2011年3月26日土曜日

うすのろ

トランプで我が家では「うすのろブタ」と呼んでいたゲームがある。一般的には、「うすのろ」とか「うすのろばか」とか「うすのろまぬけ」とか言うらしい。英語では「Spoons」だ。

ゲームの内容はこう。カードのうち、同じ数字を4枚揃えたセットを人数分のセット数だけ使う。全員にカードを配る。つまり一人一人の手元には4枚ずつ配られる。

場には人数分から一つ足りない、キャンディーなり駒なりを置いておく。アメリカの場合はスプーンを使う。つまり参加者が5人なら、場に置くキャンディーやスプーンは4つ。

そこでゲームをスタートする。手元のカードの中から一枚ずつ、タイミングを合わせて隣へ回す。そうしているうちに同じ番号のカードが4枚そろったら、場にあるキャンディーやスプーンをこっそり取って良い。

最初のひとがキャンディーやスプーンを取ったのを目撃すれば、自分のカードがそろっていようがいまいが、先を争って場にある物を奪い合う。そして、いちばん「うすのろ」な人は、キャンディーやスプーンを取れず仕舞いになり、負けが決まるのである。

今の日本の状況を聞いて、私はこのカードゲームを思い出した。

確かに水道水の中に放射性物質が含まれているということは心配に値することだし、自分が安全圏にいるからこんなことを言うと言われても仕方ないかもしれない。けれど、それにしてもあまりにも度が過ぎないかな。

乳幼児や子供たち、いえ、さらに譲歩して、生殖能力がまだある40台の人までは心配してもいいと思う。それ以上の人は、政府が「安全だ」と言うなら、ペットボトルに走らず、自らすすんで水道水を飲んだっていいんじゃないか。水の影響が出る前に寿命が来るよ・・・と。

いえ、関東の人々の心配は、まだしも正当化されるべきかもしれない。
けれど聞くところによると、関西でもペットボトルの水が売り切れているそうな。

ある知人(80歳)の家にはお嫁さんが孫(小学生)を連れて、春休みも兼ねて関東から「避難」してくるそうな。そのお嫁さん、80歳のお義母さんに「ペットボトルの水を買っておいて」とお願いされたそうな。おばあさんは四方八方、買いに走ったけれど、ペットボトルの水は見つからなかったそうな。

それにしても運転もできないおばあさんにペットボトルを買っておいてと頼むってどんな神経してるん、と言いたい。

え? 私みたいな鬼嫁に、批判されたくないって? 
ま、ごもっともで・・・・。

2 件のコメント:

  1. なんかね~。遠くにいる人たちのほうが過敏に反応して、よく知らないで、「煽る人」の意見をRetweetするもんだから・・・本当にいい迷惑。
    悪意すら感じます。

    栃木よりも東京の人たちのほうが過敏、それよりも遠くにいる人も言いたい放題(あれが危険、これは放置していいのか、大丈夫なのか、などなど)言って・・・毎日苛々しています(じゃ、見なきゃいいじゃん、って話なのですが)。

    そして、福島産のみならず、北関東の野菜は値段が暴落よw

    地下水なら安心、と湧水に長蛇の列、それがまた”じじばば”ばかりで、なんだかなぁです。

    私たちの世代までは、大気圏で核実験をしている時代に大量の放射性物質をすでに浴びてるし、その当時、野菜についてるだとか測ったりしてない(はず)だからきっと気にせず食べてたと思うんだよね~。

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  2. 今のお野菜はきちんと洗えば問題なさそうだからね。
    問題になるのはこれから先だよね。土壌が汚染されちゃうからな。

    私たちが子供の頃の核実験から受けた放射性物質のレベルとは、今回は比較にならないだろうけれど、それでも過剰に反応させないと同時に正当に危機を回避するためにも、政府なり東電なりは正しい数値をリアルタイムで公表し、素人のために詳しい説明を付けるべきだと思う。

    昨日も発表を撤回したよね。確かに正確な分析に時間がかかるのかもしれないけれど、そういうミスが起きると、次も誤報じゃないかと不安をあおることにつながる。(訂正後の内容の方がずっと悪い内容だったけど。)

    この先どうなるのか、確かに本当に怖いね。

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