2011年9月28日水曜日

老後は関西!?

夏に日本に帰省して、生まれて初めて思ったこと。
「老後は関西で暮らしたい」

生まれてこの方、機会があればどこでもいいから外国で暮らしたいと漠然と思っていた。どこに行っても、どこに住んでも楽しかったし刺激的だった。若い頃は、毎日マクドナルドを食べても平気だと思ってた。

・・・ところが。
このところやっぱりあっさりした和食が好み。

極めつけがこの夏の帰省。たった10日間の帰省だったけれど、いえ、たった10日間だからこそ、精力的にいろんな友人・知人に会った。勿論、姉や妹やその家族にもあった。(ちなみに弟は実家で両親と同居してるから嫌でも会います。)

本当に楽しかった。何を食べてもおいしかった。
どこが楽しいのかわからないけれど、誰と会ってもその出会いが心に染みたし、高校時代の友人たちと鍋料理を囲んだ時は(なんで、真夏に鍋やねん! けど、めっちゃウマかった)、笑い転げてのたうち回った。

あぁ、年とって住むなら、もう絶対関西やわ!と思った。

やっぱり自分の言葉で自由に話せるってこんなに心地良いことはないわ。

戻ってコイオに話したら、「俺は別に関西にこだわりはない」やて。
考えてみたら、コイオは東京勤務はかれこれ18年。対して私は関東に住んだのは総合しても6年足らず。対して関西暮らしは20余年。友人の数だけを比べても、絶対的に関西の方が多い。

ってことで、私らの別居生活は老後にも及びそうですわ。

2011年9月26日月曜日

物書き

「無料でブログ書いてるなんて、あほらしないか?」
「ジョダコのメールは読んでいて本当に楽しい」
「いつか小説書いて欲しいのよね」

お世辞かおだてか何か知らないけれど、こんな風に言ってくれる友人はいるにはいるのです。文章を書くのが大好きで何度も地方紙の文章コンテストに入選している母も、自分の夢を託してなのか、「何か書いてよ」と私に言う。

確かに私は文章を書くことは好き。
けれど、私の日本語力は、英語力と並んで非常に貧しい。この非常には決して誇張表現でもありません。

最近の若い小説家をある大御所の小説家は日本語が貧しすぎるとこきおろしていましたが、そんな若手が書いた文章にも「そんな言い回しがあったか」と唸ってる私だから、到底文章で飯を食らうプロフェッショナルなんかには成り得ない。

でもね、本って美しい文章だけが命なのかなぁとふと思ったりするのです。
何でもない日常の何でもない瞬間が、人生が、ある人の生きる糧になったりもするのよね。あるいは暇つぶしになったりするのよね、と。

あぁ、大手の出版社が私の稚拙なブログに目を留めてくれて、それが本として刊行されて、ベストセラーにでもなりでもしたら、私は仕事を辞めて、毎日ワイン飲みながら、時々ジョダの散歩とエクササイズを兼ねた散歩して、あとは気ままにブログを書いて一生を終えられるのだがなぁと・・・夢想するのさえエネルギーの無駄だと気がついて、まだ9時過ぎだけれども、早々とベッドに入ることにした。

矛盾

久々にTIMEマガジンを読んだ。購読を申し込んだ訳でもないのに(従って購読料を払っているわけでもないのに)、何故か娘の名前で毎月送られてくる。

さしたる記事もないし(読みもしてないのにどうしてわかる)、英文を読むのがかったるくて(こっちの方が本当の理由)、毎週到着する雑誌は単にうずたかく積まれていた。

今日は他に読みたい物がなくなって・・・本棚に並ぶ未読の本は大方が2006年にアメリカに来た際に、もしかしたら読みたいかもと思って、日本を出る前に大量にブックオフで仕入れた本。けれど今まで読まないで寝かせていたら、中身が熟するどころか、どんどんカビ臭くなって、読む気が失せてしまうのよね。

でももったいないしと、中から一冊に手を伸ばし見たものの、今ごろMOF担がどうのこうのっと言われたって・・・無理したら読めるけれど、別に目新しい話でもなく・・・。50ページほどでとうとう根を上げてしまった。

そんな訳で手に取った今週号のTIME。今や日本のニュースを見てもアメリカのニュースを見ても(じっくり見てないから大口を叩けないのだけど)、政治のニュースは本当に疲れるだけ。どうせ何も変わらないし、お互いを非難し合ってるだけだし、それに腹を立てるだけエネルギーの無駄。無関心を装うのが一番楽。(無関心を装っている間に、何かを見過ごして損した気分になることもない。)

ふと目に触れた記事はマラリアの記事だった。アフリカの数カ国で今も猛威を揮うマラリア。これは地域的な問題ではなく、政治的な問題。つまりその国々がまともにマラリアに対峙できないが故の問題なのだ。

その記事で触れられていたことが、「本当に必要なのは施しを与えることではなく、各国が自分たちで対処できるようなシステムを作る為のサポートだ」と。今の国際機関は大きくなりすぎて、寄付金や組織への助成金の大半が組織の運営資金に使われてしまうと。組織員が国際シンポジウムに参加する為の滞在費や移動費としての彼らのビジネスクラスの航空料金・・・。

そう言えば、少し前にラジオで聞いたソマリア人(だったと思う)の話。彼は今は南アフリカに亡命しているのだが、「祖国が必要としているのは、ハンドアウト(施し金)じゃない。逆にハンドアウトが祖国をダメにして来た。祖国が必要としているのが自分たちが自分の足で立ち上がるためのサポートで、お金じゃないんだ」と。

けどね、私たち一般人はどうしたらいいんでしょう。お金は要らんと言われたら、じゃあ単にこれらの国の状況が改善するように祈るだけなんでしょうか。だって、そういった国に駆けつけて、何かができるわけでもないですし。

なんて書くと、いかに私が各方面で寄付をしているかと誤解されてしまいますけど。

実際には、東北に関しては当初はそれなりに寄付もしました。けれど自分たちの寄付はどう使われているのか不透明。唯一、JENというNPOからは、その後お礼状も来ましたし、現在の活動内容の説明もありました。でもその後は自分が寄付する日本円がなくなってしまい、現地に赴いて瓦礫を運ぶ作業に参加できる訳でもないし、そのまま。(ドルで寄付したらいいでしょって言われるかもしれませんが、1ドル=76円とかになってしまうと、何だかもったいない気がしていしまうのです・・・。今の日本の口座には1万円も残ってないし・・・。) 

何だかフログを書き始めた主旨からそれてしまったのだけれど・・・、金銭的な援助の使途が不明だったり、実際にはどう受け止められているのかよく分からないとなると、私たちはどうしたらいいんでしょうね。

マラリアに苛まれている国々は、蚊帳が必要らしいけれど、じゃあ自分で蚊帳を買って送るのかな。ビルゲイツ氏はマラリア撲滅運動に積極的ですよね。元世界一のお金持ちのビルゲイツさんにお金を送るかな・・・。

と、ワインを飲みながら考えるわたしは何と言う偽善者!!!!!

2011年9月25日日曜日

ガセネタ

UCのメディカルスクールが無料と言うのは信じられず、もしかしてUCの場合は大学院の他のコースも無料だったりするのかな・・・と調べてみましたら、メディカルスクールの無料と言うのは嘘でした。
http://forums.studentdoctor.net/showthread.php?t=788770

ここに書かれているように、実際は3万ドルほどかかるそう。私も大学ランキングを毎年掲載している雑誌、US News &World Reportの内容を信用していたのに・・・エエ加減やのやなぁとがっくり。

雑誌のほうはええとして、それでも他州と比較して、カリフォルニアの場合は州外と州内の学生での授業料の格差は少なそうです。(他の州も大学院の場合はそうなんかな・・・。)

USバークレーの場合
http://grad.berkeley.edu/admissions/cost_fees.shtml
UCLAの場合
http://www.gdnet.ucla.edu/gss/library/1112gradfees.pdf

参考までにUNCの場合
http://studentaid.unc.edu/cost/ssa_gr_general.html

やっぱりこうしてみるとカリフォルニアは良心的に思うけれど、でもよーく考えると、大学院をめざしてしかもカリフォルニア大学に入れるくらいの成績優秀者だったら、いくらでも奨学金もらえそうだし、大学院生ともなって親の扶養を離れたら、収入も少ないと見なされて、やっぱり奨学金にありつけそうなので、あんまりコストは問題にならないのかなぁ。

どうなんでしょね。

えっ、無料!?

娘たちが大学に入ってしまってからは、めっきり見ることもなくなった大学のランキング。今日ふとしたことから久々に見てみました。多少上下で入れ替わりはあるものの概ね変わりません。
http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/best-colleges/rankings/national-universities

相変わらず上位20校は資金が潤沢な私学。当たり前ですね。人種の枠はあってもそれ以外は自由に世界各国から優秀な学生を迎え入れられるのですから。州立の場合は自州から取る学生枠が決まっています。それでも上位に入っている州立大学はかなりの努力しているのでしょうね。そんな中で何校も上位に食い込んでいるカリフォルニア大学。一体どうやってるのでしょう。あの州は州の財政はかなり厳しいはずなのに、大学の運営は全く独立してるのかな。良く知りませんが。

で、さらにウェブサイトをいろいろ見ていたら、全米のトップメディカルスクール(日本での医大ですが、アメリカでは大学院にあたります)のランキングがありました。

ランキングではなく、その授業料を見てびっくり!
カリフォルニア州立大学の場合、州の住民の授業料はタダ。州外からの学生の授業料も他州の州内の学費並み。これだと日本の医大に行くより安いかも。
http://grad-schools.usnews.rankingsandreviews.com/best-graduate-schools/top-medical-schools/research-rankings 

これならかなり優秀な学生が集まるでしょうね。
何かからくりあるのかな。卒業後何年も大学病院に勤めなくちゃいけないとか、一生カリフォルニアに骨を埋めないといけないとか(笑)。

2011年9月22日木曜日

帰宅しました

飛行機や空港でのトラブルもなく、昨夜の帰宅はスムーズでした。
帰るとダーラムはかなりの雨。気温は生温い感じ。

今朝は頑張って早起きしてジョダをケンネル(=ペットホテル)へ迎えに行きました。首もすっかり完治して元気でした。帰宅してもいつもと全く変わらぬ様子。

今後はいつもケンネルにお願いすることになりそうだから、ちょっと不安で、そこのマネージャーやスタッフに「ジョダもここを気に入っているし、ここが悪いという訳じゃないけれど、やはり長期となると心配だから、何か妙案はないでしょうか、スタッフが夜や週末に家に連れて帰ってくれるなんて可能ですか」と相談してみました。

マネージャーの答えは、まずスタッフが連れ帰ることはできない。加えて、犬にとってもあちこち場所が変わるよりも同じところにずっといた方が精神的にも落ち着きますよ、とのこと。犬の世話をしてくれている女の子も、「私たちもジョダには通常以上に気を配るようにしていますし、特にアンなんかジョダのこと大好きですから。」

アンと言うのは、自分の犬を仕事場に連れて来ていて、その犬とジョダを遊ばせてることを提案してくれた女の子です。

そう言う話を聞いて、ここだったら長期でも大丈夫かなと安心できました。引越して来た当初は、ケンネルにいきなり長期間入れられたのがジョダにも初めての体験で、それ故のストレスもかなりあったようですが、今はジョダも常連になって、ケンネルにも慣れたから今後は大丈夫かな。

・・・と自分に言い訳。
悪いけれど、今後は仕事の度にジョダにはケンネルで我慢してもらいますわ・・・。

2011年9月20日火曜日

食事のこと

中西部の小さな田舎町に出稼ぎに来てかなりの日数が経ちました。明日は帰宅で、ほっとしています。

これまでも長期で家を離れることはしばしばありましたし、別に枕が変わってもグーグー寝られるので、長期のホテル生活もさほど気にならない私なのではありますが、今回の滞在の後半はちょっとしんどかったです。

というのも毎日お昼と夜は外食となるのですが、選択肢としてアメリカンかメキシカンか中華しかない。日本/韓国/タイ/インドなどのアジア料理はもとより、イタめしもフラめしもありません。(イタめしがないっていうのも珍しいでしょ。) 中華と言ってもアメリカナイズされている中華ですから、日本で食べられるようなあっさりメニューはあんまりありません。

しかもアメリカで一番肥満度の高い中西部のこと、レストランで出てくる量も半端じゃないのです。

曾祖母がまだ一緒に暮らしていた子供の頃、お茶碗にご飯粒ひとつ残しても、「これはお百姓さんが八十八日かけて作ったのだから・・・」と諭されたもの。今でもたいていの日本の家庭では、出された食事はきれいに食べるのが礼儀と育てられている人が多いと思います。実際に日本から来られる方の多くが、アメリカのレストランで出される大量の食事を無理して残さず召し上がっています。

偉いなぁと感じる一方で、それをやっていたのでは、太るし体に悪いし・・・残すことが当たり前になってしまっている私です。(アメリカのレストランの多くは、店側も客側も残すことをほぼ前提にしているので、食事が終わると、「持ち帰りますか?」と聞きに来ます。)

そんな毎日ですので、お昼の時間と夜の食事の時間になると、毎日一体何を食べたら良いのか、頭を抱えてしまいます。食べたい物は思い浮かばず、何だったら食べられそうか・・・と苦渋の選択をするわけです。(贅沢な話なんですけどね。)

そうした中で一番気が楽なのが中華のバイキング形式のレストラン。この町に2軒の中華バイキングがあるのですが、中華だけで30種類くらい、その他洋風のメニューが10やそこら、創作タイプの巻きすしもあります。勿論デザートもあります。

バイキングには、「すわったら椅子やトイレが壊れるんじゃないか」と思わず心配してしまう人たちがたくさん来ています。そりゃそうですよね。たったの8ドルや9ドルで、これでもかって言うくらい食べられるのですから。

でも私がバイキングを好む理由は全く逆なのです。なるべく脂っこくなく、野菜が主なメニューや、料理の中から野菜だけ選んで取って食べられますし、何と言っても量も少なく抑えることができますから。イマイチのお寿司もごはんが恋しい身にはおいしく感じられます。

それでもやっぱり日本のごはんが食べたくなるのです。そこで週末は1時間弱かけて隣町へアジア料理を食べに出かけます。日本レストランの他に、韓国人/中国人留学生が多い町なので、結構本格的な韓国、中華の食堂があり(汚っらしいんですけど味はいい)、タイ料理も食べられます。また平日は週に1〜2回、ホテルの部屋で電子レンジでチンするご飯とふりかけ、インスタントみそ汁で済ませます。お昼がヘビーなアメ食なら、毎晩チンごはんでもいいって思うくらい。

真面目にお料理しない私だけど、家に帰ってご飯炊いて、和風のおかずで一息つきたい・・・。

2011年9月10日土曜日

出入り禁止

今日は悲しいお知らせです。

悲しいって、悲しんでいるのは私とジョダなんですけども。

仕事柄、家を長期で空けることが多いので、その度に長期でペットホテルの預けるのは忍びなく、犬を2匹飼っていて子供が3人いる知人の家にジョダを預かってもらうようになって1年弱になろうとしています。

今回も同様にジョダを預けて仕事に出たのですが・・・ジョダが家の中で何度もおしっこをすると連絡を受けました。当初は例の頸部の神経の圧迫で受けた注射のせいで頻尿になっているからかと良心的に解釈しようとしてくれたのですが、外でおしっこをさせて戻って来てすぐにカーペットの上でおしっこをしたり・・・。

その後、まだ脚に痛みもありそうな様子でもあったので獣医さんにも連れて行ってもらったのですが、首の方は全く問題なく痛みもなく完治と言うことで帰って来ました。ところがまたすぐにソファーや他の犬のベッドの上やドアの入口におしっこをひっかけるのだそうです。

実は私には言わないでくれていたのですが、ジョダを預け始めた当初から、2週間に1度くらいの割合で「粗相」をしていたのだそうです。でもそれは単なるアクシデントだろうと良心的に解釈してくれていたのですが、ここのところ毎日のよう家の中でおしっこをする。散歩から帰ってすぐにするし、量も少なく、もうこれはマーキングと言うより他にはなさそうなのです。

獣医さんにも相談してくれましたが、やはりジョダは他の2匹の犬に対して優勢を示そうとマーキングをしているようです。唯一の手だてはジョダをBehavior therapy、つまり躾の訓練に出すくらいしかなく、その為には私でなく彼女が訓練に連れて行かねばなりません。勿論ただでさえ3人の子供達の送り迎えで忙しい彼女にそんなことをお願いできるはずもありません。

家の中でジョダから目を離す訳にも行かず、見てられない時は小屋に入れるものの、ジョダは出せ出せと言わんばかりに吠えるし、精魂尽き果てたと言う様子でした。

彼女の大変さはもう十分に理解できますし、これまで本当によく我慢してくれたと思います。これ以上このお宅にお願いする訳にもいかず、哀れジョダは昨日よりペットホテルへ移動となりました。

慰めは、引越して来た当初とは違い、このペットホテルにも随分とジョダは馴染んだので(この家族が週末出かけるとか、用事があってジョダの面倒が見られない時は、いつもこのホテルを利用していました)、スタッフも常連のジョダを覚えてくれて、かなり可愛がってくれています。この前はスタッフの女の子の一人が、「私はいつも自分の犬を連れて働きにくるから、良かったらジョダと遊ばせますよ」と言ってくれました。通常はお客さんの犬とは一緒にしないそうですが、お客さんから要望があれば一緒にするということで、ジョダは他の犬と遊ぶのが好きなので、良い息抜きになると思います。

と言うことで、また誰か他に見つからない限りは、今後はペットホテルにばかりお世話になることになりそうです・・・。