2011年5月10日火曜日

読後感想

パリからはとうの昔、とゆうても一昨日帰って来たのでありますが、パリ滞在の後半は何や忙しゅうて、と言うてもたいして何かを成し遂げたということもないのですが、ブログを更新する時間ものうてそのまま。写真も撮ったし書こかなと思う話もないわけではないんやけれど、取り立てて書くほどの話かと自問してみたら、まぁ書かんでもどうってこともないような話題ばかりで。それでももうちょっとしたらパリ一連の話の締めの意味でも書かんなあかんなぁとは思てます。

ところで今日のわたしの文章を読んでなんやいつもと調子がちゃうなぁと思う方、はたまた、ああこれは川上未映子のパクリやなぁと気づく方おるんとちゃうかと思います。この人の本は2冊目やねんけど、今は随筆の「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」を読んでいるんやけれど、一冊目の芥川賞を取った「乳と卵」でこの独特の文体は知っていたものの、どうやねんやろ。句読点があまりなくてひらかなが多くてその上ど大阪弁のこの文章、一体どれだけの人がほんまに理解できてるんやろうかとちょいと不思議になります。

そもそも芥川賞ってどんな作品に与えられるのんか直木賞のこともようしらんわたしやねんけど、勝手に芥川賞は「斬新」なスタイル、文章みたいなもんが評価されるみたいに思ってるから、確かにこれは斬新やわ。「乳と卵」はそれなりにストーリーもまぁ面白かったけど、そやけどなんか変な話であることは変わらんわけで。とにかくすぐに何かに感化されやすい私は、「そら頭はでかいです・・・」を読み始めたばっかりやのに、頭の中はすっかり川上未映子調。

ところでこの本の前につい先ほど梁石日(ヤン・ソンギル)の「闇の子供たち」を読み終えたばっかりなのやけど、この本の読後感想をこんな川上未映子超のおちゃらけた調子で書くこと自体非常に気持ち的にはばかられますんで、ここいらで普通に戻したいと思いますわ。

・・・川上未映子の感想と「闇の子供たち」の読後感想を同じブログのページに書くこともなんか躊躇させられるそんな本でした。本というかこれはアジアや世界の後進国で悲しいながらも日常茶飯に行われている子供の人身売買、幼児売春、臓器移植のことを小説にしたもののなだけど、これを読むと本当に無力感というか、言葉にはできないどうしようもない気持ちになります。

人の不幸は比べてもしかたなくて、誰のどの苦労がどこの誰のどこの苦労よりもしんどいか、辛いかというのは、ほんまの話、絶対的な比較はできないのはわかってます。神戸の震災も体験していない生まれてこの方、受難というものを味わったことのないこの私がこんなことを言ったら非難ごうごうやと思いますが、敢えて書くと、東日本大地震と津波で被災された人たち、ご家族をなくされた人たちですら、この本に登場する、そして現実に存在するこれらの子供たちよりも幸せやと思えてしまえるくらい、それくらい悲惨な状況。そしてその悲惨な状況を作り出しているのが、まさに、のほほんと毎日を暮らしている先進国に暮らすわたしたちなのだと思うと、ほんまにどうしようもない気持ちになるのです。

とうとう最後まで川上未映子調が抜けきれませんでしたが(あ、きっと頭の中が大阪弁になってるからやわ)、ふざけて書いてるんじゃなくて、ほんまやるせない気持ち、です。

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