2011年5月30日月曜日

なんでやねん!

今年に入ってからめきめきと体重が増え続け、今や最高記録を更新中。
仕事で家を離れると、朝昼夜としっかり食べるのが原因なのでしょうが、体重上昇に気づいた頃からは、昼食もわざわざ残して持ち帰り、夜は昼の残りだけにしたり気を遣ってるのに増加の一途。
なんでやねん!

もしかしたらホテルにリクエストを入れた結果、朝食に「ごはんとみそ汁」が出されるようになり、せっかく出してくれるのだから、ちゃんと毎日食べなければ、と毎朝しっかり食べていたからか・・・。

とにかく今や最高水準。この体重って妊娠中を除いて人生最高レベルだった高校留学から帰った時点に迫るレベルなのであります。夏だってのに・・・。

そこで歩くだけで体を引き締めるというリーボックのスニーカーとビーチサンダルをゲットし、毎日それをはいて歩くことにしました。

今朝もジョダを連れて1時間ほど歩きました。
45分ほど経ったときジョダが引っ張るので、おしっこでもするのかと思いきや、木陰の芝生の上に行ってへたってしまいました。
なんでやねん!

まぁ外は30度ですから、暑くて疲れるのわかるけど、アンタ犬でしょうが。情けない。

家の中ではWii Fitで体を引き締めようと一人で頑張っていたら、途中から娘たちがやってきて、私たちにもやらせて。

じゃあWii Sportsもやろうということになりました。娘たちはやったことがあるけれど私は今まで全く手を出してなかったのです。

どう考えてもゴルフもテニスもボーリングも野球も、普通にやったら絶対に私の方が娘たちよりレベルが上のはずなのに、ゲームとなる皆目駄目。キニコなんてソファーに座ったままで、体は全く動かさなくて肘から下しか使ってないのに、ホームランは飛ばすはストライクは出すわ。野球もゴルフも一番だし。
なんでやねん!

勝てなくて面白くないから、途中でやめました。
(アンタは子供か?という突っ込みが入りそう)

2011年5月29日日曜日

カメ

今朝、ジョダの散歩に行こうと外に出たら、ジョダが何かに向かって引っ張るのでふと見るとうちの目の前の道路にカメが。

体長は15センチくらいかな。もっこりと膨らんだ甲羅。じっとして動きません。
こんなところにいたら車に轢かれてしまうので、ちょっと気持ち悪かったけれど甲羅を持って路肩の芝生へ連れて行きました。

こんなカメ見たことない。なんて種類のカメなのかなぁ。
ノースカロライナのカメをいろいろ見てみたけれど、コレ!と断定できませんでした。

ナンギと運転免許

その昔、私の友人がシナコを見てあだ名をつけました。それは「ナンギちゃん。」
その難儀度がこのところますますレベルアップしております。

シナコの運転免許の話はどこかに書いたようにも思うのですが、書いていたとしても、もう一度ここでおさらいしてくださいませ。

シナコの送り迎え地獄からいち早く解放されたい私は、16歳になるやコネチカット州の仮免を取らせ、ドライビングスクールのお金を払いました。コネチカット州では18歳未満の場合はドライビングスクールで講習を受けることが義務づけられています。

ところが放課後はクラブで忙しいと言って講習は1、2度出たきり。
「お金払ってるんだから、行かなくちゃもったいないでしょ」と私が言うと、
「ママが勝手に払ったんでしょ」
ぶち切れましたよ。

そうこうしているうちに18歳になり講習も要らなくなりました。ドライビングスクールに払った費用の中には3時間の運転レッスン費用も含まれており、これはまだ有効でした。だからカロライナに引っ越す前に練習しなさいと言ったのに、「誰も連れて行ってくれない」と言って利用せず。連れて行く必要なんてないんです。電話すれば先生が家まで迎えに来てくれるのですから。払った800ドルが丸々無駄になりました。

そして免許のないまま今年の夏を迎えました。

免許を取るように勧めると、「お金は出してくれるの?」
冗談じゃないと言うと、
「今年の夏はやっぱり免許は要らないと思うんだけど」
「免許無しでどうするの?」
「ママが居ない時はタクシーに乗る」
「お金はどうするの?」
「自分で払う。でも学校への行き帰りは、どっちみちママが送るはずなんだから、送れない時はママが出してね」 

あまりの無計画さ、無責任さにむかっとして、「もうあんたの送り迎えは一切しない!学校への送り迎えもしない。免許がないってことは、自分がこの家族に貢献できないってことでしょ。免許があればお互い送ったり送られたりできるけれど、シナコにはそれができない。見返りがないんだから、私はもう送らない!」

キニコもいて、二人して「もう送りません」宣言をしました。

それからしばらくして頭を冷やして考えたようで「じゃあ自分でお金を払ってドライビングスクールへ行く」と言いました。

1週間で10回(1回1時間半)のレッスンを終え、免許所センターでテストが受けられる準備が整いました。今日はシナコのパスポートを取りにチャペルヒルの領事館出張サービスに出かけたのですが、その帰りに運転させることにしました。

・・・寿命が5年縮まりました・・・。

路肩に止めて運転を交代し、シナコが発進するときにタイヤが軋んで音を立てたので、
「アクセルを踏み過ぎるからタイヤが軋んだでしょ」と言うと、
「アクセル踏みすぎてない!うるさい!」
「踏みすぎてるから、その証拠に音がなるんでしょうが」
「踏みすぎてませんでした。踏み込みが足りなくて動かなかったから、もっと踏んだら鳴ったの」
「だから、それを踏み込み過ぎって言ってるんでしょ。ママは現象を説明してるんでしょうが、踏んだら鳴るよって」
「うるさいから黙ってて!」

カーブを曲がるときにシナコが送りハンドル(ハンドルを引くのではなくちょこちょこ押し上げている)をしてるので
「送りハンドルしないの」
「してません」
「送ってるからハンドルが十分に切れなくて大回りになってるんでしょうが」
「ぎゃあぎゃあ言わないで、ママが言うから余計に運転できない」

しばらくすると
「わざとするのやめて、目に入るんだから!」
「何が?」
「わざと足で踏んでるでしょ」
私がシナコのブレーキが遅くて怖くて思わず足を突っ張ってるのを見てのコメントでした・・・。

シナコが停止するときにブレーキを踏みすぎて前のめりになったときに、
「ね、最後に軽くブレーキ上げればそうならないでしょ」
「わかってるって言ってるでしょ。今初めて一回なっただけじゃない」
「だけど、毎回ならないように気をつけたらいいでしょ」
「たった一回くらいで言わないで。失敗しないと習わないって先生も言ってたもん!」
(正しい日本語は「学ばない」ですが、そこには突っ込みを入れませんでした。)

そして帰宅後、「素直に聞かないならもう一緒に乗ってあげない」と言うと、
「ママが命令するからでしょ」
「命令?」
「こうしなさいっ! ああしちゃだめって」
「は? 命令じゃなくてそれはアドバイスでしょ」
「アドバイスだったら、XXしがほうがいいよって言えばいいじゃない」
「そんな車に乗ってて咄嗟に、『どうぞこのようにあそばした方がよろしいと存じます』なんて言ってらんないでしょうが」
「そんな言い方しないでも、こうしなさいじゃなくて、こうすればって言えばいいじゃない」
「アドバイスだって思って聞けばいいじゃないの。嫌だったらもういいよ。人の言うこと聞きたくないならもういい。」
「言うこと聞かないのはママの方でしょ。私がいつも何か言ってたら聞いてないのはママじゃない!」
「そうかな、ママは・・・」
「ほら、また聞いてない、いっつも聞いてない・・・」
「聞いてないのは・・・」
「ほら、まだ私は終わってなかったのに、ママは聞かないで話すじゃないの」
「聞かないで・・・」
「今もそうじゃない」
「じゃあ何が言いたいのよ」
「私の言うことを聞いてよ。この前だって・・・」とシナコの話は延々続きます。

そこへキニコも降りて来て、
「今の話を聞いていると、私だってシナコの言ってることはおかしいと思うけど・・・」
と加担したら、シナコさんはウルウルとなって、涙をぽろぽろ流しながら、誰も私の話を聞いてくれないと泣いてはりました。
この筋の通らぬ論議・・・疲れます。

シナコを知る友人はみな「シナコちゃんって面白いよね」と言うのだけれど、確かにブログねたを一杯提供してくれるくらい面白いんだけど、ずっと一緒に居るとあまりに難儀で疲れますわ。

2011年5月27日金曜日

パリのトイレ(3)

あれでおしまいって書いたのですが・・・便座のないトイレが気になってネットで検索してみたら・・・。

ありました。
他の日本人のブログやアメリカ人のフォーラムで便座のないトイレが話題になっていました。読むとフランスに限らず、イタリアなどではもっと一般的に女性用のトイレに便座がなく、バチカンの中のハイテクな美術館ですらなかったとか・・・。その他ロシアやポーランド、ベルギー、スペイン・・・などでも良く有る話だそうで。

どうして便座がなくなってしまったのでしょう・・・。

私の記憶にある限り、大学時代にイタリア各地/パリ/スイスを旅行したときに便座がなくて困ったということはなかったように思いますし、結婚前にパリに住んでいた頃、ヨーロッパ各地を旅行した時も便座がないと気づいたこともないですし、サウジ時代に同じくヨーロッパ各地を旅行した時も、「便座がない」と困ったこともないように思うのですよね。当時は子供たちも小さかったし、そう言うことがあれば余計に気にかかったと思うのですが・・・・もしかしたら、子供たちが小さいので衛生面からなるべく外のトイレは使わないようにしていたのかもしれません。

いずれにせよここ数十年の間にヨーロッパのトイレから便座が消えている。これいかに?

一説には東(アラブ/アジア)から来た人たちが便座の上に両足を乗せてしゃがんで使用するからすぐに便座が壊れるから、というのがありましたが・・・これは私にはあまり説得力がないな。

もう一説は他人が腰掛けた便座に座るのが嫌で、だれも腰掛けない。

どちらかと言うと私は後者のほうかなと思います。アメリカの公衆トイレでも、便座は倒したまま、ちゃんと腰掛けずに使用した形跡をしょっちゅう見かけますから。ちゃんと腰掛けて使用すれば汚さないで済むのに・・・。

いずれにせよ、上記が理由とすれば、問題解決のために、便座用のシートを設置する(これはアメリカによくある)、便座を清拭するクリーナーを設置する(これは日本でしか見たことない)、あるいは注意書きを貼る(きちんと腰掛けて利用しましょう)などの手を打たず、いきなり便座を取り去ってしまうという荒手な対処法を取るとは、ヨーロッパって豪傑なの・・・?

2011年5月26日木曜日

パリのトイレ(2)

トイレネタばかりで申し訳ないんですけど・・・。

今回のパリ訪問中に2度ほどこんなトイレに出くわしました。
一度はカフェのトイレ。もう一度もどこかのレストランのトイレでした。
どちらも女性専用のトイレで・・・。

一度目は、便座が壊れて外されちゃったのか・・・と良心的に解釈したのですが、二度目はもしかして故意に外したのか、そもそも付いてないのか・・・。一度目の時のふちの厚さは、この写真よりも少し幅広だったので、もしかしてそもそも便座がないタイプが存在するのかもしれません・・・が、しかし、そんなものがホントあるのかな・・・。

どうやって使用するのが正しい使用法なんでしょうね・・・。

なんかトイレねたで始終してしまった感はありますが、以上でパリ報告終わります。

2011年5月24日火曜日

パリで見つけたおもしろいもの

今回発見あるいは再発見した面白いものを列挙します。

まずは食べ物から。

その昔、暑い日に確かビールにレモネードだったか何だったかを混ぜた飲み物を注文したものだなぁと思い出し、あるカフェに入ったときにギャルソン(ウェイター)に、
「確かビールにレモネードだったか何だかを混ぜたシュなんとか、シュウェップスとかシュナップルみたいな名前の、そんなドリンクがありましたよね・・・?」と聞いて見ると、
「ああ、パナッシェですね。ありますよ」
(「シ」しか合ってへんかったわ。)

ってことで、懐かしの味をもう一度と注文。

記憶の中のパナッシェはこんなに透明じゃなくてちょっと濁っていたのだけれど・・・。恐らく本物のレモン汁を絞ったレモネードを使っていたのかな。ちなみにここのカフェのパナッシェはちょっとトイレの芳香剤の香りでした・・・。(人工のレモネードだったんだろうなぁ。)

パナッシェを運んで来てくれたギャルソンが、「ちなみにビールにグレナデンシロップ(ザクロのシロップ)を加えたものでモナコというドリンクがありますよ」と教えてくれた。

早速、同日の夕方に再び別のカフェに入りモナコを注文。(はい、よう飲まはります。)

こちらがモナコ。正直、モナコの方は何杯でもグビグビ行けそうなくらいずっと飲みやすくて美味しかったです。

ところでフランスの市販の「箱菓子」には本当にとっても美味しいものが沢山あります。日本やアメリカの市販の箱菓子(=スーパーとかに入っている大量生産のクッキー類)にはそれほど感激するものは少ないのですが、フランスの場合、そうした安いお菓子でさえ、結構日本の焼菓子店などで売っているものと遜色無いものが多々あるのです。

その中でも今回友人に教えてもらったこれがイチオシ。
実は私的には写真に写っているチョコチップのタイプよりも、全部チョコレートのクッキーの方がさらにおいしかったのですが、この他にも普通のバタークッキーもあって、どれもほーーーーんとに美味しいです。市販のお菓子とは思えないくらい。

このメーカー(Michel & Augustin)は、箱菓子としてはちょっと高めではあり、どこのスーパーでも手に入るという訳じゃありませんが、友人の話としてはMonoprix系には入っているとのこと。実際私もMonoprixでゲットしました。残念ながら一番好きなオールチョコレートタイプはありませんでした・・・。

このメーカーでは他にもヨーグルトとかその他の焼き菓子とかも作っているみたいで、次回は是非他の製品も試してみたいと思っています。(ここのお菓子、フランスの手軽なお土産に絶対お勧めです。)

たった今、ここの日本語のサイトを発見しました! 興味のある方はチェックしてみてください。
http://www.micheletaugustin.com/pagejp.html
(もしこれで日本語のサイトが表れなかったら、画面上の日本の国旗をクリックしてください。)

さて、スーパーで買い物をしていて見つけた画期的(?)な商品がこれ! すでに焼き上がったクレープがパッケージに入っているのですよ。クレープっておいしいけれど、作るの結構めんどうですよね。その手間を省いてくれるのがこれ。購入したクレープはお砂糖が入って甘いタイプですが、多分違うタイプもあると思われます。しょっぱいクレープを作るためのガレットももしかしたら探せば見つかるかもしれません。(しょっぱいタイプのクレープ、すなわちチーズを入れたりハムを入れたりするデザートとは別の食べ方をする褐色タイプものは厳密にはクレープと呼ばずガレットと呼びます。)

食べ物の発見はこれくらいにして。
次はもうひとつの嗜好品、タバコであります。

ヴァレリーいはく、「このごろのパリのタバコ屋はみんな中国人になっているのよ。」 確かにヴァレリーと行ったタバコ屋には中国人の売り子さんがいました。(ヴァレリーはかなりのスモーカーであります。)
残念ながらこのあと他のタバコ屋に行く機会がなかったためにヴァレリーの言を証明するには至りませんでしたが、世界の何処の場所にも飽くなき浸透を続けている中国人の皆さんを思いますに、ヴァレリーの洞察もなまじ思い過ごしとは言えないように思います。

最後はフランスのタバコのパッケージ。
確かに日本でもタバコのパッケージにも健康警告は書いてありますし、アメリカのパッケージにも、喫煙は依存症に至りますだの、副流煙が子供に危害を与えますだの、致死の肺の病気に至りますだの、ガンになりますだの書いてありますけど、フランスとほどストレートなメッセージはないんじゃないかと。
「喫煙はあなたを殺します。」

アメリカのメッセージだと、Smoking can kill you (喫煙により死に至る可能性があります)ですもんね〜。

これだけストレートに言われてもタバコを辞められないヴァレリーは何と代表的なフランス人であることよ!!

パリのトイレ

実はこの話、一度ブログにアップしたのに、何かの手違いで消えてしまいました・・・。正確に再現できないのですが、こんな話でした。

その昔、私やコイオがパリで暮らしていた頃のパリ(フランス?)のスタンダードは、バスとトイレが同じ場所にあり、そこに洗面所とビデもありました。当時の私のアパートも、コイオのアパートも、ヴァレリーのアパートもそうでした。(少ないデータ・サンプル数ではありますが・・・。)

ところが今回気づいたのは、今のパリのアパートのスタンダードは、トイレとバスが独立したタイプ。今のヴァレリーのアパートも、コイオの短期アパートも、コイオが今住むアパートもこのタイプです。(通常サンプル数は最低5つなくちゃいけないって話なのに、たったの3例では何も裏付けできませんが、固いことは言わないってことで。)

いえ、問題はトイレとお風呂が独立していることじゃないんです。問題は独立したトイレにどこにも洗面所がついていないってこと。つまり清潔な日本人を代表する私としては、用を足した後は必然的に手を洗いたい。けど、その手を洗う場所がトイレにはないので、わざわざトイレを出て、バスルームに移動せねばならないことです。なんでトイレに手洗いがないのよ! 必要とされていないわけ?

って話をフランス在住の日本人の友人に打ち上げたところ、「だって手を洗わないもん」の一言で片付けられてしまいました。

確かにトイレの後に手を洗わないアメリカ人もいるにはいます。公衆トイレでたまに目撃したりします。だからこそ、レストランのトイレなんかには、でかでかと「従業員は必ず手を洗うこと」なんて書いて貼ってあったりします。もしこれを日本のレストランなんかで見たりしたら・・・お客さんは二度とそんなレストランに足を運ばないんじゃないか知らん・・・。

前述の彼女いわく、義理の息子に「トイレの後に手を洗う」と理解させ実行させるのにずいぶんかかったとか。

そっか、トイレの後に手を洗わないのがスタンダードってわけね・・・。

帰国の日、家を出るのが早かったので空港のカフェで朝食を取りました。その後トイレに行ったのですが、丁度トイレの個室からある女性が出て来て、手も洗わずそのまま外へ出て行きました。彼女が着ていた黒いポロシャツに緑のエプロン・・・。どこかで見かけたなと思っていたら・・・カフェに戻るとその彼女がカウンターの中からお客さんに注文の食べ物を手渡していましたとさ・・・。

2011年5月23日月曜日

パリの話再開

お薬を飲みだしてずいぶんましになったものの、なかなか鼻詰まりと咳がすっきりせずにおりました。ようやくここに来てほぼ大丈夫と言うレベルに達しました。ほんっと、しつこい風邪でしたゎ。

もうずいぶんと古い話になってしまったパリの話、興奮も冷めて一体何を書いていいやら。

まずはコイオさんのアパートの話。

滞在中に契約前のアパートを見に行くことができました。ところが行ってびっくり。コイオがここにしようと決めた時は、アパートはペンキ塗りの最中で、家具は全て運び出されており床はビニールで被われていたそうです。ペンキ塗りの終了したそこを見に行くと・・・。

建物の外観はまぁまぁだし、部屋のドアも両扉が開くタイプでなかなか立派。期待しながらドアを開けると・・・まずは変な臭い! みるとカーペットはどうみても掃除したことがないんじゃないかと思うくらい薄汚れている。臭いの元は勿論これ。

家具はアンティークと呼べば聞こえは良いが、引き出しはガタピシ、使い勝手も悪そうな、とうてい実用には向かないお飾りにしかならぬ代物。ソファーは染みだらけで、腰を下ろしたらめちゃくちゃ沈み込んでしまって、立ち上がれないくらいのやつ。

洗濯機はコイオが当初見たときに新しいものに替えて欲しいと交渉したところ、1−2年前に替えたばかりと断られたものの・・・どうみたってかなり旧式で色もあせている。

と言うことでまず優先はカーペット。これをシャンプーするか、できるなら取っ替えて欲しい。でなければ契約しません。ソファーに関しては、要らないから運び出してもらい、洗濯機は半分出してもいいから乾燥機能付きのものと取り替えてくれ。という条件で翌日の契約前に回答をくださいとアパートを出ました。

この時点でコイオはもう翌日の契約はないなぁと思っていた模様。だいたいあの汚いカーペットのまま貸し出そうと思っていた大家だと思うと、そう言う物件は借りないほうがいいのかなぁと思ったので。場所はかなり良くて、窓からエッフェル塔の上半分が見えたりもしたんですけどね・・・。

で、翌日。大家さんはカーペットが汚いことは認識していて、カーペットをフローリングに取り替えます、と仲介業者から連絡。洗濯機も買ってくれると言うことで、めでたく契約に至りました。

ということで、この週末、コイオは短期アパートよりこのアパートに移って生活を始めた、とのこと。
アパートの窓からの景色です。

2011年5月19日木曜日

良くなりました

一昨日の夜から昨日の午前中が最悪で、鼻は詰まってるわ鼻水は垂れるわ頭はぼーっとしてるわ・・・そんな状態で飛行機に乗ったものだから、気圧で耳がめちゃくちゃ痛くなり、一時は鼓膜が破れるんじゃないかと心配したくらい。飛行機を降りるころには痛みは消えたものの、右の耳はまるでプールで耳に水が入ったみたいに自分の声が良く聞こえず、頭を振ると耳の中で水が動くみたいにぼわんぼわんと音がする。

熱はないし、薬のお陰とは思うけれど喉の痛みはマシになったから、このまま放っておいても治るかも・・・と思いながらも、耳が聞こえにくいというのは仕事には致命的。

そこで夜にCVSというチェーンのドラッグストアに併設されたMinute Clinicに行ってきました。どこのCVSにも併設されている訳じゃないのですが、GreenwichのCVSにもあって子供たちがお世話になったことがあったので思い出して調べたのです。

アメリカで医者にかかるのって結構めんどうで、日本のように誰でもどこの医者にでも診てもらえる訳じゃないのです。予約が必要だし、たいていは「かかりつけの医者」と言うのがいて、その人に診てもらいます。「かかりつけの医者」になってもらうためには、まずは一回病気でないときに訪問しておかねば、病気になってから急に診て頂戴と言っても駄目なんですね。

私のように掛かり付けがいない場合や(コネチカット時代はいたんですけど)、旅先で病気になった場合は、救急指定にかかるか、ウォークイン(アポなしで診てもらえる)の医者にかかるしかないのです。救急で行くと超高いし、ウォークインでも結構な値段です。

その点CVSのMinute Clinicにはお医者さんはいなくて看護士さんだけなので、大した病気じゃないけど処方箋の薬が要るとき、予防接種を受けたいときには安くて便利なのです。

安くて便利と言っても、病気の診察には89ドル、予防接種は30ドルほどかかります。保険無しの値段ですけど。(保険が使えたかどうか定かでない)。

・・・実はわたしには健康保険がないのです。コイオの駐在員家族としてのステータスが切れた去年の7月より保険なし。子供たちはそれぞれ大学の健康保険があるんですけど、私も万が一に備えて保険に加入するべきよねと思いつつも月々500ドルとも言われる保険料を考えると二の足を踏んでいるわけです。日本の健康保険があるから、いざってときは這ってでも帰るか・・・と思いながら、本当に病気じゃ這って帰れんなぁと悩みながら、そのときはアメリカで一切の医療を拒否して野たれ死ぬかと思ったり。

ともかくMinute Clinicに行ってきました。問診に答えていると、「普段は健康そうですね」と言われ、「そうなんですけど、今はビョーキなんで抗生剤を出して欲しいんです・・・咽頭炎じゃないかと思うんですが。」

「咽頭炎はウィルス性ですから抗生剤は出ないですね・・・。まずは熱を測りましょう・・・。熱もないですね。細菌(バクテリア)性の場合は通常は熱も出ますからね・・・抗生剤はやっぱり必要なさそうですね・・・」

「・・・折角来たから処方箋のいる薬が欲しいんですよね・・・早く治したいし・・・」

「そうは言われても・・・。じゃあ心拍数を測ってみましょう・・・大丈夫、健康ですね。次は血圧っと。・・・血圧も問題ありませんね・・・」

「・・・健康・・・ですか・・・抗生剤は出ないか・・・」

「大丈夫。抗生剤がでなくても、すっきりする薬教えて上げますから・・・じゃあ喉をみてみましょう・・・ちょっと赤い程度ですね・・・。はい、では背中の音を聴いてみましょう。大きく息を吸って・・・。うーん、音もクリアですね」

「・・・」

「じゃ、最後に耳をみてみましょう。・・・・あら〜! 中耳炎よ、鼓膜が真っ赤だわ!良かったわね〜中耳炎だから抗生剤を出してあげられるわ!」

どうやら鼻づまりで飛行機に乗ったために耳に水分が行ってしまってそこから感染を起こしたらしい。晴れて抗生剤を処方してもらい、鼻風邪用のClaritinと、やはり鼻風邪に効くイブプロフェンと(アセトアミノフェンじゃだめなんだって)と鼻の中をすっきりさせるスプレーをCVSの薬局で購入して帰りました。

今朝起きたら耳はすっきりしてて・・・もしかして医者に行かなくても1日ですっきりしてたんじゃないかと懐疑的になりながらも・・・10日間は処方された抗生剤を真面目に飲むことに致します。

医者に行って安心したからか、今日はもうすっかり治った気がする。

2011年5月17日火曜日

病の床に臥せっております

というほど大げさでもないのですが。

パリの話の続きも書こうと思い、実際ちょっぴり書いたのに何故か誤って削除してしまい、また書き直さなくちゃいけないのですが、風邪を引いてしまい、どうも頭もスッキリせず勝手ながらブログの更新を休止しております。

この風邪、パリからの帰りの飛行機で隣の席だったお姉さんからもらったものと思われます。彼女は偶然私と同じ日にニューヨークからパリに旅行に行き、行っている間中風邪引いてたんだって。帰りの飛行機の中でもまだ喉がイガイガして咳がでるからと、喉にスプレーを何度も吹き付けてはりました。

「もう10日にもなるからうつらないと思うから安心して」と言われたのに、きっちりもらったみたい。
3日ほど前から鼻水ダラダラ・・・。アメリカ製のコンタックを飲んでるのですが、これが半端じゃなく眠たくなる。それで週末は日がな一日寝てたんですけど・・・昨日あたりから咳になって、軽いコンコン咳が今日がゴホゴホになって、もしかして気管支炎?とちょっとどきどき。

熱があるわけじゃないのですが、かったるいし、なんたって商売道具の声を失いそうで、明日になって悪化してたら、ウォークインのクリニックにでも行くことにします。

2011年5月10日火曜日

読後感想

パリからはとうの昔、とゆうても一昨日帰って来たのでありますが、パリ滞在の後半は何や忙しゅうて、と言うてもたいして何かを成し遂げたということもないのですが、ブログを更新する時間ものうてそのまま。写真も撮ったし書こかなと思う話もないわけではないんやけれど、取り立てて書くほどの話かと自問してみたら、まぁ書かんでもどうってこともないような話題ばかりで。それでももうちょっとしたらパリ一連の話の締めの意味でも書かんなあかんなぁとは思てます。

ところで今日のわたしの文章を読んでなんやいつもと調子がちゃうなぁと思う方、はたまた、ああこれは川上未映子のパクリやなぁと気づく方おるんとちゃうかと思います。この人の本は2冊目やねんけど、今は随筆の「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」を読んでいるんやけれど、一冊目の芥川賞を取った「乳と卵」でこの独特の文体は知っていたものの、どうやねんやろ。句読点があまりなくてひらかなが多くてその上ど大阪弁のこの文章、一体どれだけの人がほんまに理解できてるんやろうかとちょいと不思議になります。

そもそも芥川賞ってどんな作品に与えられるのんか直木賞のこともようしらんわたしやねんけど、勝手に芥川賞は「斬新」なスタイル、文章みたいなもんが評価されるみたいに思ってるから、確かにこれは斬新やわ。「乳と卵」はそれなりにストーリーもまぁ面白かったけど、そやけどなんか変な話であることは変わらんわけで。とにかくすぐに何かに感化されやすい私は、「そら頭はでかいです・・・」を読み始めたばっかりやのに、頭の中はすっかり川上未映子調。

ところでこの本の前につい先ほど梁石日(ヤン・ソンギル)の「闇の子供たち」を読み終えたばっかりなのやけど、この本の読後感想をこんな川上未映子超のおちゃらけた調子で書くこと自体非常に気持ち的にはばかられますんで、ここいらで普通に戻したいと思いますわ。

・・・川上未映子の感想と「闇の子供たち」の読後感想を同じブログのページに書くこともなんか躊躇させられるそんな本でした。本というかこれはアジアや世界の後進国で悲しいながらも日常茶飯に行われている子供の人身売買、幼児売春、臓器移植のことを小説にしたもののなだけど、これを読むと本当に無力感というか、言葉にはできないどうしようもない気持ちになります。

人の不幸は比べてもしかたなくて、誰のどの苦労がどこの誰のどこの苦労よりもしんどいか、辛いかというのは、ほんまの話、絶対的な比較はできないのはわかってます。神戸の震災も体験していない生まれてこの方、受難というものを味わったことのないこの私がこんなことを言ったら非難ごうごうやと思いますが、敢えて書くと、東日本大地震と津波で被災された人たち、ご家族をなくされた人たちですら、この本に登場する、そして現実に存在するこれらの子供たちよりも幸せやと思えてしまえるくらい、それくらい悲惨な状況。そしてその悲惨な状況を作り出しているのが、まさに、のほほんと毎日を暮らしている先進国に暮らすわたしたちなのだと思うと、ほんまにどうしようもない気持ちになるのです。

とうとう最後まで川上未映子調が抜けきれませんでしたが(あ、きっと頭の中が大阪弁になってるからやわ)、ふざけて書いてるんじゃなくて、ほんまやるせない気持ち、です。

2011年5月6日金曜日

時間について

世界広しと言えど、日本ほど時間に正確な国はないと思います。JR福知山線の事故は予定時間に1分半遅れたために、その遅れを取り戻すための速度超過が原因だったと言われていますが、たった1分半で・・・と、よその国の人には信じられない話だと思います。

日本よりは少し劣るけれど、アメリカもまぁまぁ正確かな。少なくとも配達が午前中か午後になるかくらい言ってくれるし、たいていその通りになります。(郵便局の配達停止/再開依頼はネットで設定できるのですが、これは期待を裏切って、めちゃくちゃ正確!)

ところがヨーロッパは・・・。フランスはイタリアの右には出ないにしろ、やはりラテンの国なのでおおらかというか、ちゃらんぽらんと言うか。

そんなフランスでも、最近はパリのメトロでは電光掲示板に次の列車があと何分後で到着するかが表示されています。・・・って言っても、「2分後」となってたのが突然「0分後」となって、列車がホームに滑り込んでくる、なーんてこともありますが。

正直言ってこの掲示板はあまり必要ない気がします。だって地下鉄は1−2分起きに次々やってくるから。東京の地下鉄もNYの地下鉄もこの頻度ではやってこないでしょ。パリのメトロの本数は、まったく賞賛に値します。

きれいじゃないし、ホームや通路の至る所でおしっこの匂いはしますが・・・。でもNYCの地下鉄は1回2.25ドル。メトロは12ユーロで10枚のカルネなので1回1.2ユーロとちょっと安いし。

あ、時間の話でしたね。

配達などは、X時に来ると言って来るためしはありませんから、みんなハナから期待していません。

先日もヴァレリーのところに運送会社が来るはずでしたが、約束の時間に現れず、ヴァレリーは待ちもしないで帰っちゃいました。フランス人のお客さんが仕向けた運送会社なのですが、「来なかったから帰りました」ってヴァレリーが電話すると、サントロペで商売をやっているそのおじさんは「あの商品がないと困るんだよ・・・」と泣き出したとか。「そんなんで、泣くか?」とヴァレリー。

・・・待てよ、この話、時間の話というよりは気質の話? 運送会社が時間通りに来なくて、すぐに帰っちゃうヴァレリーに、運送会社が来なくて泣き出すおじさん・・・。

フランス人って不可解・・・。

2011年5月5日木曜日

パリで見たちょっと面白いもの

サンルイ島で髪を切った後、3区にある「ユダヤ歴史美術館」へシャガール展を見に行きました。たまたま地下鉄の乗り換え通路にこの特別展示会が6月で終了するとポスターが貼ってあるのを見たからです。

知りませんでしたがシャガールってユダヤ系フランス人だったんですね。彼が聖書に関連する一連の絵を描いていて、それらを集結した特別展示会が開かれていました。

美術館はRue du Templeにだったのですが住所を見て思い出しました。Temple通りは問屋街で、その昔、買い付けのお供で何度か行ったことがあります。ときどきおこぼれ頂戴で、私も個人的に欲しい物を安く売ってもらったりしていました。

今日も歩くと安くて可愛いスカーフのお店があって・・・「もう買わない」と言った舌の根も乾かぬうちに、買ってしまいましたわ・・・。

美術館から出るときに、遠足で美術館に入ってくる小学生の団体と行き交いました。小学生みたいな小さい子までシャガールを見るか・・・。流石パリ。

そう言えばヴァレリーの娘のマリアも今日はナンタラ美術館へ遠足でした。(どの美術館かマリアが覚えていなかった。)

そうそう、このごろはパリのカフェでもこんなサインを見ます。

一見して普通のカフェですけど、フリーWifiがあるんだって・・・。なんだか古式ゆかしいフランスのカフェとWifiってミスマッチでしょ。

蛇足ながら、フランス語でWifiは「ウィフィ」と発音します・・・。笑っちゃうよね・・・。

最後に、夕方16区でみかけた可愛いお菓子屋さん。何かのイベント(お誕生日とかお見舞いとか)でお願いするとキャンディーのデコレーションを作ってくれるようです。



自分で作れるキットも売っていました。

このお店はここにしかないみたいです。なかなか可愛いので機会があれば覗いてみてください。
21, rue de la Pompe, Paris 75016
http://www.tetesacroquer.com/

パリで日本を求める

昨日はブックオフへ行って、本を買い求めました。日本での「100円コーナー」は、こちらでは「2ユーロ」コーナー、ちなみにニューヨークでは「1ドルコーナー」でした。

ところでニューヨークのブックオフは郊外にあった店が閉まってしまい、グランドセントラル近くに1軒を残すのみとなりましたが、パリにはブックオフがなんと3軒もあります。

NYCより日本人が少ないパリで、なんでそんなにブックオフがあるのかと思いましたが、行って見て合点が行きました。ヴァレリーが言っていたのですが、パリでもマンガブームで、それゆえ日本や日本語に興味を持つ人が増えているとのこと。ブックオフのお店に行くとショーウィンドーを飾っているのは、しっかりマンガでした。

ブックオフのあとはギャラリーラファイエットの前でみかけたユニクロに値段チェックに。・・・日本よりは少し割高だったけれど、フランスの他の物と比較すると割安に思いました。

今日は友達に紹介してもらった日本人の美容師さんの家へ髪の毛を切りに行ってきました。

・・・どうしてパリまできて日本を求めるのだ!と言われそうですが、ノースカロライナの田舎に住んでおりますといろいろと不便があるのですよ。ブックオフもユニクロもないし、髪に至っては日本人の美容師さんは一人しかおりません。いつもはこの人に切ってもらっているのですが・・・正直言ってめちゃくちゃ高い。アメリカでは、理容・美容室に関しては結構価格差がありますが、安いところは信じられないくらいの腕前&扱い。日本人が通常期待する内容だと異常に高いです。

日本人を始め東洋人の髪をまともに扱える人となると人数も限られて来て、当然高い対価を払わねばなりません。それゆえこれまで子供たちの髪はずっと私が切ってきましたし、ときどきは自分でも切っております。プロ仕様のはさみとすきばさみを持っていますが定価で合わせて5万円以上(日本の美容院で半額で譲ってもらいました)でしたが、今考えると私が行った様々な投資の中で一番リターンの大きい投資かも(笑)。

私のオハイオ時代の同僚が、今はパリに住んでいて、彼女と明日会うことにしているのですが、彼女から「髪を切りたければ日本人の美容師さんを紹介するわよ」と教えてもらいました。(彼女ともオハイオ時代に美容師さんでは苦労して、最終的には韓国人の美容師さんを見つけて二人で彼女のもとへ通っておりました。)

今日の美容師さんは29歳でパリに暮らして2年目。日本で10年美容師をされていたそうです。パリ初年度はワーホリで雑誌の撮影のヘアメークのアシスタントをし、今年は本格的にそのお仕事をしているそうですが、生活の糧にときどきは家で美容師の仕事もされています。

彼女のお家はサンルイ島という観光の名所でもある地区。今朝はお天気も良くサンルイ島への橋の上から一枚写真を撮りました。

彼女は大阪の出身で守口で仕事をされていたとか。
「守口のノリが大好きで、大阪を離れられませんでした」と言う彼女は、勝手気ままに言う「大阪のおばちゃん」相手の時がサイコウに楽しかったそう。

「私が若く仕上げてね」と言うと、
「守口やったら『二十歳に見えるようにして』って言いますからね〜。」

彼女相手にあることないこと散々おしゃべりしたので、今日は「守口の再来」と思ってはったことでしょう。

2011年5月4日水曜日

デモとスト

フランスでデモやストって日常茶飯事なのですが・・・。

今日はオペラ辺りを歩いていると、偶然デモに出くわしました。黒いマントを来た人たちで、一瞬「聖職者」のデモか?と思ったのですが・・・。


何のデモだと思います?

答えは、裁判官のデモ。
ビラも配っていたので、もらいました。よくフランス語がわかりませんが、「我々は24時間7日間、昼夜無く、土日もなく働いている、なのに政府は・・・」「4月に法律が変わって」どったらこったら、「人民のためには」どったらこったら、と書いてあります(要するに、よう意味はわかりまへん)。

「これは我々の初めてのデモ・・・」って書いてあったので、おお、初めてか、と思ったら、その先を読むと、「2006年以来」とありましたので、裁判官と言えどしばしばデモをなさっている模様。

フランス中の裁判官がパリに結集してのデモですから、当然裁判のお仕事は今日はお休み、つまりストでもあります。

コイオの話に寄ると今日は郵便局のストでもありました。先日はゴミ収集が来ておらず、ヴァレリーが「今日はゴミ収集者のストかもしれないわ」と言ってました・・・。

お金にまつわる話いろいろ

昨日、夕食を食べながら、コイオが、
「日曜日、何時に帰るねん? 空港まで送ってったろか?」
「え、空港まで? そんなん往復のタクシー代がもったいないやんか」
「タクシー!? 誰がタクシーで空港まで行くねん!」
「え、だって、いつも空港はタクシーで行ってたやんか」
「昔はな。今日日、出張で来たかてバスやで。タクシーなんか乗らへん」
「・・・」

ウン十年前はシャルルドゴール空港からパリまではタクシーと相場が決まっておりました。でも今はタクシーもすごく高くなったし(初乗り7ユーロくらいだった)、電車も開通したし、バスもあるし、高速は渋滞するからタクシーは割高になるので、リッチな人以外はタクシーは使わないらしいです。

知らんかった。先週の木曜日にシャルルドゴールに着いて、当然のようにタクシーに乗りました。道理で全然並んでなくてすぐに乗れたはずだわ。おまけに途中ですごい渋滞して、ヴァレリーの家の前で降りた時の料金は52ユーロ。私は全く細かいのがなくて100ユーロ札を渡しました。ところが運転手さんは「おつりがこれしかない」と言って4ユーロしかくれなかった! 必然的に4ユーロのチップを取られた訳です。2ユーロくらいはあげようと思ってたけど、4ユーロも一方的に取られるなんて・・・むかつきました。

そう言えば飛行機の中である家族が、空港からどうやってパリに出るかをフライトアテンダントに聞いていて、フライトアテンダントはバスで行くよう勧めていました。「電車はあるけどバスの方が楽だよ。もしも電車に乗るとしても絶対にドアの側に立ってちゃいけないよ。停車駅でドアが閉まるぎりぎりに、外からスーツケースを盗まれるから。ドアが閉まってしまったら取り返せないでしょ。しょっちゅうあるから気をつけて。パリを始めヨーロッパはニューヨークとは違って安全じゃないから」と説明していました。安全じゃない話はしっかり聞いていたけど、バスで行けという助言は聞き流しておりましたわ・・・。

夕食は日本食レストランが集中しているサンタン通りで食べました。その昔は「居酒屋神楽」(時々Kenzoが食べに来ていました)と「ラーメンひぐま」くらいしかなかったのに、今やかなりのレストランが連なっています。「かどや」と言うコイオも入ったことない店で、私はラーメン、コイオは焼きそばで済ませたのですが(まともなレストランで食べると高いしね)、店内は中国語が飛び交っていました。味はちゃんと日本の味でしたが。

そして支払いのとき。コイオがチップを置きません。

「チップは?」と聞くと、
「パリはほとんどチップ込みやで」
「えっ・・・!? そうやったっけ? ウン十年前からそうやった?」
「・・・そうやったと思うけど・・・」

そんなことすっかり忘れていました。2年前の冬に家族でパリに遊びに来ましたが支払いはもっぱらコイオだったから、全然気づいていなかった。

道理で先日アンジェリーナでチップも加えて支払ったら、Merci beaucoupってbeaucoupが付いてたはずだわ・・・。つまり、単なるありがとうじゃなくて、どうもありがとうございました、だったってこと。

(そうそう余談ですが、私がアンジェリーナで「一人です」と言ったつもりでもしかしたら「ひとりぼっちです」って取られたのかと思った、Je suis toute seuleという表現ですが、ヴァレリーに確認したところ、レストランに行って「一人です」(女性の場合)って言うときに、Je suis toute seuleでも、Je suis seuleでもどっちでも構わないそうです。Une perosonneでもいいし。ヴァレリーいはく、「おじさんが『僕も独りだよ』って言ったのは、ジョダコちゃんが可愛かったからだよ」とのこと。 そっか、そうだったか!納得。)

ところで今日は水曜日。水曜日はフランスの小学校はお休みなのです。リセも水曜日は半ドンらしい。だからヴァレリーも水曜日はお仕事はしていません。そこで昼食時にヴァレリーの家の近くに行き、マリアと3人でランチを食べました。その後マリアの友達を呼び出して、4人でモンソー公園に遊びに行きました。

モンソー公園での子供たちのお目当てはブランコ。ところが・・・。

このブランコ、有料なんだよ! 10枚綴りのチケットが10ユーロ。1回だけ乗るなら1.1ユーロ。信じられん! 別段、機械仕掛けでもなんでもない、二人乗りのブランコだよ! それに並んでたりするんだよね。制限時間は5分だけど、たいていは10分くらいは乗ってるかな。切符を集めているおばさんが、ええ加減な時間になるとブランコを手で止めるのです。

私だけじゃなく初めてこの公園に来たと思わしき人たちは「えっ!? 有料!」と思わず叫んでおりました。ヴァレリーはすかさず「パリでただの物なんかないわよって教えてあげてましたが・・・。ヴァレリーの友人のモリ−ヌは、「アパートのドア出ただけでもう10ユーロが飛んでいる」ってジョークを言うそうですが、ほんと、何するにも高い!!!!

2011年5月3日火曜日

パン屋さん

本当に感心するくらいパン屋が多い。1ブロックに1軒はパン屋さんがあって、どれもそこそこ繁盛しているのも不思議だ。

ヴァレリーのアパートも隣がパン屋で、回りにも何軒もパン屋があった。どこを歩いていても、パン屋がある。今いるアパートも、アパートを出たところに、向かい合わせに2軒パン屋がある。

「ねぇ、『アルチザン』ってチェーンのパン屋さんなの? 色んなところで見るけど?」とヴァレリーに聞くと、
「アルチザンってのは職人って意味で、工場で作って持って来たパンじゃなくて、そこで焼いてますって意味だよ。」

・・・なるほど・・・(英語でもartisanって言葉はあるもんね)

私の言ったことって、「『げっきょく』って駐車場は大きなところやなぁ、どこ行ってもあるなぁ」とマジで言ったぼけた漫才師と大差ないな・・・。

パリの洗濯&バス・トイレ事情

昨日、コイオが日本からやって来たのでヴァレリーの家を出て、コイオの短期アパートに移ってきました。

コイオが既に見つけたアパートは借りることで話は進んでいますが、まだ契約には至らず鍵を受け取っていません。短期アパートは2週間の契約なのでその間に引っ越しをする予定。今週中に鍵がもらえれば、荷物を運んだり、新しいアパートに必要な物を買うなど、ちょっとは役に立てるのですが。

ところでこの短期アパートに来て再度認識したことですが、やっぱりパリの物件は狭い。アメリカはノースカロライナの田舎の家に慣れてしまった身としては、狭さや不便さを実感しない訳には行きません・・・。

まずは洗濯。

約6年前、アメリカでの仕事を辞めて帰国するに当たっての私の職場での挨拶はこう。「日本に戻って家族のリユニオンを果たすことはとても嬉しいけれど、唯一アメリカを去る上で悲しいことがあります。それは洗濯に関して。日本では乾燥機は通常使わない。使ったとしても電気代が高いから、天気が悪いとかどうしても乾かさないと行けない物があるときのみ。普段は洗濯後に洗濯物を外に干します。それゆえ洗濯はお天気次第で、雨が降ると洗濯物も溜まるし、干場にも困る。アメリカの24時間7日間いつでも洗えて、しかも洗濯機と乾燥機のボリュームも大きいから、週に一度にまとめて済んでしまうなんて訳には行かないのです。I will miss my American washer & drier!」

ま、こんな内容でありました。日本に帰れば当たり前に洗濯して干してはいましたけれど、やはりアメリカの洗濯事情が便利であることは変わらず。そして再び渡米して、楽ちんな生活を続けているわけです。

でもパリではそうは行きません。パリのスタンダードは、機械がやるのは洗濯まで。ここは日本と同じだけど、日本でも近頃は乾燥機もあるし浴室乾燥なんてシステムもあったりします。フランスでも恐らく郊外や地方で最近建てられた建築物なら、乾燥機があったり、洗濯乾燥機を持ってたりするのだと思いますが(売ってはいるから)、建物が古いパリではそうした物を置くスペースも限られています。外にも干せませんから、たいていは室内干し。ヴァレリーの家でも大物(シーツなど)は家では干せないから、クリーニングに出していました。

私がウン十年前にパリに住んでいたときのアパートは洗濯機も付いていなくて、会社で買ってもらいました。あのアパートのバスルームは、浴槽とトイレと洗面台が同じ場所にありました。ビデも付いていました。当時ヴァレリーが住んでいたアパートも浴槽はなかったけれどシャワーと、やはりビデがあったな。

今のヴァレリーの家も、この家も、浴室と洗面台は同じ部屋にあるけど、トイレは別室になっています。でもトイレには洗面台がないのです。いちいち浴室に戻って手を洗わないといけない・・・。

そう言えば、どちらもビデがないなぁ。もうフランス人もシャワーを浴びたりお風呂に入ったりするようになったから、ビデは不要になったのかしら・・・。

新しいコイオのアパートはどんななんでしょう・・・。

2011年5月2日月曜日

超ショック・・・

ウサマ・ビンラディンが殺害されたと聞いて、いろいろニュースを検索していて・・・そのうちに他のニュースも読んで、為替のページも見てみた。

ドルとユーロの為替レートをちゃんと調べて来なかったんだけれど・・・今見て超ショック。1ユーロ=1.48ドルだって! ってことはほぼ1.5倍。

嗚呼、高すぎる。1ユーロ=1ドルと思っても高いのに、1.5ドルだったなんて・・・。明日からはもう何も買いません。買えません。

けど日用品とか必需品とか買わなくちゃいけないし、食べない訳にもいかないのよね・・・。嗚呼、アニエスb.とか浮かれている場合じゃなかった・・・。

アニエスb

私がその昔好きだったクローディ・ピエルロもアニエスbも「もうフランスじゃ流行ってないよ」とヴァレリーに言われたけど、懐かしさもあって先日お店を覗いてみた。クローディ・ピエルロのお店はなくなっていた(デパートにはまだ入ってます)けどアニエスbの本店は健在。入ってみたもののセールの時期でもないし、高くって見るだけで帰った。

昨日の日曜日、特にしたいこともなかったから、午後からヴァレリーと二人でヴァレリーのお店の店番をした。ヴィンテージものの古着屋さん。

こういうのを好きな人には珍しいものや掘り出し物がたくさんあるようだけど、残念ながら私がほしいものはあまりないのです。それでも時々お店の商品をくすねさせてもらいます。


エルメスのジャケットが150ユーロで欲しいなって思ったけど、私にはサイズが大きくて断念。
日曜は基本的にお店はおやすみにしてるらしいけど、(普段は従妹が売り子をしている)、マリアがお父さんのところに行っていない日は、ヴァレリーがお店を開けているんだって。

昨日来たお客さんが、何の話からか、アニエスbで働いていると言ったの。Rue du Jourの本店で。そこでヴァレリーが私を指差して「アニエスbが好きな人がここにいるわよ」って。そして「アニエスbのアウトレットってないの?」って聞いたら、「あるけど随分遠いところ。でも私がいる日にお店に来てくれたら割引してあげるわよ。水曜以外はいるから」って。

今日はアンジェリーナのあと、することないしポンピドゥーセンターにでも行くかと歩き出した。レアールに差し掛かって、Rue du Jourがすぐそこなのを思い出し寄ってみることに。この前気になったフリースのジャケットがあったのよね。

でも割り引きしてくれるって言っても、どのくらい引いてくれるのかな。1割、2割じゃ高いから、その時に要りませんって断る勇気があるだろうか・・・。

再度お目当てのジャケットを試着。やっぱりこのジャケット欲しいかも・・・。昨日の彼女を探して、「昨日割り引きしてくれるって言ったよね? どのくらい?」「50%引いてあげられるけど商品にも依る」と言われ、ジャケットを見せると、「ウィ、ウィ」だって!

めっちゃ嬉しい!半額だって!もちろん買いました。
今度彼女がヴァレリーのお店に来たら割り引きしてあげるようにお願いしておかないと。

Sent via BlackBerry by AT&T

アンジェリーナにて

今日は月曜日でヴァレリーも仕事で相手をしてくれません。昼前までは家でだらだらして、町に繰り出しました。

特に宛もないけど、パレロワイヤルの中庭がきれいだったと思いだし出掛けました。工事中だったのと曇ってたので残念。記憶よりやや小さかった。私が大きくなったのか?

そうそう、この裏手にギャラリーヴィヴィエンヌというアーケードになった商店街があったはず。その昔はおしゃれなブランドや古本屋さんとおもちゃ屋さんがあったはず。

記憶はもうちょっと明るい感じだったけど、曇ってたせいか明るい感じはせず、お店もゴルチエは健在でしたが他には知るブランドも目を引く店もなし。ただし高級なお店ばっか。古本屋とおもちゃ屋は健在でした。

雨も降ってきて、じゃあリボリ通りは屋根があるから、リボリ通りを歩いてアンジェリーナに行ってモンブランを食べようと決めました。

リボリ通りにはお土産やさんも多くて観光客が一杯で歩くのも大変。雨が降ってきたから余計かな。
昔のオフィス(リボリ通の188番地)の前を通り過ぎて目指すアンジェリーナへ。いつもは列ができているのに、今日はラッキーにも並んでいません。

店に入って「一人です」と言った(つもり)ら、
案内する男の人が「独りなの?僕も独りだよ」って言って笑わせてくれたんだけど・・・。
席についてからようく考えたら私が言ったのは「ひとりぼっちです」だったかも(笑)。私のフランス語もこんなもんです。

アンジェリーナはモンブランとココアが有名で、初めて来たとき、両方注文して死にそうになりました。濃いホットチョコレート(どろどろ)とメレンゲと生クリームの上にマロンペーストが乗ったモンブランの組み合わせは自殺行為。以来人とシェアできないなら、どちらかしか注文しないことを鉄則に。銀座プランタンのアンジェリーナだとハーフサイズのモンブランがあるんですけどね。

ってことで、暇なもんでアンジェリーナで書きました。これからどこに行こうかなぁ。
Sent via BlackBerry by AT&T