2011年9月26日月曜日

矛盾

久々にTIMEマガジンを読んだ。購読を申し込んだ訳でもないのに(従って購読料を払っているわけでもないのに)、何故か娘の名前で毎月送られてくる。

さしたる記事もないし(読みもしてないのにどうしてわかる)、英文を読むのがかったるくて(こっちの方が本当の理由)、毎週到着する雑誌は単にうずたかく積まれていた。

今日は他に読みたい物がなくなって・・・本棚に並ぶ未読の本は大方が2006年にアメリカに来た際に、もしかしたら読みたいかもと思って、日本を出る前に大量にブックオフで仕入れた本。けれど今まで読まないで寝かせていたら、中身が熟するどころか、どんどんカビ臭くなって、読む気が失せてしまうのよね。

でももったいないしと、中から一冊に手を伸ばし見たものの、今ごろMOF担がどうのこうのっと言われたって・・・無理したら読めるけれど、別に目新しい話でもなく・・・。50ページほどでとうとう根を上げてしまった。

そんな訳で手に取った今週号のTIME。今や日本のニュースを見てもアメリカのニュースを見ても(じっくり見てないから大口を叩けないのだけど)、政治のニュースは本当に疲れるだけ。どうせ何も変わらないし、お互いを非難し合ってるだけだし、それに腹を立てるだけエネルギーの無駄。無関心を装うのが一番楽。(無関心を装っている間に、何かを見過ごして損した気分になることもない。)

ふと目に触れた記事はマラリアの記事だった。アフリカの数カ国で今も猛威を揮うマラリア。これは地域的な問題ではなく、政治的な問題。つまりその国々がまともにマラリアに対峙できないが故の問題なのだ。

その記事で触れられていたことが、「本当に必要なのは施しを与えることではなく、各国が自分たちで対処できるようなシステムを作る為のサポートだ」と。今の国際機関は大きくなりすぎて、寄付金や組織への助成金の大半が組織の運営資金に使われてしまうと。組織員が国際シンポジウムに参加する為の滞在費や移動費としての彼らのビジネスクラスの航空料金・・・。

そう言えば、少し前にラジオで聞いたソマリア人(だったと思う)の話。彼は今は南アフリカに亡命しているのだが、「祖国が必要としているのは、ハンドアウト(施し金)じゃない。逆にハンドアウトが祖国をダメにして来た。祖国が必要としているのが自分たちが自分の足で立ち上がるためのサポートで、お金じゃないんだ」と。

けどね、私たち一般人はどうしたらいいんでしょう。お金は要らんと言われたら、じゃあ単にこれらの国の状況が改善するように祈るだけなんでしょうか。だって、そういった国に駆けつけて、何かができるわけでもないですし。

なんて書くと、いかに私が各方面で寄付をしているかと誤解されてしまいますけど。

実際には、東北に関しては当初はそれなりに寄付もしました。けれど自分たちの寄付はどう使われているのか不透明。唯一、JENというNPOからは、その後お礼状も来ましたし、現在の活動内容の説明もありました。でもその後は自分が寄付する日本円がなくなってしまい、現地に赴いて瓦礫を運ぶ作業に参加できる訳でもないし、そのまま。(ドルで寄付したらいいでしょって言われるかもしれませんが、1ドル=76円とかになってしまうと、何だかもったいない気がしていしまうのです・・・。今の日本の口座には1万円も残ってないし・・・。) 

何だかフログを書き始めた主旨からそれてしまったのだけれど・・・、金銭的な援助の使途が不明だったり、実際にはどう受け止められているのかよく分からないとなると、私たちはどうしたらいいんでしょうね。

マラリアに苛まれている国々は、蚊帳が必要らしいけれど、じゃあ自分で蚊帳を買って送るのかな。ビルゲイツ氏はマラリア撲滅運動に積極的ですよね。元世界一のお金持ちのビルゲイツさんにお金を送るかな・・・。

と、ワインを飲みながら考えるわたしは何と言う偽善者!!!!!

0 件のコメント:

コメントを投稿