2011年10月2日日曜日

郵便局と銀行(ぼやき)

アメリカの郵便局が経営的に瀕死の状態であることは、しょっちゅうニュースになっている。そのため、土曜日の配達を停止するとか(別に土曜日に配達がなくても大丈夫と思います)、かなりの数の郵便局が閉鎖の憂き目にあいそう。実際、うちの最寄りの郵便局も近々閉鎖されることが決まった。我が家の場合は、統合される先もさほど遠くないからいいけれど、仕事を失う人たちが出る訳だし、過疎地などは特に困るでしょうね。

確かにインターネット時代になってからは、私信の数はぐんと減った。日本の年賀状事情はよくわからないけれど、私の場合はクリスマスカードはここ数年はずっとメールで配信しているし、誕生日カードもしかり。そして親や友人との連絡ももっぱらメール。だから、たまに字を書こうとすると、ワープロに依存し過ぎで漢字が書けないのはもとより、字が汚くなった気がするし、しかもちょっと書いただけで手が疲れる。

いえ、書きたかったのは、そういう話じゃなくて、私信はぐんと減ったけれど、受けとる郵便物の数は増えているように思う、ってことだった。

私が長期で家を空ける時、全ての郵便物は局止め扱いにしてもらい、帰宅時にまとめて配達してもらっている。

これはネットで申し込めるシステムなのだが、当初はアメリカの郵便局だし、ええ加減だろうって高をくくっていたら、それがめちゃくちゃ正確なのです。帰宅予定が変更になっても、ネットで変更をかければ、ばっちり変更されている。これには感動しました。

で、帰宅時にまとめて届くその郵便の数や、半端じゃない。一回で全部入りきってないときもあるくらい。殆どが広告/宣伝なのだけれど、中身を振り分けるだけでも相当時間がかかる。大半はまっすぐゴミ箱(またはリサイクル紙)行きだけれど、中身を改めないことにはジャンクと決めつけられないものもある。ジャンクメールでも個人情報が載っていたりすると、シュレッダーしないといけないから、めんどくさい。

この手のジャンクメールも、勧誘電話に適用があった「National Don't Call List」(電話お断りリスト)のように、National Don't Mail Listとか作って欲しい。あるいはその郵便物にウェブサイトが掲載されてあって、そこに登録すれば、その後はこの手の郵便物は一切送らないってして欲しい。(電子メールも同じなんだけどね。こっちがスパムフォルダーに入れるんじゃなくて、一度「受け取り拒否」したら、もう二度と来ないようにしてほしい。)

こうしたジャンク郵便物のお陰で、それでもまだ郵便局は青息吐息で長らえているのかもしれないと思うと、郵便局がつぶれてなくなってしまうのは困る身としては我慢するべきなのか。

広告やカタログに次いで多いのがカード会社からの勧誘の書簡。これ以上カードなんか要らんちゅうのに、あるいはカードに加入しても払うだけの収入がおまへん状態の娘たちの名前で、ありとあらゆるカード会社からの手紙が来る。ぱっと見では勧誘の手紙とわからなかったりして、口座のある銀行だったりすると、中身を改めないことには、黙って捨てるわけにはいかない。

先日も銀行から郵便物が来てて、どうせまたしょうもない内容だろうと放置してた。さっき一応中身を確かめたら・・・、なんと11月10日からは「残高が6000ドル以下の場合は、月々15ドルの手数料がかかります」だって! おまけに「貴殿の口座は、現状では6000ドルに満たないので、素早く対応されませんと手数料の対象になります」だと。

勝手にルール変えないでって言うの。日本の銀行は口座維持費なんて取らないのが普通だと思いますけれど、こっちの銀行はえげつないのよ。ある程度の残高があるか、給与の振り込み口座に指定しているか、はたまた毎月発生する料金(公益費とか)の支払い口座に設定してるか、とかしないと、手数料を取るんですよ。この銀行はいままでそうじゃなかったのに。6000ドルも遊んでいるお金がありますかって言うの。

加えて、日本の銀行でも、よその銀行のATMで下ろした場合、手数料を取られますよね、200円とか300円とか。こっちの銀行じゃ、他所の銀行で下ろしたら、下ろした銀行で2ドルくらい取られて、自分の銀行からも3ドルくらい取られるような銀行が多いんですよ。ったく頭に来るでしょ。

しかもね、日本の場合(ま、国土も狭いですけど)、どこに行ったって頑張って探せば自分の銀行が見つかりますよね、よっぽど弱小の地方銀行でもない限り。ところが、こっちは名の通った銀行(シティ、チェース、バンカメ)でさえ、地域性があってどこに行ってもあるわけじゃない。(今でこそバンカメを東海岸で見るようになったけれど、しばらく前までは銀行ごとに地域が完璧に別れていました・・・電話会社と一緒で、独禁法と関係があったのか・・・州によって法律も違うので、銀行の方も簡単に進出できないんだと思いますけど) そんなわけで、仕事でよそに出かけると、仕方なく合わせて5ドルの手数料を余儀なくされるのです。

6000ドルって言って来たのは、コイオの昔の給与振り込み口座があったシティ。うちは娘たちの大学の関連で、キニコ用にはRBC(カナダ系の銀行のアメリカにある銀行)に口座を持ち、シナコのためにWachoviaに口座を持っている。RBCからも先日手紙が来て、「アメリカのRBCはPNCに買収されるので、2月以降は口座はPNCへ移り、これまでのカナダRBCとのお金の移動はできません」って言ってくるし、WachoviaもFells Fargoに買収されたから、「10月半ばからは学内で使っていたカードとのリンクは停止になります」とか言ってくるし・・・。

今までで一番良かった銀行はTd。これもカナダ系の銀行で、キニコのために口座を設定したんだけれど、ここは日曜日にも開いているし、行員もみんなとっても親切だったし、カスタマーセンターに電話しても殆ど待たされることなくすぐ出るし、変な手数料もなかった。ノースカロライナに引越すに当たって調べたら、当時は州内には支店がなかった。しかたなくRBCに乗り換えたのだが・・・。今はAshvilleに支店ができた。早くこの近くにも支店ができないかなぁ。そしたら絶対、全部Tdに移すのに。

1 件のコメント:

  1. 我が家もカナダとのやりとり用にTDを愛用してます。
    銀行のやり方がうんぬんというのはよくわかる。
    先日みた映画(DVD) で Inside Job というのがある。
    リーマンショックを引き起こした人物達とそれに絡んだ人間をインタビューしたドキュメンタリー。
    是非ともお勧めです!

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