよくわかるわ」と笑っていました。

「ちょっと、真面目に水虫対策考えたセキュリティーチェックにして欲しいよ」って言うと、
「靴下はきなさい」と一言。

・・・そっか。

これからは裸足の時はセキュリティーチェック用に靴下を着用することに致します。(実は昨日も機内で寒い時の為に持ち歩いていたのですが、思いつきませんでした。)

2011年7月23日土曜日

吉瀬美智子(2)

うふふふ・・・。予告通り行って来ました。
そ、吉瀬美智子の写真をネットからダウンロードして印刷したものを携えて美容院に。


日本人の美容師さんですが在米ウン十年。当然吉瀬美智子は知らはりません。

「こんな髪型にしてください」
「はい、こんな感じでね」
「ね、この人知ってます?」
「いえ・・・」
「日本で今ドラマとかに出てる女優さんで吉瀬美智子って言うんですって」
「あ、そうなの?」
「うん、で、似てるって言われたものだから、どうせなら髪型も同じにしようと思って」
「・・・そ、そう言えば・・・輪郭とか似てますよね・・・」
「・・・輪郭?・・・。ま、中にある物は同じですもんね・・・」
「そうですよ、同じ感じですね・・・」
「違うわよ、中にあるのは目と鼻と口で同じで、お尻とかついてませんってこと」
「・・・いえ、そういう意味じゃ・・・同じように似てるなぁと・・・」
「無理せんでよろしい」
「・・・いえ、もしかして若い頃の写真を持って来られたのかと思いました・・・」

ここまで言われたらチップ狙いのお世辞なのは丸わかりだけれど、それでも恥ずかしげもなく「吉瀬美智子カット」を敢行。

果たして出来上がりは。

帰宅してシナコに、
「ね、ママ、この人みたいな感じ?」と聞くと、
後ろ姿の写真と見比べて、
「後ろからは同じ感じだけど・・・前からは全然似てない。なんか子供みたい。前髪、短過ぎ」

確かに写真の前髪よりずいぶん短く切られて・・・。

そうだ、前髪のせいだ! 似てないのは絶対に前髪のせいだ!

2011年7月18日月曜日

めまい、その後

いろんな方から、その後の体調をご心配頂き、ありがとうございます。

その後めまいは全く出ません・・・と言うことは実はなくって、ときどきあるのですが、どうやら自分でコントロールもできるようになった模様です。

目が回るのは決まってベッドに横になって、頭を左方向に振った時。
あ、来るなと思って、そのままにしていると、案の定天井がぐるぐる回ります。
来るなと思った瞬間に、ぐっと目をつむっていると何事もなく過ぎ去ります。
その次に再度頭を振っても、もう目は回ったりしないのですよね。

うーん、何なんでしょうね。三半規管なら、必ず頭を振れば目が回ることになりそうだし、最初の一回だけっていうのも、何か変。

いずれにせよ、普段はまったく出ないので大丈夫そうです。

加えて保険の続報ですが、めでたく加入致しました。
7月15日からの加入申し込みをしていたのですが、ふたを開けて見ると8月1日付けでした。8月だと5日から日本に帰省しますので、どうせアメリカの病院は予約をしないと見てもらえないし、それなら日本でお医者さんに行った方が早いかもしれません。

ってことで、慌てて保険に入ったものの、結局しばらくは利用しないかも・・・。

2011年7月16日土曜日

吉瀬美智子

って名前の女優、ご存知ですか?
当然、私は知らなかったのですが。

今日、ある方に、似ていると言われ、ネットで調べてみて狂喜乱舞しております。
だって、「美智子」と言う名前からして年配の女優かと思いきや結構若い人でしたし、写真を見て、樹木希林タイプの女優さんではなく、れっきとしたメインストリームの美人女優であるのがわかりましたし。

実際写真を見て、かろうじて似ていると言えば鼻の形(ちょっと鷲鼻)くらいしかない・・・と思いつつも、やっぱり美人に似てると言われると悪い気はしませんよね。

・・・恐らく本当の美人の場合、生まれてから常に美人って言われているし、本人も自覚があるので多少のことでは喜ばないのでしょうが、私のように十人並みの場合には、ちょっとしたことで嬉しい訳ですよ。

ま、そのような心理構造を熟知して、おだてるために言われたのかどうかはわかりませんが、取りあえずは、非常に気分の良い一日を過ごすしたのでありました。(いえ、1日と言わず、この効能は1年くらい続くかも。)

嗚呼、でも残念なのは、在米期間の長い我が友人に、「私って吉瀬美智子に似てるんだって!」って威張っても、
「だれそれ?」
で、会話はおわってしまいそうであります。

でもいいわ。次は吉瀬美智子のブロマイドを持って行って、美容室で同じ髪型に切ってもらおうっと。


・・・だれですか、惨めになるだけだから、そんなことは辞めなさいって言っているのは・・・。

2011年7月7日木曜日

テレビ(3)

文明開化の灯がともりました!
我が家でテレビが見られるようになりました!

ずいぶん前に「テレビ」というタイトルでブログを書いたのですが、そこにMikikoさんという方から、「増幅器付屋内HDアンテナ」を試してはというコメントを頂きました。

調べて見ると値段もさほど高くないし、使えなければアメリカお得意の返品と言う手があるよとのアドバイスも付け加わっていたので、駄目元でアマゾンに注文しました。2タイプ紹介して頂いたのですが、私が注文したのは形も単なるフラットパネルで、置き場所にも困らなそうだったこれ。

RCA ANT1650 Flat Digital Amplified Indoor TV Antenna
Item model number: ANT1650 


昨日届きましたので早速接続してみました。


・・・けれど何も映らない。
やっぱりね〜。
と思ったものの、あ、もしかして初期のチャンネル設定をしてないからかも。
思い直して、テレビの設定を一からやり直しました。

すると・・・。
同じくMikikoさんが教えて下さった、「この付近でどのくらいの局数をアンテナ受信できるかが分かる」サイトで調べた時は6局となっていたのですが・・・。
ジャジャジャ〜ン! なんと20局も入ります!
ま、そのうち3局はスペイン語放送だから数のうちには入りませんが。

画像もきれいだし、ほんと言う事ありません。
ごくたまに画像がモザイクになって乱れたり音声が飛ぶこともあるけれど、視聴に影響のない程度。
ローカル局ですがアメリカの3大ネットワークは見られるし、何だかよくわかんないけどUNCのチャンネルが3つ、CWとかもあるし。

そもそもテレビを見ないから、どの局で何をやっているのかまだよくわからないのですが、取りあえずスイッチを押せばお天気は分かるし、ニュースも見られる。
トークショー、リアリティーショー、芸能情報、ドラマもやっているから十分暇つぶしになります。

今朝もついついThe Doctorsという、朝の主婦向け(?)健康トークショーを見てしまい、今日のテーマは「恥ずかしい体の問題」だったのですが、そこでデベソは英語でoutie、ヘベソがinnieと言うのを初めて知りました。テレビもためになります。

それにしてもたった1ヶ月分の視聴料(20局そこそこなら2ヶ月分か)で、未来永劫視聴料を払わずしてテレビが見られるなんて、こんな嬉しい話はありません。更にチャンネルが100もあって何が何だかわらかなかった昔に比べれば、20局くらいなら何とか覚えられるかも。

Mikikoさん、ありがとう!!

2011年7月6日水曜日

めまい&保険

今日は目眩はずいぶんとましです。ほとんどないと言って良いくらい。
目眩のお陰で、いままで入らないとあかんなぁと思いつつ放置していた健康保険の加入に本腰を入れることができたのは良かったのかも。

一昨日から複数の保険のエージェントと何度も電話で話し、ネットでいろいろ調べて、ようやく今日はプランを絞り込むにまで至りました。

保険ブローカーの窓口に行く訳でなく、全てネットでやっているわけですが、ある特定の保険会社を選んで見積りを依頼しようとしても、結局はその保険を扱っているブローカーのサイトに案内されるのですよね。そこで分からない事があると、そのブローカーに電話してと言う具合でした。

お陰でこの国の健康保険の事がよくわかりました。つくづくこの国の国民でなくてよかった・・・日本の健康保険というオプションがあって良かったと思います。(月々いくら払っているのか知らないけれど・・・。)

というわけで私のニーズにマッチした保険を探しました。私の場合は、這ってでも飛行機に乗って日本に帰ることが出来る病状であれば日本の保険が使えますから(多分)、アメリカでの保険の必要性はそんなことも出来ない大病になるか、意識を失って知らない間に脳外科手術を受けているなどという、緊急で重大な病気などの場合。それ以外のマイナーな病気であれば、保険を使わなくても自腹でもなんとか払う事はできるでしょう。

昨日も書きましたが、アメリカの健康保険に「免責」はつきもの。グループ保険(雇用者を通して加入する保険)の場合は、去年まであったコイオの会社の保険もそうだったのですが、免責がゼロの場合もあります。けれども個人の保険では免責ゼロと言うのはないことがわかりました。最低の免責で年間1000ドル。けれど月々の保険料は700ドルでした。

しょっちゅう医者にかかることがわかっていて、軽く免責額を越える自信のある人はいいのですが、私のように普段健康なものにとって、月々高い保険料を払ってまで免責を下げる必要性はなさそうです。私に必要なの脳外科手術で5万ドル請求されたときに自己破産しないで済むことです。

話が横道にそれますが、今日電話で話したエージェントの中にクリス君という人がおりました。彼はかなり正直な人と思えこんな助言をしてくれました。

「この国の保険会社と言ったら自分たちがもうける事しか考えていない。けど保険が必要ならその中から選ぶしかないんだよ。僕はエトナの保険に入っているけれど、毎年保険料をどんどん上げて来るんだ。(ちなみにこのブローカーではエトナは扱っていません・・・。)保険に加入して2回しか医者にかかってないのに。去年まで160ドルだったのが、今年は200ドルだよ。僕の免責は1万ドル。普段は病気しないからいいんだ。あなたは大病した事ないか知らないと思うけど、僕は若い頃に2回手術をしたことがある。簡単な肩の手術で2万ドルかかるんだよ。僕には貯金もなけりゃ資産もない。だから病気になった時の医療費の支払いの事なんか全然心配してないんだ。心配するのは自分の体が回復するかどうかだ。お金は払えなければ自己破産すればいい。けれどあなたは家族もいて資産も貯金もあるならそう言う訳には行かないでしょ。だからあなたの場合は大病をしたときに困らないようにすること。」

彼の言う事は非常に的を射ていてその通りだったのだけれど、彼は「あなたに合う保険はもうこれしかない」と決めつけて薦めて来たので、ちょっと考えさせて、と言ったら怒って切ってしまいました。たしかにそれまで30分くらいいろいろ質問もしていたのだから、ええ加減にせぇと思ったのでしょうが。

クリスの言うように、この国では健康保険に入っていたにも関わらず、一度の大病で自己破産に追いやられたという例は後を絶ちません。

そこで日本の人には馴染みがないアメリカの健康保険が大まかにどんな内容なのかご説明しましょう。(私も今回ようやくわかったのですが。)

まず最初に用語の説明です。

「免責」とは、1年間の医療費の中で、その額までは自己負担しなければならない金額です。1年間とは、カレンダー年の1年間ですので、1月〜12月の12ヶ月をさします。

Co-insuranceとは免責額を越えた部分の医療費の自己負担の割合をさします。Co-insuranceで一般的なのは20%ですが、0%〜40%までいろいろあります。Co-insuranceが20%であれば免責を越えた部分の更に2割が自己負担となります。Co-insuranceには通常上限があり、免責額と同額なのが一般的です。例えば免責が5000ドルですと、Co-insuranceの上限も5000ドル。つまり年間の自己負担額の上限は1万ドルです。(指定医療機関を使った場合でです。)

Co-payとは、1回の医師の診察料に対しての自己負担額。Co-payが35ドルの契約であれば、医師の診察料が80ドルであっても自己負担は35ドルです。(検査費などは含まれません。)通常の医師の診察料は50ドル〜100ドルくらい。

他にも、PPOやPOSと言った違いもあります。PPOの場合は、保険会社指定の医療機関に属した所にかかれば割引が適用されます。指定ネットワーク外の診療機関にかかることもできますが、この場合は割引はありませんし、「免責額」が倍額になります。(ということで極力ネットワーク内の医者にかかるべし。)POSの場合は、主治医を定め主治医の紹介状がなければ専門医にかかれないなどの制約がありますので、私はPOSを定めている保険会社は選びませんでした。

PPOでネットワーク内の医療機関にかかった時の割引率は、保険無しの金額の15〜40%引きというのが通常です。(これが健康保険に入っているメリットと言えます。)

と言う事で、具体的に私が比較した保険会社と内容です。

まず免責額は5000ドルに設定しました。ちなみに免責3000ドル、3500ドルとの月額保険料の差は50〜70ドル。平均で60ドルx12ヶ月=720ドル。絶対に払わなければいけない720ドルと、もしかして払わなければいけない2000ドルを比較し、おそらく1年で医療費が1000ドルに達することもなさそうな自分の健康状態を思い5000ドルを選びました。(間違ってたかなぁ・・・。)

Co-insuranceは0%を選びました。先にも書きましたように、私の心配はある日突然、くも膜下出血で脳外科手術を受けるような場合。そのときに5万ドルかかったとして、免責額5000ドルに加えて、2割のCo-insuranceを払うとすれば、更に9000ドル。一度に14000ドルの出費は困難です。Co-insuranceの0%を選択すると、UnitedHealth以外はCopayのオプションがありません。つまり診察料は100%自己負担です。

と言う事で3社に絞り、同じような条件で保険料を比較しました。

免責5000ドル、Co-insurance 0%の場合
UnitedHealth  Copay $35  月額$391 +Dental $70 = $461 (クリスのお勧め)
CIGNA   Copayなし(全額自己負担) 月額$235 +Dental $34 = $279
Aetna    Copayなし(全額自己負担) 月額$307 +Dental $19=$326 (ただし歯の保険の内容がクリーニングくらいしかカバーしてない)

どの保険も「予防医療」、つまり子宮がん検診やマンモグラムなどは100%カバーされています。

各社ちょっとずつ内容に違いがあって、(全く同じ条件じゃないのが選択を難しくするところ)例えばAETNAやUnitedHealthは海外での受診もネットワーク外として扱ってくれるけれど、CIGNAは救急以外は適用外。処方薬に対してもカバーされる範囲に差があります。

最終的にはCIGNAかAETNAになったのですが、同様の内容なのに保険料に70ドル近い差があり、この違いが何なのか尋ねてみました。複数のエージェントに尋ねましたが、同じ回答が返ってきました。「CIGNAは審査が厳しくて、健康な人しか加入させない」とのこと。

と言う事で、最終的にCIGNAに申し込もうと思うわけですが・・・自称健康な私、審査に通るかなぁ。

加えて本当にこの保険で良いのかなぁ。何かアドバイスありますでしょうか?。

2011年7月5日火曜日

めまい

一昨日から目眩に悩まされております。

朝起き抜けにジョダの散歩に出かけようとしたら、くらっと来ました。立ちくらみかなとそのまま散歩に出たのですが、頭がクラクラしてこれは散歩どころじゃないと引き返しました。

貧血かな、朝ご飯食べてないし・・・と思って、慌てて朝ご飯を食べ、まだ頭はくらってするけれど、ジョダは恨めしい感じで待っているし、再び散歩へ。(目の前が真っ暗にならないから、立ちくらみではなさそう。)

しかしやはりクラクラして、このまま散歩に出たら行き倒れになってそのまま帰らぬ人になるんじゃ・・・と散歩を続ける自信がなく、すぐさま家に帰りました。

目眩と言っても、7〜8年前になったあの天井がぐるぐる回るほどのものではありません。あの時は「このまま治って再発しなかったらウィルスが三半規管に入ってなった一過性のもの、今後時々再発するようならメニエールです」なんて、分かったような分からんような診断だったのですが、それからは全く再発はありませんでした。

今回のはぐるぐるまでは行かないのです。が、頭を動かすと、4分の1回転くらいを繰り返すような感じ。目をつむると余計に気持ちが悪くなるので、目は閉じない方がいいし、頭もなるべく動かさない方がいい。動かす度にくらっと来るようです。

貧血かもしれぬとその日はいつになく3食しっかりと食べ、(その結果1日にして1キロ増)ほぼ一日ベッドで横になって過ごしたら、翌日は目眩はなくなっていました。

そんな訳で昨日は元気に打ちっぱなしにまで出かけたのですが、昨夜、ベッドで本を読んでいて、ふと頭を横に動かした途端、くらっと来ました。目が回って気持ち悪くなったのでそのまま電気を消して寝ました。

今朝は5時前に起き、今日からオクラホマのおばあちゃんの家に遊びに行くシナコを空港に送って行ったのですが、ふらつきが治りません。気持ちも悪いから、シナコを空港で落としてすぐさま家へ帰り、また横になりました。

次に起きた時はましになっていると一瞬思ったのですが、どうやらそうでもなさそう。とにかく動く度に頭がくらっと来て、めちゃくちゃ気持ち悪い! じっとしてるといいんですけど・・・。

今朝からインターネットも調子が悪く、アップルのサポートセンターに電話したら、それがルーターのせいだと分かり(ルーターのセキュリティーのセットアップがマックと合わないらしい)、新しいルーターを買いに行きたいけれど、それもままならず。ミルクもヨーグルトもなくなって買いに行きたいけれど・・・。

明日にはちょっとましになっていますように。

そんな訳で、急に気弱になって、昨日から健康保険に入らねばと複数の保険会社に問い合わせを始めました。今は見積り待ち。

保険の種類がいろいろありすぎて、PPO、POS、ネットワークの厳密な違いもわからないし、HSAオプションってのがあるものがあるけれど、それを付けて月々の保険料を下げた方がいいのか・・・。(HSAと言うのは、免責額を高く設定するかわりに必要時の医療費にあてるための免税の貯蓄ができるもの。)

考えてみれば保険なんだから、傷害保険や自動車保険のように「免責」があるのはおかしくないけれど、日本の健康保険には免責なんてないから、健康保険なのに免責があるっていうのはやっぱり違和感がある。けれど免責額の低い保険は、月々の保険料もものすごーく高いのですよね。免責ゼロなんて選んだら、月額700ドルは下らない。そんなの出してられないもんね。免責ゼロにするなら、意地でも病気にならないと。

あー、頭痛い。
ほんと、まじで、文字通り頭痛いし、首も痛い! 
(何のビョーキだろー。)

2011年7月4日月曜日

チャーハン

その昔、芦屋駅の近くは大原町に「みゆき亭」という中華料理店がありました。中華料理店ったって、我が家が食べた事があるのは、ここのチャーハンとラーメンだけなので、他にメニューがあったのかどうかすら覚えてません。

あ、確か一度だけ「冷やし中華」を食べた事がありました。当時冷やし中華はまだまだ主流な食べ物でなく、私もその日が初めてでした。多分暑かったのでしょう。冷たいラーメンでも出てくると期待していたのですが、食べてみたら酸っぱかったのでびっくり。期待を裏切られ、おいしくないと思い、全部食べる事ができませんでした。たしかまだ小学生だったと思います。

我が家では「みゆきさん」と呼んでいましたが、確かあの冷やし中華はめずらしくお店で母と二人で食べたような記憶がありますが、普段はもっぱら出前でした。毎年我が家の年越しは、年越し蕎麦ならぬ、みゆきさんの「年越しラーメン」でした。

ラーメンは普通でしたが、みゆきさんのチャーハンが本当においしかったのです。実は私は未だにみゆきさんのチャーハンよりもおいしいチャーハンを食べた事がないのです。当時も本格的に中華を食べる時は神戸の中華料理屋さんに行っていましたが、そこのチャーハンより、どこの中華料理店のチャーハンより、みゆきさんのチャーハンはおいしかったのです。

大きなエビが入っていて、確かチャーシューも入っていました。卵もネギも。入っている物は他所と別段変わらないんだけれど、あの香ばしい香りと味。本当においしかったのです。

ところがそのお店がある日突然閉店してしまいました。いつごろのことか記憶にないのですが、私が高校生くらい?中学? お店はコックをしている父親と配達をしている息子の二人で切り盛りをしていたのですが、息子の方がばくちで借金を作り自殺したと言う噂でした。

以来、みゆきさんのチャーハンを凌ぐチャーハンを求めていました。

ずっと出会えないでいたのですが、実は最近になって「近い」ものをアメリカで見つけました。それは、タイ料理のレストランで出されるチャーハンなのです。

みゆきさんのあのぱらぱらしたチャーハンよりはしっとりしているのですが、味や香り、香ばしさにはかなり近い物があります。しかも、複数のタイレストランで似たような味なのです。これはタイのチャーハンに秘密がありそう。

そこで味の秘密を調べてみました。するとわかったのが、タイのチャーハンには「ナンプラー」が使われているってこと。

みゆきさんのチャーハンのあの独特の香りはエビにあったんじゃないかと思うのですが、もしかしたらナンプラーがそれに近い香りを醸し出してくれるのかも。今度、アジア食品店に行ってナンプラーを買ってタイ風チャーハンでみゆきさんの味に迫ってみたいと思います。

2011年7月3日日曜日

花火の謎

オハイオに暮らしていた頃、オハイオ州内(だったと思う)や、そこから近隣の州へ出かけたときに、たいていは高速沿いの他には何もない田舎に「Fireworks(花火)」と書いた倉庫のような大きな店を時々見かけた。

1年中使う訳でもない花火の専門店って言うのもおかしいし、Fireworksって名前のチェーンのお店なんだろうか・・・と疑問に思っていた。さしたる疑問でもないから、わざわざ高速を降りて店を見に行く訳でもなく、見かけた後は忘れてしまって、別に誰に尋ねるでもなく過ごして来た。けれどやはり見る度に「ほんとうに花火屋なんだろうか・・・」と疑問に思って来たのである。

今夏、アメリカの南部/南西部はひどい干ばつで、特にテキサス州では多くの町や郡が、毎年独立記念日前後に行われる花火大会を取りやめただけでなく、花火の販売を全面的に中止したそう。そのため今日のNYTimesにも花火に関する記事があった。

それを読んで長年の謎が少し解けた。

私が高校生の時に交換留学で暮らしたのはアリゾナ州。アリゾナは乾燥しているので花火は禁止されていたが7月4日の独立記念日の日だけ花火が許可されていた。確かこうした法律はアリゾナだけでなく、当時はアメリカ各地で同じような規制があったように記憶している。

今日の記事で知ったのが、花火を禁止していた大きな理由は火事よりは火傷を心配しての事だったらしい。ところが近年花火がより安全なものになったこともあって、花火の販売と一般人の花火の使用を許可する州や自治体が増えて来た。打ち上げ花火だけは規制しているところがまだ多いらしいが。

そしてこのところ、この許可合戦に拍車がかかっているらしい。というのも販売が禁止されている州や自治体の住民はお隣の州や町へ行けば花火が買える。すると禁止している側は花火販売のライセンス料や税収を取りそびれ、お金は近隣の州や町へ落ちてしまう。どっちみち花火をやっている住民には目をつぶって来たわけだから、ならば自分のところで買ってもらって自治体の収入を増やすべきじゃないか。景気も悪くてただでさえ税収が減っているのに、これを逃す手はない・・・と言う発想らしい。

そうなんだ。花火販売にはライセンスが必要。販売も年中許可されているところは珍しく、たいていは独立記念日に先立って数週間のみ。一年中売り上げがあるわけでない特殊な店を都心には構えまい。1年のうち1ヶ月やそこらしか営業しないような店なら田舎に置くのはわかる。高速沿いなら通りがかかりに存在を認められ、お客さんも1年に1度、この時とばかり遠出して買いに来るのかな。

今度通りかかったら、思い切って覗いてみようっと。

2011年6月30日木曜日

2度目の正直 Free at last!!!

とうとうシナコが免許を取りました!

そして、私は晴れて自由の身となりました。
バンザーイ!

若者の運転者が二人で保険料が高くなるのが痛いけど、しゃあないですね。

2011年6月20日月曜日

シュールな日本語

我が家の女性家族で最年少の某女に対してはいろいろと思うところがあるのですが、それを語り始めると精神衛生上よろしくないのでそのことはさておき。

6月第2週目の頭からシナコはグリニッチへ遊びに行っておりました。複数の友人の家を転々としていたようですが、泊めてもらえる家が見つからない期間が3泊4日あり、
「マンハッタンのチカエちゃんのところに泊めてもらえないか聞いてくれない?」

チカエはきれい好きだし、シナコのような、がさつ娘をお願いするのは心苦しいとは思いつつ、ここがまた私の甘いところで、チカエにお願いして泊めてもらうことになりました。

猫かぶりで非常におとなしかったとか。また、英語を話す時と日本語を話す時で印象が違うとか。片や大人っぽく、片や可愛らしい感じがするらしい。(私としてはどちらも同じ印象。どっちも生意気。)

2−3日前、チカエのところにシナコからお礼メールが届いたそうです。
そこにはこうありました。

「来週はお世話になりました」

2011年6月16日木曜日

減量作戦(2)

もしかして体重が減っているかも・・・?
体重計がないからよくわからないのですが、楽観的/希望的観測によると、お腹回りがほんの少しすっきりした気がする・・・。思い過ごしかもしれませぬ。大きめの洋服しか持って来なかったんで断言できませぬ。

仮に少し減量できていたとして、果たして「30回噛み」の効果なのか?

私の分析はこう。
最近は、気を許すと30回噛むのを忘れていることがしばしばありますが、それでもだいたい食事の途中では思い出しております。30回噛んだことで満腹感が出ると言うより、実は食べるペースが遅くなって、タイムアップとなり、食事を途中で残すか、あるいは食べきれないことを予測して予め取る量が減りました。結果的には食べる量は減って来ております。量が減ったのに別段お腹は空かないわけだから、やっぱりそれは「満腹」ってことなのかしら。

いずれにせよ効果はあるみたい。
体重増加にお悩みの方も一緒に試してみてください。

でも家に帰って体重計に載ってがっくりするかも・・・。

2011年6月12日日曜日

減量作戦

今、ホテル住まいなのですが、このホテルありがたいことにTVジャパンが映ります。
つい3日前に「試してガッテン」をやってました。

この日のテーマは減量。

その方法とは「噛むこと」。ある男性はある方法を用いて150キロから100キロへの減量に成功したと。

噛むことにより脳内のヒスタミンが増え、脳内にヒスタミンが増えると満腹中枢が刺激されて、更には内蔵脂肪も消費されるんだって。

他にもヒスタミンを増やす方法はあって、それはヒスチジンと言う物質を取り込むこと。ヒスチジンは体内(脳内だっけ・・・)でヒスタミンに変わるそうな。ヒスチジンは背の青い魚(一番は本マグロ、次は鰹・・・だし汁にも入ってるって)に沢山含まれているそう。

番組では食事前にガムを10分間噛むことで食べる量が減って、平均で1.5キロ減ったとも。

でもその150キロの男性はガムを噛んだ訳ではなく、食事のときに必ず30回咀嚼することで減量に成功したのだそう。

番組に出ていたこの咀嚼ダイエットを推奨しているお医者さんが、噛むことで食べ物も本来の味が味わえておいしくなるともおっしゃってました。

こんな楽ちんなダイエットないでしょ? そこで藁にもすがりたい思いの私は早速この30回咀嚼方法を開始することにしたのです。

3日間の成果は・・・。

まず第1日目。朝食時。
30回咀嚼を思い出した時は・・・朝ご飯があとふた口に。でも噛みました、30回。

昼食時、ハンバーガーとフレンチフライ。(全然ダイエット食じゃないじゃないか!)
半分くらい食べた頃に思い出しました・・・。でも噛みました、30回。ただ数えながら食べてるから会話が上の空に。。。。
夕食時、少し食べ始めてから思い出し、その後はちゃんと噛みました。

第2日目。
朝食時、初めからちゃんと覚えてました。ヨーグルトも30回噛みました(笑)。
昼食時、ちゃんと30回噛みました。数えていることがばれないくらい、会話もなんとかこなしました。
夕食時、部屋で一人で食べましたから、ちゃんとしっかり30回数えました。

第3日目。
ちゃんと覚えてられるようになり、ほぼ毎食30回噛んでます。

30回も噛むと、食べ物が喉へ行こうとするのを必死で我慢しなくちゃならなくて難しいかと思ったのですが、意外にそうではなく無理なく30回噛めそうです。

ただ・・・実はあんまり満腹感はない・・・。いつもと同じ量が食べられてしまいますがな。

しかも、あのお医者さんが言ったように食べ物がおいしい! ヨーグルトなんか、私は好きで食べていると言うよりは、健康のために流し込むように食べていたのですが、噛むと香りも楽しめてとってもおいしいのです。フレンチフライも甘くておいしかった。

・・・これって逆効果なのかしらん・・・。

もうしばらく試してみますわ。

こうしてしっかり噛む癖がついたら、歳とっての誤嚥予防になるかもしれません。

2011年6月11日土曜日

生きる話

コイオから、「キニコから父の日おめでとうってメールが来た」とあったので、「あ、父の日か」と早速日本の父に電話を入れた。

すると「父の日は来週やで。けど、かめへん、かめへん。おめでとうって言われるのはいつでもかめへん」と父。あらら、母娘して父の日を勘違いしておりました。

「あっそう? アメリカの父の日は今日やねん。ま、来週死んでたら、おめでとうとも言われへんからね。早い方が手遅れよりええでしょ」と私。(あとで調べたらアメリカの父の日も来週でした・・・。)

父も母も「後期高齢者」という域に達し、真面目な話、いつなんどき。
いえ、真面目な話、わたしだっていつなんどき。

少し前に友人からメールがありました。
義母が最近は流動食になっていると書いた私のメールに対する返事だったのですが、「胃ろうについてはよく考えた方がいいよ」って。

彼女の父親も同じくアルツハイマーで、誤嚥性肺炎に二度かかり、医者から胃ろうを勧められて、今は胃ろうになっている。一旦胃ろうにしてしまうともう経口では食事はできなくなるとのこと。彼女はメールに早く天に召してあげて欲しいって書いていました。

そのメールを読んで、私はコイオにメールを書きました。「胃ろうの選択を迫られたときにどうしたらいいのか、今からお兄さんと話し合っておいたほうがいいよ」と。医者から言われて、短期間で決断を下すのは難しいと思ったから。

今年の夏に帰省するときに、私の両親の意思も確認しておいた方がいいと思っていたのですが、今日の電話の折に、「ねぇ、延命についてどうしたいか決めておいてね」と言ったら、母が、「そんなのとーっくに決めてあるよ。書いて判もついてあるから。じいちゃんはね、どんな状態になっても生きたいって言ってるからよろしくね!」

(げ・・・。医者が見てないところで管を抜いたろ・・・)と思ったわけですが、その後、友人の父親の話と、今後実際に義母が胃ろうになる可能性があると言う話していたら、
「さっきのじいちゃんの話は嘘やから。私らは尊厳死したいから、そんなことして欲しくないから。ちゃんと書いてあるからね。私の知っているおばあさんも、意識がしっかりしているときに、本人に『胃ろうにしますか』と選択が迫られて断りはってん。すごい人でしょ」と母。

「私かって今は元気やから、そんなにまでして生き延びたいと思わへんけど、実際に体が全く不自由になって頭だけしっかりしている状態になったとき、ほんまにこのまま死んでもええって思えるかどうかは、自信ないわ」と私。

「私かってそれはわからへんけどね」と母。

その後、母と私の会話は延々続きます:

「私はお墓は要らんって言うてるねん。だってこの先キニコもシナコもどこに住むかわからへんのに、墓があるために守に戻らないとあかんて言うんは可哀想でしょ。だから『その代わりにママの写真を肌身離さず持っていてね』って言うたら、キニコは『それは嫌や』言うねんで。ひどいでしょ」
「私らはよその人を呼んで盛大なお葬式は要らんから。家族だけ集まってくれたらええから。お葬式にお金をかけられるより、私らが生きている間に、みんなで美味しい物でも食べに行きたいわ」
「そう言えば、ママたちはお葬式代が出る互助会みたいなの入ってたやん? あれで生前葬ってできないん?」
「さあ、そら知らん。」
「生前葬でお金が出るか聞いてみてよ」
「生前葬なんてして要らんよ」
「せえへんよ。そう言う名目でお金もらって、そのお金で皆で食べに行くんやん」
「・・・そんなん。あんなん入ったの大昔の話で、お金もらえても5万円くらいちゃうかな」
「え、そうなん? たったそんだけ。まぁええやん、ちょっとでももらえたら。聞いてみ、聞いてみ」
「・・・」
「ところでこの夏休みシナコが行くけど、よろしくね」
「構ってられへんから、何をするかちゃんと考えて来るように言うてね」
「言っても無駄やから、ママが言ってよ。私が言っても聞かへんし」
「それにしても、シナコはほんまに難儀やね。裕之(=弟)が、『ジョダ子姉ちゃんもたいがい強情で難儀やったけど、その娘はそれを何十倍に濃縮したくらい難儀やな』って言うてるよ。どんな育て方したん」

私がナンギやったということは決してあり得ませんっ!

「そやけどおんなじ育て方したキニコはまだマシやん。ま、最近マシになって来たってことやけど。シナコもなんとかならんかなぁ。そっちで躾けてください。お願いします。」
「そんなん、ただでは難しいわ」
「マジで、躾けてくれるんやったらお金払ってもええわ」
「めっちゃ高くつくよ」
「それでもええよ。なんとかして欲しい。・・・しょうもないこと話してたら、電話代が高くなるわ」
「あ、ほんまやね、じゃもう切るわ」
「けどさ、ママらが死んだら電話もできひんから、今のうちにお金がかかっても電話しとかなね。」
「そうや。生きてる間にお金使ってや。」

というわけで、「死」を話題にさんざん笑いました。
笑っていられる間は幸せです。

キニコ in ハワイ

昨日ハワイのキニコより電話がありました。
先週の土曜日からハワイに出かけたのですが、着いたという連絡以降なしのつぶて。
ネットや電話が繋がる環境かどうかわからなかったので別段心配も腹も立ててもいなかったのですが。

キニコは2ヶ月間インターンとしてハワイで「侵入植物」の除去、要はハワイ原生でない他所から来た植物の除去のボランティアをします。

日本の方は「インターン」って何やの?とお思いになると思いますが、本来はインターンとは研修生。インターンをすることで大学での単位を認めてくれる内容から、末はインターンとは名ばかりで、雇う側に都合のいいボランティアやバイトだったりすることもあります。恐らく、厳密に「こういう内容をインターンと呼んでよい」とかいう規則や法律ってないんじゃないかと。(あったりするのかなぁ。)

キニコの仕事がどういう位置づけのものなのか、私も詳しくは知らないのですが、本人は環境関連の仕事に興味があると言うのでこの仕事を選んだそう。(私は間違いなくハワイの三文字に魅せられて選んだと思っとります。)

全く無給の仕事で、週に125ドルが食費として支払われるそう。(食事はついているのかと思っていたら、自炊なんだって。) 1週間のうち4日間は山の中のロッジで暮らし、3日間は山を降りて海辺にある家(ここで仕事をしている人の家だそうですが、夏の3ヶ月はヨーロッパに行っていないので、インターンに開放してくれているらしい)で過ごせるそう。

昨日はその海辺の家にやって来たので、電話もネットも繋がるとのこと。ロッジでは電話回線を使ったパソコンがあるので必要とあればネットも使えるそうです。

山にいる間は午前中3時間、午後2時間を「草抜き」をして過ごす。標高が高いので涼しいし虫もいないらしい。

Costcoに行ってお米を買い、日本の食材も手に入れてご飯を作っていると言うから、「へぇ、そんなものあるの?」って聞いたら、「ここ、日本人ばっかりだよ。」
あ、そうか。ハワイだった。ロッジには炊飯器もあるんだって。

インターンはキニコの他に4人。二人は大学院生、一人は大学を卒業した人、もう一人は高校を卒業したばかりの人。中に男性が二人だそうです。

なんだか楽しそう。青春を謳歌してはりますな。

2011年6月7日火曜日

「注意一秒ブタ一生」

このところ私の耳の中にこだまする言葉はコレ。

あれよあれよと体重は増え、今は血も滲む努力?をしているにもかかわらずビクともしてくれない体重計の数字。

あの時はこの一口が、この一杯が(主原因は後者の気がする)こんなことに繋がるとは、よもや思いませんでした。

先日、仕事用の洋服(パンツ)がついにどれもきつくなって、ボタンが飛ぶかお尻が破れるか・・・。ウエストから溢れる肉塊を人様の目から隠すのは、もはやどんなトップをしても不可能。

仕方なく更にワンサイズアップのパンツを調達・・・。嗚呼、2、3年前までのしゅっとした体型からはツーサイズアップ・・・。

今回調達した洋服は「命短し」と信じているので、Macy'sの安物(しかもセール品)にいたしました。(けど、このブランド、洗濯機でがんがん洗えるし、実は重宝するのだ。)

早く、元の洋服が着られる日々に戻りたいであります。

テレビ(2)

去年の12月に「テレビ」と言うタイトルで書いたブログに、今日コメントを頂きました。
よくぞそんな古いブログを探し出してコメントしてくださいました!

ブログの内容は、テレビの受信料が高いので最近では受信料を払わずにアンテナを立てて無料で見られる放送だけに切り換える人が増えて来た、というものでした。私も受信料が惜しくてテレビはあるものの番組は観られない状況が続いています。

アンテナのアイデアは良いと思ったのですが、立てたはいいけど何も映らなかったら・・・とそのまま。

そして今日のコメントで教えて頂いたのが、自分の家の住所を入力すれば、どんな局の放送が受信できるかわかるというサイトです。www.antennaweb.org

早速調べてみたところ、中型のアンテナを取り付ければ6局受信で出来そう。これは取り付けて見る価値がありそう。

・・・ただ、猫の首に鈴じゃないですけど、だれが屋根の上に上がるか・・・。

便利屋さんっていないのかな・・・。
だれか、私のために屋根に上がってアンテナつけてくれませんか?

2011年6月2日木曜日

Free at last, free at last...

というのは有名なキング牧師のI have a dream演説の最後の部分ですが(この後、Thank God Almighty, we are free at last!が続く)、いよいよ私もシナコの送り迎えから解放されて晴れて自由の身となるだろうと、ブログの書き出しはコレで行こうと決めていたのに・・・。

シナコさん、実地テスト落ちはりました。バックのときに縁石に乗り上げたそうです。
まぁ、一発合格の可能性はきわめて低いのですよね。さっさか合格させてしまうと、うぬぼれてしまって事故のもとだから、謙虚にさせるには厳しくしないとね。

ということで私が解放されるのはしばらく先になりました・・・。
再テストは1週間空けないと駄目らしく、来週になるのですが、シナコは来週はコネチカットに遊びに行くらしいから。

今日からコイオが4日間の予定でアメリカ入り。
グリーンカードも没収されず、無事入国できました。
ぱちぱちぱち。

2011年5月30日月曜日

なんでやねん!

今年に入ってからめきめきと体重が増え続け、今や最高記録を更新中。
仕事で家を離れると、朝昼夜としっかり食べるのが原因なのでしょうが、体重上昇に気づいた頃からは、昼食もわざわざ残して持ち帰り、夜は昼の残りだけにしたり気を遣ってるのに増加の一途。
なんでやねん!

もしかしたらホテルにリクエストを入れた結果、朝食に「ごはんとみそ汁」が出されるようになり、せっかく出してくれるのだから、ちゃんと毎日食べなければ、と毎朝しっかり食べていたからか・・・。

とにかく今や最高水準。この体重って妊娠中を除いて人生最高レベルだった高校留学から帰った時点に迫るレベルなのであります。夏だってのに・・・。

そこで歩くだけで体を引き締めるというリーボックのスニーカーとビーチサンダルをゲットし、毎日それをはいて歩くことにしました。

今朝もジョダを連れて1時間ほど歩きました。
45分ほど経ったときジョダが引っ張るので、おしっこでもするのかと思いきや、木陰の芝生の上に行ってへたってしまいました。
なんでやねん!

まぁ外は30度ですから、暑くて疲れるのわかるけど、アンタ犬でしょうが。情けない。

家の中ではWii Fitで体を引き締めようと一人で頑張っていたら、途中から娘たちがやってきて、私たちにもやらせて。

じゃあWii Sportsもやろうということになりました。娘たちはやったことがあるけれど私は今まで全く手を出してなかったのです。

どう考えてもゴルフもテニスもボーリングも野球も、普通にやったら絶対に私の方が娘たちよりレベルが上のはずなのに、ゲームとなる皆目駄目。キニコなんてソファーに座ったままで、体は全く動かさなくて肘から下しか使ってないのに、ホームランは飛ばすはストライクは出すわ。野球もゴルフも一番だし。
なんでやねん!

勝てなくて面白くないから、途中でやめました。
(アンタは子供か?という突っ込みが入りそう)

2011年5月29日日曜日

カメ

今朝、ジョダの散歩に行こうと外に出たら、ジョダが何かに向かって引っ張るのでふと見るとうちの目の前の道路にカメが。

体長は15センチくらいかな。もっこりと膨らんだ甲羅。じっとして動きません。
こんなところにいたら車に轢かれてしまうので、ちょっと気持ち悪かったけれど甲羅を持って路肩の芝生へ連れて行きました。

こんなカメ見たことない。なんて種類のカメなのかなぁ。
ノースカロライナのカメをいろいろ見てみたけれど、コレ!と断定できませんでした。

ナンギと運転免許

その昔、私の友人がシナコを見てあだ名をつけました。それは「ナンギちゃん。」
その難儀度がこのところますますレベルアップしております。

シナコの運転免許の話はどこかに書いたようにも思うのですが、書いていたとしても、もう一度ここでおさらいしてくださいませ。

シナコの送り迎え地獄からいち早く解放されたい私は、16歳になるやコネチカット州の仮免を取らせ、ドライビングスクールのお金を払いました。コネチカット州では18歳未満の場合はドライビングスクールで講習を受けることが義務づけられています。

ところが放課後はクラブで忙しいと言って講習は1、2度出たきり。
「お金払ってるんだから、行かなくちゃもったいないでしょ」と私が言うと、
「ママが勝手に払ったんでしょ」
ぶち切れましたよ。

そうこうしているうちに18歳になり講習も要らなくなりました。ドライビングスクールに払った費用の中には3時間の運転レッスン費用も含まれており、これはまだ有効でした。だからカロライナに引っ越す前に練習しなさいと言ったのに、「誰も連れて行ってくれない」と言って利用せず。連れて行く必要なんてないんです。電話すれば先生が家まで迎えに来てくれるのですから。払った800ドルが丸々無駄になりました。

そして免許のないまま今年の夏を迎えました。

免許を取るように勧めると、「お金は出してくれるの?」
冗談じゃないと言うと、
「今年の夏はやっぱり免許は要らないと思うんだけど」
「免許無しでどうするの?」
「ママが居ない時はタクシーに乗る」
「お金はどうするの?」
「自分で払う。でも学校への行き帰りは、どっちみちママが送るはずなんだから、送れない時はママが出してね」 

あまりの無計画さ、無責任さにむかっとして、「もうあんたの送り迎えは一切しない!学校への送り迎えもしない。免許がないってことは、自分がこの家族に貢献できないってことでしょ。免許があればお互い送ったり送られたりできるけれど、シナコにはそれができない。見返りがないんだから、私はもう送らない!」

キニコもいて、二人して「もう送りません」宣言をしました。

それからしばらくして頭を冷やして考えたようで「じゃあ自分でお金を払ってドライビングスクールへ行く」と言いました。

1週間で10回(1回1時間半)のレッスンを終え、免許所センターでテストが受けられる準備が整いました。今日はシナコのパスポートを取りにチャペルヒルの領事館出張サービスに出かけたのですが、その帰りに運転させることにしました。

・・・寿命が5年縮まりました・・・。

路肩に止めて運転を交代し、シナコが発進するときにタイヤが軋んで音を立てたので、
「アクセルを踏み過ぎるからタイヤが軋んだでしょ」と言うと、
「アクセル踏みすぎてない!うるさい!」
「踏みすぎてるから、その証拠に音がなるんでしょうが」
「踏みすぎてませんでした。踏み込みが足りなくて動かなかったから、もっと踏んだら鳴ったの」
「だから、それを踏み込み過ぎって言ってるんでしょ。ママは現象を説明してるんでしょうが、踏んだら鳴るよって」
「うるさいから黙ってて!」

カーブを曲がるときにシナコが送りハンドル(ハンドルを引くのではなくちょこちょこ押し上げている)をしてるので
「送りハンドルしないの」
「してません」
「送ってるからハンドルが十分に切れなくて大回りになってるんでしょうが」
「ぎゃあぎゃあ言わないで、ママが言うから余計に運転できない」

しばらくすると
「わざとするのやめて、目に入るんだから!」
「何が?」
「わざと足で踏んでるでしょ」
私がシナコのブレーキが遅くて怖くて思わず足を突っ張ってるのを見てのコメントでした・・・。

シナコが停止するときにブレーキを踏みすぎて前のめりになったときに、
「ね、最後に軽くブレーキ上げればそうならないでしょ」
「わかってるって言ってるでしょ。今初めて一回なっただけじゃない」
「だけど、毎回ならないように気をつけたらいいでしょ」
「たった一回くらいで言わないで。失敗しないと習わないって先生も言ってたもん!」
(正しい日本語は「学ばない」ですが、そこには突っ込みを入れませんでした。)

そして帰宅後、「素直に聞かないならもう一緒に乗ってあげない」と言うと、
「ママが命令するからでしょ」
「命令?」
「こうしなさいっ! ああしちゃだめって」
「は? 命令じゃなくてそれはアドバイスでしょ」
「アドバイスだったら、XXしがほうがいいよって言えばいいじゃない」
「そんな車に乗ってて咄嗟に、『どうぞこのようにあそばした方がよろしいと存じます』なんて言ってらんないでしょうが」
「そんな言い方しないでも、こうしなさいじゃなくて、こうすればって言えばいいじゃない」
「アドバイスだって思って聞けばいいじゃないの。嫌だったらもういいよ。人の言うこと聞きたくないならもういい。」
「言うこと聞かないのはママの方でしょ。私がいつも何か言ってたら聞いてないのはママじゃない!」
「そうかな、ママは・・・」
「ほら、また聞いてない、いっつも聞いてない・・・」
「聞いてないのは・・・」
「ほら、まだ私は終わってなかったのに、ママは聞かないで話すじゃないの」
「聞かないで・・・」
「今もそうじゃない」
「じゃあ何が言いたいのよ」
「私の言うことを聞いてよ。この前だって・・・」とシナコの話は延々続きます。

そこへキニコも降りて来て、
「今の話を聞いていると、私だってシナコの言ってることはおかしいと思うけど・・・」
と加担したら、シナコさんはウルウルとなって、涙をぽろぽろ流しながら、誰も私の話を聞いてくれないと泣いてはりました。
この筋の通らぬ論議・・・疲れます。

シナコを知る友人はみな「シナコちゃんって面白いよね」と言うのだけれど、確かにブログねたを一杯提供してくれるくらい面白いんだけど、ずっと一緒に居るとあまりに難儀で疲れますわ。

2011年5月27日金曜日

パリのトイレ(3)

あれでおしまいって書いたのですが・・・便座のないトイレが気になってネットで検索してみたら・・・。

ありました。
他の日本人のブログやアメリカ人のフォーラムで便座のないトイレが話題になっていました。読むとフランスに限らず、イタリアなどではもっと一般的に女性用のトイレに便座がなく、バチカンの中のハイテクな美術館ですらなかったとか・・・。その他ロシアやポーランド、ベルギー、スペイン・・・などでも良く有る話だそうで。

どうして便座がなくなってしまったのでしょう・・・。

私の記憶にある限り、大学時代にイタリア各地/パリ/スイスを旅行したときに便座がなくて困ったということはなかったように思いますし、結婚前にパリに住んでいた頃、ヨーロッパ各地を旅行した時も便座がないと気づいたこともないですし、サウジ時代に同じくヨーロッパ各地を旅行した時も、「便座がない」と困ったこともないように思うのですよね。当時は子供たちも小さかったし、そう言うことがあれば余計に気にかかったと思うのですが・・・・もしかしたら、子供たちが小さいので衛生面からなるべく外のトイレは使わないようにしていたのかもしれません。

いずれにせよここ数十年の間にヨーロッパのトイレから便座が消えている。これいかに?

一説には東(アラブ/アジア)から来た人たちが便座の上に両足を乗せてしゃがんで使用するからすぐに便座が壊れるから、というのがありましたが・・・これは私にはあまり説得力がないな。

もう一説は他人が腰掛けた便座に座るのが嫌で、だれも腰掛けない。

どちらかと言うと私は後者のほうかなと思います。アメリカの公衆トイレでも、便座は倒したまま、ちゃんと腰掛けずに使用した形跡をしょっちゅう見かけますから。ちゃんと腰掛けて使用すれば汚さないで済むのに・・・。

いずれにせよ、上記が理由とすれば、問題解決のために、便座用のシートを設置する(これはアメリカによくある)、便座を清拭するクリーナーを設置する(これは日本でしか見たことない)、あるいは注意書きを貼る(きちんと腰掛けて利用しましょう)などの手を打たず、いきなり便座を取り去ってしまうという荒手な対処法を取るとは、ヨーロッパって豪傑なの・・・?

2011年5月26日木曜日

パリのトイレ(2)

トイレネタばかりで申し訳ないんですけど・・・。

今回のパリ訪問中に2度ほどこんなトイレに出くわしました。
一度はカフェのトイレ。もう一度もどこかのレストランのトイレでした。
どちらも女性専用のトイレで・・・。

一度目は、便座が壊れて外されちゃったのか・・・と良心的に解釈したのですが、二度目はもしかして故意に外したのか、そもそも付いてないのか・・・。一度目の時のふちの厚さは、この写真よりも少し幅広だったので、もしかしてそもそも便座がないタイプが存在するのかもしれません・・・が、しかし、そんなものがホントあるのかな・・・。

どうやって使用するのが正しい使用法なんでしょうね・・・。

なんかトイレねたで始終してしまった感はありますが、以上でパリ報告終わります。

2011年5月24日火曜日

パリで見つけたおもしろいもの

今回発見あるいは再発見した面白いものを列挙します。

まずは食べ物から。

その昔、暑い日に確かビールにレモネードだったか何だったかを混ぜた飲み物を注文したものだなぁと思い出し、あるカフェに入ったときにギャルソン(ウェイター)に、
「確かビールにレモネードだったか何だかを混ぜたシュなんとか、シュウェップスとかシュナップルみたいな名前の、そんなドリンクがありましたよね・・・?」と聞いて見ると、
「ああ、パナッシェですね。ありますよ」
(「シ」しか合ってへんかったわ。)

ってことで、懐かしの味をもう一度と注文。

記憶の中のパナッシェはこんなに透明じゃなくてちょっと濁っていたのだけれど・・・。恐らく本物のレモン汁を絞ったレモネードを使っていたのかな。ちなみにここのカフェのパナッシェはちょっとトイレの芳香剤の香りでした・・・。(人工のレモネードだったんだろうなぁ。)

パナッシェを運んで来てくれたギャルソンが、「ちなみにビールにグレナデンシロップ(ザクロのシロップ)を加えたものでモナコというドリンクがありますよ」と教えてくれた。

早速、同日の夕方に再び別のカフェに入りモナコを注文。(はい、よう飲まはります。)

こちらがモナコ。正直、モナコの方は何杯でもグビグビ行けそうなくらいずっと飲みやすくて美味しかったです。

ところでフランスの市販の「箱菓子」には本当にとっても美味しいものが沢山あります。日本やアメリカの市販の箱菓子(=スーパーとかに入っている大量生産のクッキー類)にはそれほど感激するものは少ないのですが、フランスの場合、そうした安いお菓子でさえ、結構日本の焼菓子店などで売っているものと遜色無いものが多々あるのです。

その中でも今回友人に教えてもらったこれがイチオシ。
実は私的には写真に写っているチョコチップのタイプよりも、全部チョコレートのクッキーの方がさらにおいしかったのですが、この他にも普通のバタークッキーもあって、どれもほーーーーんとに美味しいです。市販のお菓子とは思えないくらい。

このメーカー(Michel & Augustin)は、箱菓子としてはちょっと高めではあり、どこのスーパーでも手に入るという訳じゃありませんが、友人の話としてはMonoprix系には入っているとのこと。実際私もMonoprixでゲットしました。残念ながら一番好きなオールチョコレートタイプはありませんでした・・・。

このメーカーでは他にもヨーグルトとかその他の焼き菓子とかも作っているみたいで、次回は是非他の製品も試してみたいと思っています。(ここのお菓子、フランスの手軽なお土産に絶対お勧めです。)

たった今、ここの日本語のサイトを発見しました! 興味のある方はチェックしてみてください。
http://www.micheletaugustin.com/pagejp.html
(もしこれで日本語のサイトが表れなかったら、画面上の日本の国旗をクリックしてください。)

さて、スーパーで買い物をしていて見つけた画期的(?)な商品がこれ! すでに焼き上がったクレープがパッケージに入っているのですよ。クレープっておいしいけれど、作るの結構めんどうですよね。その手間を省いてくれるのがこれ。購入したクレープはお砂糖が入って甘いタイプですが、多分違うタイプもあると思われます。しょっぱいクレープを作るためのガレットももしかしたら探せば見つかるかもしれません。(しょっぱいタイプのクレープ、すなわちチーズを入れたりハムを入れたりするデザートとは別の食べ方をする褐色タイプものは厳密にはクレープと呼ばずガレットと呼びます。)

食べ物の発見はこれくらいにして。
次はもうひとつの嗜好品、タバコであります。

ヴァレリーいはく、「このごろのパリのタバコ屋はみんな中国人になっているのよ。」 確かにヴァレリーと行ったタバコ屋には中国人の売り子さんがいました。(ヴァレリーはかなりのスモーカーであります。)
残念ながらこのあと他のタバコ屋に行く機会がなかったためにヴァレリーの言を証明するには至りませんでしたが、世界の何処の場所にも飽くなき浸透を続けている中国人の皆さんを思いますに、ヴァレリーの洞察もなまじ思い過ごしとは言えないように思います。

最後はフランスのタバコのパッケージ。
確かに日本でもタバコのパッケージにも健康警告は書いてありますし、アメリカのパッケージにも、喫煙は依存症に至りますだの、副流煙が子供に危害を与えますだの、致死の肺の病気に至りますだの、ガンになりますだの書いてありますけど、フランスとほどストレートなメッセージはないんじゃないかと。
「喫煙はあなたを殺します。」

アメリカのメッセージだと、Smoking can kill you (喫煙により死に至る可能性があります)ですもんね〜。

これだけストレートに言われてもタバコを辞められないヴァレリーは何と代表的なフランス人であることよ!!

パリのトイレ

実はこの話、一度ブログにアップしたのに、何かの手違いで消えてしまいました・・・。正確に再現できないのですが、こんな話でした。

その昔、私やコイオがパリで暮らしていた頃のパリ(フランス?)のスタンダードは、バスとトイレが同じ場所にあり、そこに洗面所とビデもありました。当時の私のアパートも、コイオのアパートも、ヴァレリーのアパートもそうでした。(少ないデータ・サンプル数ではありますが・・・。)

ところが今回気づいたのは、今のパリのアパートのスタンダードは、トイレとバスが独立したタイプ。今のヴァレリーのアパートも、コイオの短期アパートも、コイオが今住むアパートもこのタイプです。(通常サンプル数は最低5つなくちゃいけないって話なのに、たったの3例では何も裏付けできませんが、固いことは言わないってことで。)

いえ、問題はトイレとお風呂が独立していることじゃないんです。問題は独立したトイレにどこにも洗面所がついていないってこと。つまり清潔な日本人を代表する私としては、用を足した後は必然的に手を洗いたい。けど、その手を洗う場所がトイレにはないので、わざわざトイレを出て、バスルームに移動せねばならないことです。なんでトイレに手洗いがないのよ! 必要とされていないわけ?

って話をフランス在住の日本人の友人に打ち上げたところ、「だって手を洗わないもん」の一言で片付けられてしまいました。

確かにトイレの後に手を洗わないアメリカ人もいるにはいます。公衆トイレでたまに目撃したりします。だからこそ、レストランのトイレなんかには、でかでかと「従業員は必ず手を洗うこと」なんて書いて貼ってあったりします。もしこれを日本のレストランなんかで見たりしたら・・・お客さんは二度とそんなレストランに足を運ばないんじゃないか知らん・・・。

前述の彼女いわく、義理の息子に「トイレの後に手を洗う」と理解させ実行させるのにずいぶんかかったとか。

そっか、トイレの後に手を洗わないのがスタンダードってわけね・・・。

帰国の日、家を出るのが早かったので空港のカフェで朝食を取りました。その後トイレに行ったのですが、丁度トイレの個室からある女性が出て来て、手も洗わずそのまま外へ出て行きました。彼女が着ていた黒いポロシャツに緑のエプロン・・・。どこかで見かけたなと思っていたら・・・カフェに戻るとその彼女がカウンターの中からお客さんに注文の食べ物を手渡していましたとさ・・・。

2011年5月23日月曜日

パリの話再開

お薬を飲みだしてずいぶんましになったものの、なかなか鼻詰まりと咳がすっきりせずにおりました。ようやくここに来てほぼ大丈夫と言うレベルに達しました。ほんっと、しつこい風邪でしたゎ。

もうずいぶんと古い話になってしまったパリの話、興奮も冷めて一体何を書いていいやら。

まずはコイオさんのアパートの話。

滞在中に契約前のアパートを見に行くことができました。ところが行ってびっくり。コイオがここにしようと決めた時は、アパートはペンキ塗りの最中で、家具は全て運び出されており床はビニールで被われていたそうです。ペンキ塗りの終了したそこを見に行くと・・・。

建物の外観はまぁまぁだし、部屋のドアも両扉が開くタイプでなかなか立派。期待しながらドアを開けると・・・まずは変な臭い! みるとカーペットはどうみても掃除したことがないんじゃないかと思うくらい薄汚れている。臭いの元は勿論これ。

家具はアンティークと呼べば聞こえは良いが、引き出しはガタピシ、使い勝手も悪そうな、とうてい実用には向かないお飾りにしかならぬ代物。ソファーは染みだらけで、腰を下ろしたらめちゃくちゃ沈み込んでしまって、立ち上がれないくらいのやつ。

洗濯機はコイオが当初見たときに新しいものに替えて欲しいと交渉したところ、1−2年前に替えたばかりと断られたものの・・・どうみたってかなり旧式で色もあせている。

と言うことでまず優先はカーペット。これをシャンプーするか、できるなら取っ替えて欲しい。でなければ契約しません。ソファーに関しては、要らないから運び出してもらい、洗濯機は半分出してもいいから乾燥機能付きのものと取り替えてくれ。という条件で翌日の契約前に回答をくださいとアパートを出ました。

この時点でコイオはもう翌日の契約はないなぁと思っていた模様。だいたいあの汚いカーペットのまま貸し出そうと思っていた大家だと思うと、そう言う物件は借りないほうがいいのかなぁと思ったので。場所はかなり良くて、窓からエッフェル塔の上半分が見えたりもしたんですけどね・・・。

で、翌日。大家さんはカーペットが汚いことは認識していて、カーペットをフローリングに取り替えます、と仲介業者から連絡。洗濯機も買ってくれると言うことで、めでたく契約に至りました。

ということで、この週末、コイオは短期アパートよりこのアパートに移って生活を始めた、とのこと。
アパートの窓からの景色です。

2011年5月19日木曜日

良くなりました

一昨日の夜から昨日の午前中が最悪で、鼻は詰まってるわ鼻水は垂れるわ頭はぼーっとしてるわ・・・そんな状態で飛行機に乗ったものだから、気圧で耳がめちゃくちゃ痛くなり、一時は鼓膜が破れるんじゃないかと心配したくらい。飛行機を降りるころには痛みは消えたものの、右の耳はまるでプールで耳に水が入ったみたいに自分の声が良く聞こえず、頭を振ると耳の中で水が動くみたいにぼわんぼわんと音がする。

熱はないし、薬のお陰とは思うけれど喉の痛みはマシになったから、このまま放っておいても治るかも・・・と思いながらも、耳が聞こえにくいというのは仕事には致命的。

そこで夜にCVSというチェーンのドラッグストアに併設されたMinute Clinicに行ってきました。どこのCVSにも併設されている訳じゃないのですが、GreenwichのCVSにもあって子供たちがお世話になったことがあったので思い出して調べたのです。

アメリカで医者にかかるのって結構めんどうで、日本のように誰でもどこの医者にでも診てもらえる訳じゃないのです。予約が必要だし、たいていは「かかりつけの医者」と言うのがいて、その人に診てもらいます。「かかりつけの医者」になってもらうためには、まずは一回病気でないときに訪問しておかねば、病気になってから急に診て頂戴と言っても駄目なんですね。

私のように掛かり付けがいない場合や(コネチカット時代はいたんですけど)、旅先で病気になった場合は、救急指定にかかるか、ウォークイン(アポなしで診てもらえる)の医者にかかるしかないのです。救急で行くと超高いし、ウォークインでも結構な値段です。

その点CVSのMinute Clinicにはお医者さんはいなくて看護士さんだけなので、大した病気じゃないけど処方箋の薬が要るとき、予防接種を受けたいときには安くて便利なのです。

安くて便利と言っても、病気の診察には89ドル、予防接種は30ドルほどかかります。保険無しの値段ですけど。(保険が使えたかどうか定かでない)。

・・・実はわたしには健康保険がないのです。コイオの駐在員家族としてのステータスが切れた去年の7月より保険なし。子供たちはそれぞれ大学の健康保険があるんですけど、私も万が一に備えて保険に加入するべきよねと思いつつも月々500ドルとも言われる保険料を考えると二の足を踏んでいるわけです。日本の健康保険があるから、いざってときは這ってでも帰るか・・・と思いながら、本当に病気じゃ這って帰れんなぁと悩みながら、そのときはアメリカで一切の医療を拒否して野たれ死ぬかと思ったり。

ともかくMinute Clinicに行ってきました。問診に答えていると、「普段は健康そうですね」と言われ、「そうなんですけど、今はビョーキなんで抗生剤を出して欲しいんです・・・咽頭炎じゃないかと思うんですが。」

「咽頭炎はウィルス性ですから抗生剤は出ないですね・・・。まずは熱を測りましょう・・・。熱もないですね。細菌(バクテリア)性の場合は通常は熱も出ますからね・・・抗生剤はやっぱり必要なさそうですね・・・」

「・・・折角来たから処方箋のいる薬が欲しいんですよね・・・早く治したいし・・・」

「そうは言われても・・・。じゃあ心拍数を測ってみましょう・・・大丈夫、健康ですね。次は血圧っと。・・・血圧も問題ありませんね・・・」

「・・・健康・・・ですか・・・抗生剤は出ないか・・・」

「大丈夫。抗生剤がでなくても、すっきりする薬教えて上げますから・・・じゃあ喉をみてみましょう・・・ちょっと赤い程度ですね・・・。はい、では背中の音を聴いてみましょう。大きく息を吸って・・・。うーん、音もクリアですね」

「・・・」

「じゃ、最後に耳をみてみましょう。・・・・あら〜! 中耳炎よ、鼓膜が真っ赤だわ!良かったわね〜中耳炎だから抗生剤を出してあげられるわ!」

どうやら鼻づまりで飛行機に乗ったために耳に水分が行ってしまってそこから感染を起こしたらしい。晴れて抗生剤を処方してもらい、鼻風邪用のClaritinと、やはり鼻風邪に効くイブプロフェンと(アセトアミノフェンじゃだめなんだって)と鼻の中をすっきりさせるスプレーをCVSの薬局で購入して帰りました。

今朝起きたら耳はすっきりしてて・・・もしかして医者に行かなくても1日ですっきりしてたんじゃないかと懐疑的になりながらも・・・10日間は処方された抗生剤を真面目に飲むことに致します。

医者に行って安心したからか、今日はもうすっかり治った気がする。

2011年5月17日火曜日

病の床に臥せっております

というほど大げさでもないのですが。

パリの話の続きも書こうと思い、実際ちょっぴり書いたのに何故か誤って削除してしまい、また書き直さなくちゃいけないのですが、風邪を引いてしまい、どうも頭もスッキリせず勝手ながらブログの更新を休止しております。

この風邪、パリからの帰りの飛行機で隣の席だったお姉さんからもらったものと思われます。彼女は偶然私と同じ日にニューヨークからパリに旅行に行き、行っている間中風邪引いてたんだって。帰りの飛行機の中でもまだ喉がイガイガして咳がでるからと、喉にスプレーを何度も吹き付けてはりました。

「もう10日にもなるからうつらないと思うから安心して」と言われたのに、きっちりもらったみたい。
3日ほど前から鼻水ダラダラ・・・。アメリカ製のコンタックを飲んでるのですが、これが半端じゃなく眠たくなる。それで週末は日がな一日寝てたんですけど・・・昨日あたりから咳になって、軽いコンコン咳が今日がゴホゴホになって、もしかして気管支炎?とちょっとどきどき。

熱があるわけじゃないのですが、かったるいし、なんたって商売道具の声を失いそうで、明日になって悪化してたら、ウォークインのクリニックにでも行くことにします。

2011年5月10日火曜日

読後感想

パリからはとうの昔、とゆうても一昨日帰って来たのでありますが、パリ滞在の後半は何や忙しゅうて、と言うてもたいして何かを成し遂げたということもないのですが、ブログを更新する時間ものうてそのまま。写真も撮ったし書こかなと思う話もないわけではないんやけれど、取り立てて書くほどの話かと自問してみたら、まぁ書かんでもどうってこともないような話題ばかりで。それでももうちょっとしたらパリ一連の話の締めの意味でも書かんなあかんなぁとは思てます。

ところで今日のわたしの文章を読んでなんやいつもと調子がちゃうなぁと思う方、はたまた、ああこれは川上未映子のパクリやなぁと気づく方おるんとちゃうかと思います。この人の本は2冊目やねんけど、今は随筆の「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」を読んでいるんやけれど、一冊目の芥川賞を取った「乳と卵」でこの独特の文体は知っていたものの、どうやねんやろ。句読点があまりなくてひらかなが多くてその上ど大阪弁のこの文章、一体どれだけの人がほんまに理解できてるんやろうかとちょいと不思議になります。

そもそも芥川賞ってどんな作品に与えられるのんか直木賞のこともようしらんわたしやねんけど、勝手に芥川賞は「斬新」なスタイル、文章みたいなもんが評価されるみたいに思ってるから、確かにこれは斬新やわ。「乳と卵」はそれなりにストーリーもまぁ面白かったけど、そやけどなんか変な話であることは変わらんわけで。とにかくすぐに何かに感化されやすい私は、「そら頭はでかいです・・・」を読み始めたばっかりやのに、頭の中はすっかり川上未映子調。

ところでこの本の前につい先ほど梁石日(ヤン・ソンギル)の「闇の子供たち」を読み終えたばっかりなのやけど、この本の読後感想をこんな川上未映子超のおちゃらけた調子で書くこと自体非常に気持ち的にはばかられますんで、ここいらで普通に戻したいと思いますわ。

・・・川上未映子の感想と「闇の子供たち」の読後感想を同じブログのページに書くこともなんか躊躇させられるそんな本でした。本というかこれはアジアや世界の後進国で悲しいながらも日常茶飯に行われている子供の人身売買、幼児売春、臓器移植のことを小説にしたもののなだけど、これを読むと本当に無力感というか、言葉にはできないどうしようもない気持ちになります。

人の不幸は比べてもしかたなくて、誰のどの苦労がどこの誰のどこの苦労よりもしんどいか、辛いかというのは、ほんまの話、絶対的な比較はできないのはわかってます。神戸の震災も体験していない生まれてこの方、受難というものを味わったことのないこの私がこんなことを言ったら非難ごうごうやと思いますが、敢えて書くと、東日本大地震と津波で被災された人たち、ご家族をなくされた人たちですら、この本に登場する、そして現実に存在するこれらの子供たちよりも幸せやと思えてしまえるくらい、それくらい悲惨な状況。そしてその悲惨な状況を作り出しているのが、まさに、のほほんと毎日を暮らしている先進国に暮らすわたしたちなのだと思うと、ほんまにどうしようもない気持ちになるのです。

とうとう最後まで川上未映子調が抜けきれませんでしたが(あ、きっと頭の中が大阪弁になってるからやわ)、ふざけて書いてるんじゃなくて、ほんまやるせない気持ち、です。

2011年5月6日金曜日

時間について

世界広しと言えど、日本ほど時間に正確な国はないと思います。JR福知山線の事故は予定時間に1分半遅れたために、その遅れを取り戻すための速度超過が原因だったと言われていますが、たった1分半で・・・と、よその国の人には信じられない話だと思います。

日本よりは少し劣るけれど、アメリカもまぁまぁ正確かな。少なくとも配達が午前中か午後になるかくらい言ってくれるし、たいていその通りになります。(郵便局の配達停止/再開依頼はネットで設定できるのですが、これは期待を裏切って、めちゃくちゃ正確!)

ところがヨーロッパは・・・。フランスはイタリアの右には出ないにしろ、やはりラテンの国なのでおおらかというか、ちゃらんぽらんと言うか。

そんなフランスでも、最近はパリのメトロでは電光掲示板に次の列車があと何分後で到着するかが表示されています。・・・って言っても、「2分後」となってたのが突然「0分後」となって、列車がホームに滑り込んでくる、なーんてこともありますが。

正直言ってこの掲示板はあまり必要ない気がします。だって地下鉄は1−2分起きに次々やってくるから。東京の地下鉄もNYの地下鉄もこの頻度ではやってこないでしょ。パリのメトロの本数は、まったく賞賛に値します。

きれいじゃないし、ホームや通路の至る所でおしっこの匂いはしますが・・・。でもNYCの地下鉄は1回2.25ドル。メトロは12ユーロで10枚のカルネなので1回1.2ユーロとちょっと安いし。

あ、時間の話でしたね。

配達などは、X時に来ると言って来るためしはありませんから、みんなハナから期待していません。

先日もヴァレリーのところに運送会社が来るはずでしたが、約束の時間に現れず、ヴァレリーは待ちもしないで帰っちゃいました。フランス人のお客さんが仕向けた運送会社なのですが、「来なかったから帰りました」ってヴァレリーが電話すると、サントロペで商売をやっているそのおじさんは「あの商品がないと困るんだよ・・・」と泣き出したとか。「そんなんで、泣くか?」とヴァレリー。

・・・待てよ、この話、時間の話というよりは気質の話? 運送会社が時間通りに来なくて、すぐに帰っちゃうヴァレリーに、運送会社が来なくて泣き出すおじさん・・・。

フランス人って不可解・・・。