2011年3月30日水曜日

うぬぼれ

先日、ホテルのロビーで、3年ほど前にお仕事をさせていただいたお客様と偶然再会しました。

先方が、「まだ、あなたの名刺を持っていますよ」とおっしゃって、首からぶら下げていた貴重品入れの中から、私の古い名刺を取り出して見せてくださいました。

「えっ! まだ持っていてくださったんですか!? もしかして、わたしがきれいだったからですか?」と尋ねました。(よく言うよ!)
すると、
「よくわかったからです。何かあったらお電話しようと思って」ですって!

きれいだったから、と答えられるより百万倍嬉しかったです。(ほんまか!?)

本当にきれいな人だったら、恐らく「きれいだったからですか?」なんて聞かないですよね〜。
だってきれいなこと知ってるから、確認する必要ないもんね〜。

・・・今日のブログのタイトルは、うぬぼれじゃなくて、ひがみにするべきだったか・・・。

2011年3月28日月曜日

Songs for Japan

地震の被災者支援の為に金曜日から全世界で売り出されたアルバム「Songs for Japan」が、日本、アメリカ、ヨーロッパの、合わせて18カ国のiTune Storeでトップ10アルバムに入っているそうです。

このアルバムにはU2、マドンナ、レディーガガ、ビヨンセ、エンヤ、エルトンジョンなどを始めとする38名の著名人の曲が収められています。

売り上げは日本赤十字社に寄付されるそうです。

38曲入ってアメリカでは$9.99と非常にお得。日本では1500円と格差があるのですが、自国なんだからもっと寄付しなさいってことかしらん。

と言うことで、早速買ってみました。バラード系が好きな私としては、好きなタイプの曲は数曲しかないんですけど、寄付だし。

・・・と言いながら、ちゃっかり安い方のアメリカのiTune Storeから買いました・・・。

・・・寄付は寄付として別口でするからいいんです・・・。

2011年3月26日土曜日

うすのろ

トランプで我が家では「うすのろブタ」と呼んでいたゲームがある。一般的には、「うすのろ」とか「うすのろばか」とか「うすのろまぬけ」とか言うらしい。英語では「Spoons」だ。

ゲームの内容はこう。カードのうち、同じ数字を4枚揃えたセットを人数分のセット数だけ使う。全員にカードを配る。つまり一人一人の手元には4枚ずつ配られる。

場には人数分から一つ足りない、キャンディーなり駒なりを置いておく。アメリカの場合はスプーンを使う。つまり参加者が5人なら、場に置くキャンディーやスプーンは4つ。

そこでゲームをスタートする。手元のカードの中から一枚ずつ、タイミングを合わせて隣へ回す。そうしているうちに同じ番号のカードが4枚そろったら、場にあるキャンディーやスプーンをこっそり取って良い。

最初のひとがキャンディーやスプーンを取ったのを目撃すれば、自分のカードがそろっていようがいまいが、先を争って場にある物を奪い合う。そして、いちばん「うすのろ」な人は、キャンディーやスプーンを取れず仕舞いになり、負けが決まるのである。

今の日本の状況を聞いて、私はこのカードゲームを思い出した。

確かに水道水の中に放射性物質が含まれているということは心配に値することだし、自分が安全圏にいるからこんなことを言うと言われても仕方ないかもしれない。けれど、それにしてもあまりにも度が過ぎないかな。

乳幼児や子供たち、いえ、さらに譲歩して、生殖能力がまだある40台の人までは心配してもいいと思う。それ以上の人は、政府が「安全だ」と言うなら、ペットボトルに走らず、自らすすんで水道水を飲んだっていいんじゃないか。水の影響が出る前に寿命が来るよ・・・と。

いえ、関東の人々の心配は、まだしも正当化されるべきかもしれない。
けれど聞くところによると、関西でもペットボトルの水が売り切れているそうな。

ある知人(80歳)の家にはお嫁さんが孫(小学生)を連れて、春休みも兼ねて関東から「避難」してくるそうな。そのお嫁さん、80歳のお義母さんに「ペットボトルの水を買っておいて」とお願いされたそうな。おばあさんは四方八方、買いに走ったけれど、ペットボトルの水は見つからなかったそうな。

それにしても運転もできないおばあさんにペットボトルを買っておいてと頼むってどんな神経してるん、と言いたい。

え? 私みたいな鬼嫁に、批判されたくないって? 
ま、ごもっともで・・・・。

2011年3月23日水曜日

あの22歳の子

私が結構長期でお仕事をしている会社があります。

普段は忙しくって、直接仕事に関係のない人とはおしゃべりする機会もないのですが、先日受付の(結構年配の)女性と立ち話をする機会がありました。世間話をしていて、ウチの犬がどうとか、娘がどうとかと話していると、
「娘さんは幾つか?」と聞くので、
「19歳と22歳」って答えると、
彼女が大声で、
「ちょっとー、みんなー! 19歳と22歳の子供がいるんだって!」と叫ぶのです。

すると隣の部屋から二人の女性が飛び出して来て、
「うっそー!? 私たち、あなたのこと、名前も知らないから、いつも『あの22歳の子』って言ってたのよ。『あの22歳の子みたいにスリムになりた〜い』とか。」

・・・「22歳」と呼ばれたのは一瞬、嬉しかったけれど、「スリム」と言われた途端、彼女たちの判断基準に大幅な誤りがあるのだと目が覚めました・・・。これが日本だったら、どう転んでも22歳はあり得ないもんな〜。

実は今日も、同じ会社の若いあんちゃん(26歳)に、
「えっ! 19歳と21歳の大学生の子がいる? え、僕はどうみても30台だと思ってました」って言われて、瞬間喜んだのですが・・・、「アジア人の年齢は皆目解らない目が節穴のアメリカ人」に言われてもなぁ・・・。

願わくば日本人に「え、30台じゃないんですかっ!?」って腰を抜かして欲しいっす・・・。

2011年3月22日火曜日

日本

タクシーの運転手さんが、「日本の様子はどう?」と聞いてくれた。
「悲惨だよ・・・」と答え、被災して避難を余儀なくされている人たちが40万人にものぼるという話をしたら、「日本の人口って何人なの?」

この運転手さんはエチオピア人。エチオピアの人口は知らないけれど、40万人と聞いて、もしかして自国と同じくらいの規模なら、半分ぐらいが被災してるのかと思ったかな。

・・・エチオピアを見くびっていました。調べたら、7千7百万人もいました。失礼!

「日本の人口は、1億・・・」とまで言って口ごもってしまった。1億人までは追っかけてたけれど、それからどこまで増えたんでしたっけ? (調べたら1億3千万にちょっと足りない数字でした。)

正確な人口がわかんないものだから、苦し紛れに「・・・アメリカの人口の半分だよ。その人数がカリフォルニア州くらいの国土に住んでるの。だから密度高くて混んでるのよね」とごまかした。

「でも日本はすごいよね。今回の原発の問題にしても、すぐに多くの優秀なエンジニアが頭を寄せ合って一生懸命対応してるから、あのくらいで済んでいるけれど、これが他の国だったら、もっともっと大惨事になってたでしょう」とエチオピア人の運転手さん。

今でも十分に大惨事だけれど・・・確かにこれが、例えばエチオピアだったりしたら、誰の手にも負えなくなってたことでしょうね。けど、エチオピアには原発はありませんけど。調べて見ると、アフリカでは唯一、南アだけにありました。他の地域を見てみると、中東ではイラン、中国にもあるし、南米ではブラジル、アルゼンチン、メキシコ。・・・やっぱり彼の言っていることは一理あるな。

「たしかにみんな頑張っていると思うよ。政府の対応に関しては、よくやっているとは言いがたいけれど、色んな人が、いろんな機関がすごく頑張ってると思うわ。」 

そう言って、東京消防庁の話を始めたのだけれど・・・不覚にも途中で声を詰まらせてしまいましたがな・・・。

で、言ったの。
「私、これまで一度も日本人であることを誇りに思ったことはなかったけれど、今回初めて、日本人であることを誇りに思ったよ。」

運転手さんは、一人熱くなっている私を振り返って、不思議そうな調子で一言。
「・・・そりゃ、いいことだ・・・!」

外国人には愛国心強い人が多いですから、「生まれて初めて祖国を誇りに思った」なんて聞くと、この人どうなってんのって思うのかもしれませんなぁ。

2011年3月20日日曜日

うんち/おならで例える原発解説

ここのところUstreamのNHKニュースも、これまでの24時間放送をやめて休止時間も入る断続的な放送になったし、報道内用もこれまでの原発中心から被災者の方々の状況にシフトしつつあるところを見ると、かなり原発の方は落ち着きを見せて来たのだと思います。

東京消防庁の記者会見を見て胸を詰まらせたのは私だけではなかったでしょうね。

ところで、このYouTubeのタイトルを見て、ちょっと非常識とも思ったものの、見てみてそれなりに納得。
このお話のようにチェルノブイリにならず、早く沈静化して欲しいです。

http://www.youtube.com/watch?v=5sakN2hSVxA

2011年3月18日金曜日

地震のこと

何を書いていいかわからないので、しばらくブログも書けずにいました。
恐らく海外にいる日本人の多くが、Ustreamを通じて日本のニュースに釘付けだろうと思います。

昨日今日のNHKでは原発の報道が減ったことから、一時的に安定しているのでしょうね。
一刻も早く心配の要らない状況に持って行って欲しいところですが、そう簡単には行かないのでしょう。

アメリカ政府は在日アメリカ人に対して、安全を期するために原発の半径50マイルから離れるようにと注意を促していますが、日本は原発の半径12マイルより外に避難、12−18マイルの人々には自宅内に留まるように伝えています。アメリカの反応が大げさなのか、日本側が楽観的なのか、どちらがどうなのかは結果が出るまではわかりませんが、あとで後悔するよりは・・・、と思ってしまうのは私だけではないでしょうね。

ところでブログを書こうと思い立ったきっかけは、今、NHKで報じていた台湾のニュースです。日本への義援金を募るために台湾のスターが集まり番組で募金を呼びかけ、4時間半の番組で21億円が集まり全てが日本に送られるとのこと。その規模にも驚きましたが、台湾の人たちの気持ちにも胸が熱くなりました。

2011年3月9日水曜日

義母のこと

認知症患者が住むケアホームにいる義母ですが、最近、ホームの人ももてあまし気味らしく、近々義姉が話を聞きにいく事になっているそうです。もしかしたら、薬の量を増やして、もっとおとなしくさせろ・・・と言う話なのかもしれません。

コイオがフランスに赴任するにあたって、私が一番申し訳ないと思うのは、またしても義母の世話を義姉に全面的にお願いせねばならないと言うこと。本来ならば、義姉と私の間での義母の世話の負担は50:50であるべきなのです。

これまでも私はそうあるべきだと言葉では伝えながら、物理的には、一切何もして来ていません。義兄やコイオが義母の世話をするのは、自分たちの母親なのだから、そこの分担は自分たちで話して決めてくれたら良いけれど、義姉に関しては、そうじゃない。

そうじゃないと言いながら、実際は何もしていない私はやはりずるいと思われても仕方ないのですよね。けれど現実的に、彼女の負担を半分にするために、私が日本に帰国して義母の世話をするのかと言うと、やはりそれは出来ません。ずるいですよね。言っている事とやっていることが全く矛盾しています。

義姉に対しては本当に申し訳ないと思っています。
ほんと、ごめんね。
何か代わりに出来ることがあればな。

2011年3月7日月曜日

家のこと(2)

先日のブログに、「誰か借りてくれません?」と書いたら、友人が「借りたいけどお金がないよ〜」とコメントを書いた。そこで、早速この友人にメール。

「荷物をそのまま置いて行った条件で、安くていいから借りてくれない?」と尋ねると、
「家は、東京と栃木に2軒もあるからこれ以上は要らない。けれど仕事場が幕張で、残業で遅くなったときに、東京の自宅に帰るのは遠いから、光熱費を払うから、月に3〜4回、泊めてほしい」とのこと。

家をそのままにしておくと、通気が悪くてカビなどの心配があるから、友人が使ってくれるなら、そんなありがたい話はない。

と言うことで話はトントン拍子に進み、不動産屋で借り手を捜し、賃借人が見つかるまでの間、友人には光熱費を持ってもらって、好きなだけ家を使ってもらうことにした。

お互いのニーズが合致して、ほんとうに良かった。(途中で気が変わらないでね。)