空港のセキュリティーで探知機を通る際、ジャケット類を脱ぎ、上着類はカーデガンに至るまで脱ぎ(たとえカーデガンの下のインナーが透け透けの物であっても容赦なく←可哀相に、たまにこういう女性がいる)、靴を脱ぎ、スカーフも取り、場合に寄ってはベルトも外し、鞄の中からパソコンとビニール袋に入れた液体類を出してトレーに入れ・・・この一連の作業を、もたつかずにさっさかしないと、後ろに続く人たちをイラつかせることになってしまう。
パスポートや免許証と言う身分証明書はこの時点ではもう不要なので、それはしまって、搭乗券だけを持って探知機の間を通るしきたりになっていた。
搭乗券をうっかり荷物と一緒に流してしまい、「搭乗券は?」と聞かれている人もよく見かけた。私も洋服を脱いだり、鞄の中からモノを引っ張り出したりしているうちに、どこに置いたかわからなくなりそうなので、たいてい一連の作業中は、搭乗券を口にくわえている。
映画「Up in the Air」でも「搭乗券をはっきりと係員に見せながら」探知機を通り抜けるシーンを映し出しているから、最近までは絶対に探知機をくぐる際に搭乗券は不可欠だったはずなのだ。
ところが、今回のフライトでは、もうその限りではないことが判明。
前日、ネット上でチェックインをしたのだが、ホテルの部屋だったのでプリンターがなかった。こんな場合、これまでは空港のキヨスク(これも航空会社で呼び名が違うが、要するに空港のカウンター前にあるセルフチェックインの端末)で印刷していた。
これまでに2回ほどモバイル搭乗券を選んだこともあったのだが、何となく「紙」の方が堅い気がして、空港で再度搭乗券を印刷していた。
でも今回は勇気を振り絞って果敢にモバイル搭乗券に挑戦することにした。唯一の疑問は、探知機を通る際に、搭乗券を見せるはずだが、携帯はトレイに入れてX線を通す事になっている・・・。この時はどうするんだ?ってこと。
そして昨日。これまで通りX線の列に並ぶ前に、搭乗券と身分証明書のチェック。そして「この後はもう搭乗券も身分証明書も要りませんので、しまってください」と言われた。
そうよね。モバイル搭乗券の人は見せようがないし、搭乗券のチェックはこの1回で済ますことになった模様。
ちなみにモバイル搭乗券は2Dバーコードで、既に携帯で2Dバーコードを使ってお買い物とかをしている日本の人には、ずっと馴染みがあるのかもしれない。係員がチェックするときも、スキャン機で「ピッ」ってやってオシマイ。
X線のところで、荷物を全部出して、靴も上着も脱ぐ。
そして前方を見ると、裸スキャンだ!
おお、今日こそ裸スキャン初体験、と前の人の後ろに並ぶ。
すると係員が、
「あなたの荷物は?」
「もう流れていきました。」
荷物がまだX線の中に入って行く前に、探査機や探知機を通り抜けてはいけないことは勿論承知している。
「だったら、こっちを通ってください」
スキャンの隣に、以前の探知機のゲートもあり、私はそちらに案内された。
残念。また初体験ならず。
裸スキャンは一人ひとりを調べるのに時間がかかっていけませぬ。
もうすぐサンクスギビング。
全面的に裸スキャンに切り替えた空港では大混雑するんじゃないかなぁ・・・。
モバイル搭乗券は、当たり前だけど搭乗券なのだから、飛行機に乗る直前にも確認される。
このとき、ふと思いついた。
私の携帯はしょっちゅう充電し忘れてバッテリー切れになっちゃう。ターミナルに入ってからバッテリーが切れたら・・・と想像して、ぞっとした。
私みたいな人は、やはり堅く紙の搭乗券にしておいたほうがいいかもしれません。
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