自慢じゃありませんが、シナコは普段殆どお手伝いをしません。
私の方も、シナコにお手伝いさせようと思うと、手取り足取り説明しなくちゃいけなくて、それが面倒なので、ついつい自分でやってしまうからいけないんですけど。
サンクスギビングの4連休を終えて、昨夜大学の寮に戻ったシナコですが、休み中も、「サラダ作って」と頼んだら、珍しくやる気になってくれたものの、いきなり丸ごとレタスを洗おうとするから、
「食べる分だけでいいよ」と言うと、
「どのくらい? これくらい? もっと?」
と質問が続く。
「適当。自分が食べる分とママの分だけだから」
「じゃあ、どのくらい?」
やっとレタスを洗い終わったので、
「じゃあ、一口サイズにちぎって」と言うと、
「どのくらい?」
「どのくらいって、いつもサラダにあるように、ひとくちで食べられるサイズ!」
・・・その後、お皿に載っていたレタスのサイズは三口サイズくらいありました・・・。
(やらせないから、できない訳で、やっぱり手伝わせるのが面倒でもさせないとダメなんですよね・・・。)
はじめてのおつかいって番組がありましたが、あれは確か幼稚園くらいの子供。
こちらは大学2年生。
シナコはサンクスギビング(木曜)の前日水曜日の午前10時に退寮しなければならなかったのですが(休み中は寮が閉まる)、同じく水曜に出稼ぎ先から帰宅するはずだった私の予定が仕事の都合で急遽1日延長になり、迎えに行けなくなったので、タクシーで一足先に帰って来ました。
サンクスギビングの当日はスーパーもお休みです。しばらく家を空けていたので冷蔵庫はすっからかん。そこで帰宅したシナコに水曜日中にお買い物を頼みました。これがキニコだったら「適当に」で済むのですが、シナコの場合はそうは行きませんので、買い物リストをテキストメッセージで送りました。
夜になって「お買い物に行った?」と尋ねると、
「まだ。」
「えー。遅くなると危ないから、早く行きなさいって言ってたでしょ!」
「わかった、もうちょっとしたら行く」
免許を取ってさほど運転しているわけではないですし、数ヶ月ぶりに運転するわけですから、何かがあった場合を考えて「明るいうちに行きなさい」と言っていたのに。
それからしばらくして電話がありました。
「今、スーパーなんだけど、English Cucumber(イギリスきゅうり)ってどれ?」
「書いて送ったでしょ。長いキュウリで、アメリカのゴロゴロした太い奴じゃなやつ。多分ビニールで包んである。」
アメリカのキュウリは種が大きくてあんまりおいしくないのです。English Cucumberはどでかいですが、味は日本のキュウリに似ています。
「わかった、あった。多分これだ」
更に質問は続きます。
「キャベツってChinese Cabbage?」
私は荷造り真っ最中でシナコの電話がうざったかったのと、Chinese Cabbageは白菜だけれど、まさかそれをキャベツと見間違えるはずはないし、柔らかいキャベツで葉っぱが縮れているやつ(名前を知らない)の事を言っているのかなと思い、そうだよと生返事をしました。
しばらくすると再び電話が鳴り、
「ミンチって、70%リーンと80%リーンとあるけど・・・どっち?」(脂肪分が30%か20%かと言う意味)
「80%でいいよ」
「わかった」
更にしばらくして電話があり、
「ヨーグルトってどんなのがいいの?」
「・・・どんなのでもいいよ。シナコが食べたいの」
「え、じゃあ、XXXってのでもいい?」
「・・・じゃ、ママはアクティヴィアにしておいて・・・」
「わかった、どのフレーバー?」
「・・・もう、何でもいいよー。もう、じゃ、ブルーベリー」
それから更に時間が経って再び電話。
「・・・あの、車のバッテリーが上がっちゃったみたいなんだけど・・・」
「ヘッドライトつけっぱなしだったの?」
「うん・・・」
「長い事買い物してるから・・・。仕方がない、ジャンプスタートしてもらわないとダメだから、保険会社に電話して。グローブボックスに保険の紙が入ってるから」
「・・・紙? どの紙? そんなのないよ・・・」
「あるから! XXって会社の名前が書いてある小さい紙!」
「・・・・あった!」
「じゃ、そこに電話して、あとは自分でやってね」
しばらくして無事に家に帰ったとの電話。
マイナーなことで、保険会社への連絡方法も学習できて良かったってことですね。
65ドル取られましたが、保険で50ドル戻ります。差額の15ドルはシナコの授業料ってことで、出してもらいました。
さて、私が帰宅したのはサンクスギビング。
世間ではターキーを家族や親戚、友人たちと囲んでお祝いする日。
けれどノースカロライナに親戚はおろか友人もいない私たち。
外食してターキーを食べる事もできましたが、シナコは乗り気でないし、私もずっと外食続きでお家で普通のご飯が食べたい。
ターキーなんて料理した事ないし、する気もないし、したって残り物を延々食べ続けるのも嫌だし。
てなわけで、その日の晩ご飯のメインはサンクスギビングとは縁もゆかりもない手作りコロッケでありました。
さて料理をしようと冷蔵庫を開けると・・・野菜室には白菜がごろんと転がっておりました・・・。
そして、キュウリも見当たりません。
「これ、白菜じゃない!」
「だって、Chinese Cabbageでいいって言ったじゃない」
記憶と辿ると確かにそう言ったけれど・・・キャベツと白菜の見分けもつかんか?
「きゅうりは?」
「あ・・・忘れた」
が、が、頑張れジョダコママ!
返信削除大したことは教えてなかったけど、今じゃあ母親よりずっと上手に美味しく料理をする娘もいる。(か~ちゃん、ラッキーだ)
シナコもいつかはきっと・・・・・!
ねっ! (^_^)
シナコさん、なかなかがんばってますね。自分で、保険会社に電話して、問題を解決できるなんて、尊敬します。うらやましい。
返信削除うちは多分、白菜とキャベツの区別はつくと期待しますが、きっとまったく同じことが起こることが想像されます。
これからやっと車の免許をとろうかというところなので、まだまだ一人でのお使いにやれません。大学1年生なのに。はやくその時が来て欲しいです。
EddyNanakoちゃん、
返信削除お宅はお母さんの腕が違うから、ラッキーではなくなるべくしての腕前。さすが。勝手に色々作ってくれるキニコでさえ味や見栄えという観点からは決して人様にはお出しできない代物っす。
カビゴンさん、大丈夫、まだあと1年あります。シナコは大学2年ですし、免許を取ったのはこの前の夏休み。来年の夏に免許を取れば同じレベルに並びます!(って、世間様とはかけ離れたレベル過ぎて励ましにもならないですね・・・。)