2012年3月19日月曜日

シナコの話

2週間ほど前、出張先にシナコから電話があった。
「今週末からの春休みに車を借りたいんだけど。」
「どこ行くの?」
「友達とWillmingtonへ1週間いくの」
「何人で?」
「6人」
「オデッセイでシナコが全員連れてくって言うの?」
「違う、シビック。友達がもう1台出すけれど、全員乗れないから」
「事故でもしたらどうする・・・」
「いえ、絶対に事故しません! お願い」
「事故なんてしませんとか約束はできないんだよ・・・うーん。Willmingtonまではどれくらいかかるの?」
「2時間半。私しか運転しないから。」

半年前に免許を取ったばかりで、普段は大学の寮だからほとんど運転していない。いきなりの遠出は心配だったけれど、心配だからダメダメと言っていたらいつまでたっても上達しないし・・・。

「わかった、いいよ。ただし出発時と到着時は必ず連絡を入れること」
「わーい!ありがと!」

その日、午後8時半ごろシナコから電話があったようだ。見れば6時半ごろに『今から出発します』のテキストメッセージも入っていた。わたしの携帯は呼び出し音を昼間から切りっぱなしで忘れており、気づいたのはお風呂から上がった10時頃。シナコに電話をかけた。

電話に出るなり、
「ママ、絶対に怒らないって言って!怒らないって約束して!」
「どうしたん?」
「あのね・・・」

ということで、しっかり事故ってはりました。
私が電話したときは、既に警察も呼んだあと。幸いたいした事故ではなかったので運転を再開して目的地まであと30分ほどという時だった。保険会社にはまだ電話していないというので、到着したらとにかくすぐに保険会社に電話するようにとだけ告げた。

シナコの説明では、右側車線を走っていたシナコの車に左の車線の車がじりじり寄ってきたので、怖いから右の路肩にまでよけたが、さらに寄ってくるので、スピードを上げてその車の前に出ようとしたところ、シナコの車の左後ろに相手の車がぶつかったとのこと。

これがベテランの運転手だったら右によけないで、ブレーキを踏んでその車をやり過ごすか、クラクションを鳴らすかするところだけれど。

相手はおそらく居眠り運転だったんじゃないかとシナコたちは警察に主張したそうだけれど、警察はどちらに非があるとも判断せず、切符も切らず、あとは当人たちでということで事故レポートを書いたそう。(シナコにはもう少し自己主張してほしかった・・・。)

保険会社の修理見積もり額は800ドル余り。
つい昨日、ようやく相手の保険会社との折衝が終結し、シナコの落ち度10%、相手の落ち度90%と決着したそうだけれど、「ノースカロライナ州の法律により、1%でも自己責任がある場合は、相手の保険は使えず自分の車は自分の保険で修理する」のだそう。なんだかめちゃくちゃ理不尽な気がしますね。

ということで、免責額の500ドルがシナコの出世払いと相成りなりました。

誰にも怪我はなかったし、シナコには事故時の処理など経験値が上がってよかったのでは。

けど、車を修理に持って行くのは私だし、めんどくさいな。写真ではほとんど分からないですが、バンパーがこすれ、一部ペンキが剥がれて、ウィンカーのプラスチックが割れてます。この程度で良かった。

2 件のコメント:

  1. 無事でよかった! もう親としてはそれしか言えない。クルマは買い替えができても子供はそれができないからね。ふ~っ。一安心。

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  2. そうなのです。こんなもんで済んでよかった〜、です。
    ただ唯一の心配は、来年度から保険料が上がらなければいいけど・・・。
    使った額にしてみれば300ドルだから、上がるはずはないと思うんですけど。

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