2011年5月4日水曜日

お金にまつわる話いろいろ

昨日、夕食を食べながら、コイオが、
「日曜日、何時に帰るねん? 空港まで送ってったろか?」
「え、空港まで? そんなん往復のタクシー代がもったいないやんか」
「タクシー!? 誰がタクシーで空港まで行くねん!」
「え、だって、いつも空港はタクシーで行ってたやんか」
「昔はな。今日日、出張で来たかてバスやで。タクシーなんか乗らへん」
「・・・」

ウン十年前はシャルルドゴール空港からパリまではタクシーと相場が決まっておりました。でも今はタクシーもすごく高くなったし(初乗り7ユーロくらいだった)、電車も開通したし、バスもあるし、高速は渋滞するからタクシーは割高になるので、リッチな人以外はタクシーは使わないらしいです。

知らんかった。先週の木曜日にシャルルドゴールに着いて、当然のようにタクシーに乗りました。道理で全然並んでなくてすぐに乗れたはずだわ。おまけに途中ですごい渋滞して、ヴァレリーの家の前で降りた時の料金は52ユーロ。私は全く細かいのがなくて100ユーロ札を渡しました。ところが運転手さんは「おつりがこれしかない」と言って4ユーロしかくれなかった! 必然的に4ユーロのチップを取られた訳です。2ユーロくらいはあげようと思ってたけど、4ユーロも一方的に取られるなんて・・・むかつきました。

そう言えば飛行機の中である家族が、空港からどうやってパリに出るかをフライトアテンダントに聞いていて、フライトアテンダントはバスで行くよう勧めていました。「電車はあるけどバスの方が楽だよ。もしも電車に乗るとしても絶対にドアの側に立ってちゃいけないよ。停車駅でドアが閉まるぎりぎりに、外からスーツケースを盗まれるから。ドアが閉まってしまったら取り返せないでしょ。しょっちゅうあるから気をつけて。パリを始めヨーロッパはニューヨークとは違って安全じゃないから」と説明していました。安全じゃない話はしっかり聞いていたけど、バスで行けという助言は聞き流しておりましたわ・・・。

夕食は日本食レストランが集中しているサンタン通りで食べました。その昔は「居酒屋神楽」(時々Kenzoが食べに来ていました)と「ラーメンひぐま」くらいしかなかったのに、今やかなりのレストランが連なっています。「かどや」と言うコイオも入ったことない店で、私はラーメン、コイオは焼きそばで済ませたのですが(まともなレストランで食べると高いしね)、店内は中国語が飛び交っていました。味はちゃんと日本の味でしたが。

そして支払いのとき。コイオがチップを置きません。

「チップは?」と聞くと、
「パリはほとんどチップ込みやで」
「えっ・・・!? そうやったっけ? ウン十年前からそうやった?」
「・・・そうやったと思うけど・・・」

そんなことすっかり忘れていました。2年前の冬に家族でパリに遊びに来ましたが支払いはもっぱらコイオだったから、全然気づいていなかった。

道理で先日アンジェリーナでチップも加えて支払ったら、Merci beaucoupってbeaucoupが付いてたはずだわ・・・。つまり、単なるありがとうじゃなくて、どうもありがとうございました、だったってこと。

(そうそう余談ですが、私がアンジェリーナで「一人です」と言ったつもりでもしかしたら「ひとりぼっちです」って取られたのかと思った、Je suis toute seuleという表現ですが、ヴァレリーに確認したところ、レストランに行って「一人です」(女性の場合)って言うときに、Je suis toute seuleでも、Je suis seuleでもどっちでも構わないそうです。Une perosonneでもいいし。ヴァレリーいはく、「おじさんが『僕も独りだよ』って言ったのは、ジョダコちゃんが可愛かったからだよ」とのこと。 そっか、そうだったか!納得。)

ところで今日は水曜日。水曜日はフランスの小学校はお休みなのです。リセも水曜日は半ドンらしい。だからヴァレリーも水曜日はお仕事はしていません。そこで昼食時にヴァレリーの家の近くに行き、マリアと3人でランチを食べました。その後マリアの友達を呼び出して、4人でモンソー公園に遊びに行きました。

モンソー公園での子供たちのお目当てはブランコ。ところが・・・。

このブランコ、有料なんだよ! 10枚綴りのチケットが10ユーロ。1回だけ乗るなら1.1ユーロ。信じられん! 別段、機械仕掛けでもなんでもない、二人乗りのブランコだよ! それに並んでたりするんだよね。制限時間は5分だけど、たいていは10分くらいは乗ってるかな。切符を集めているおばさんが、ええ加減な時間になるとブランコを手で止めるのです。

私だけじゃなく初めてこの公園に来たと思わしき人たちは「えっ!? 有料!」と思わず叫んでおりました。ヴァレリーはすかさず「パリでただの物なんかないわよって教えてあげてましたが・・・。ヴァレリーの友人のモリ−ヌは、「アパートのドア出ただけでもう10ユーロが飛んでいる」ってジョークを言うそうですが、ほんと、何するにも高い!!!!

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