2011年10月8日土曜日

ジョダとケンネル

今週は2日間、近場で仕事があり、朝が早い会議だったので泊まりで出かけ、ジョダは例のケンネルに預けました。

連れて行った時も嬉しそうに自分から引っ張って中へ入り、スタッフがジョダを迎えに来ると、尻尾を振って脇目もふらず奥へ入って行きました。

2日後に迎えに行ったときの事。窓口の女性が言いました。
「次からは、ジョーダンを公園に連れて行きたいと女の子たちが言うのですけど、許可してもらえるでしょうか?」

ここでは、奥で犬の世話をしているスタッフのことを「女の子たち」と呼んでいます。

「公園!? そんな、願ってもない! どしどし連れて行ってください!」
「それは良かった。長期になるとやっぱりたまには外に連れ出した方がいいですからね」

そう話していると、二人の「女の子たち」がジョダを連れて出て来て、
「あ、公園の話、聞いてもらえました? 連れて行っていいですか?」
「勿論です、ありがたいわー!」

どうやらジョダは女の子たちに可愛がられている模様。
あー良かった、これで今後は安心して仕事に出られます。

(若い女の子たちに囲まれて、案外うちに居るより幸せだったりして・・・。)

2011年10月7日金曜日

銀行(ぼやき)続き

この前、11月より口座の総合残額が6000ドルに満たない場合は、月々15ドルの手数料が課金されることになったと書きました。

我が家には、この銀行だけで、マンハッタン、グリニッチ、東京の3支店で、合わせて8つの口座があります。つまりコイオの口座、私の口座、シナコの口座があり、それぞれにチェッキング(当座)とセービング(預金)口座があるのです。

上記の手紙は、マンハッタンの支店とグリニッチの支店に関して、別々に1通ずつ届きましたが、どちらも同じ差出人で、Director of Personal BankingのDebbie Gaborと言う人。そして「複数の口座をリンクする事で、手数料を回避する事もできますのでご相談ください」とありました。

実は、過去にも別の理由でマンハッタンとグリニッチの口座をリンクしようとして、何回か銀行に電話をしていたのですが、出来ないとの事。いつも、「わかりました、リンクします」と言ってやろうとしてくれるのに、最後には「州が違うのでリンクできません」といわれていたのです。つまりポリシー的に出来ない訳じゃなく、どうやら技術的に出来ないようでした。

で、今度という今度は、技術的だろうが何だろうが、これらの口座を何とかしてリンクしてもらうか、あるいはこの15ドルの手数料を免除してもらうまでは、絶対あきらめないぞ!という思いで電話をかけました。

だって8口座合わせたら、いえ、東京の口座までは無理としても、アメリカの2支店の6口座を合わせれば6000ドルにはなります。なのに、なのに、これまで何年も忠誠心深くこの銀行を使って来てあげたのに、それに対して月々15ドルの手数料とは、恩を仇で返すようなもの。

様々な番号を入力し、ようやくカスタマーサービスにつながりました。最初に出た担当者には、本人確認のために一杯質問され、その後要件を告げ、どの口座とどの口座の話でと詳しく説明し、ようやく話の根幹に至ったところで、「できません」と断られました。

納得いかなかったので、「じゃあこのDebbie Garborさんと話をさせてください。彼女の手紙に、口座をリンクする事で回避って書いてあるのに、それが出来ないって言うのはおかしでしょ。こちらから彼女に電話することはできないでしょうから、彼女に私へ電話してもらってください」と言ったら、

「Debbie Garborはどこの支店の人ですか?」
「支店じゃないでしょ。本社の役員だと思います」
「名前だけでは、どこの誰か分からないので連絡はできません」だと。
更にむかっとしたけれど、話している相手はインドかどこかにアウトソースされているカスタマーセンター窓口のようだから、噛み付いたところで意味がないのであきらめて電話を切りました。

次にマンハッタンの支店に電話。担当者が出るまで、幾つも番号を入力し、ようやく人間が電話口に出たので要件を伝えると、「では、担当にお繋ぎします」と言って・・・
電話は切れました。

ムカッ。

でもめげてはなりません。再度挑戦。

次ぎの挑戦で、無事担当に繋がれ、今度の担当は、「多分リンクできます」と言ってかなり長時間保留にされましたが、たびたび電話口に戻って来ては、「まだやってますから、切らずにお待ちください」、「あなたのこと忘れた訳じゃありません、やってますから、お待ちください」と、なかなか親切。

けれど30分待たされた挙げ句、「スーパーバイザーに代わりますので、もうしばらくお待ちください。」

スーパーバイザーが出て来たので、
「物理的にリンクしてくれようが、してくれまいがいいんです。要は月々15ドルの手数料さえ免除してもらえたら、それでいいんです」と告げると、
「わかりました、なんとかリンクしましょう」

更に待たされる事30分余。この人も親切で、しょっちゅう電話口に戻って来ては、「お待たせして済みませんが、もう少々このままでお待ちください。」

待ちながら、これでダメだったら、しかたない。他行にあるなけなしのドルを集めて移すか・・・と半ばあきらめムードになったところ、最後に、

「オンラインバンキングとしては、この2つの支店の口座は別々の口座で、ログインしたときに一括で全ての口座を見ることは出来ませんし、口座間のお金の移動もできませんが、口座そのものはリンクしましたので、全ての口座を総合して6000ドルあれば手数料はかかりません」と言われました。

「You are wonderful!」
1時間の粘り勝ち!

でもだめ押しで、「今、あなたが言った事を、申し訳ないですが確認のためにメールに書いて送ってもらえますか?」
だって、リンクされている事は目で確認は出来ないのだから、11月に入って万が一手数料をチャージされた時に、また電話して、カクカクシカジカと説明したくないですから。

親切な人で、「わかりました、個人的にはメールはできないので、銀行側から口座への通知としてメールを入れる手続きをしますので、しばらくお待ちください。」

そしてしばらくして、「通知メールをリクエストしましたので、2、3日後にはメールがあります」

ホント、いい人でした。名前を尋ねたらMelishさんでした。
通知メールが来た時に、彼とその前の女性の対応が非常に良かった事を返事に書いておきましょう。

ナンギ、汚名返上?

最近、ナンギネタがあまりないのですが、実はシナコさん、今はとっても「良い子」さんになっているですよ。

私自身、180度の変化に驚いております、一体どうなっちゃったんだろうと。とうとう長〜い長〜い反抗期が終わったのでしょうか。

この夏、シナコは7月に2週間、オクラホマの私のアメリカの母の家に里子に出し、そこから戻ってすぐに、今度は日本の両親の元へ3週間ほど里子に出しました。この里子の旅から帰ってからは、本当にずぅーっといい子なんです。

日本から帰って2日ほどで大学へ戻って行ったのですが、その後も必要最低限ではありますが、ちゃんと重要な事は連絡して来ますし、用事があるときは「お願いします」、私が頼まれた事をすると「ありがとうございます」と言って来るんです。こっちの方が戸惑うくらい。

この前も電話で、「自分のお小遣いで友達に週に1回25ドル払ってピアノ習ってる」と言ってました。以前だったら、「お金出してっ!」って言って来ていたに違いないのに。

しかも大学での勉強も頑張っているらしいのです。

先日、シナコの大学から書簡が届いていたのですが、ドキッとしました。学校からのお手紙は、お金の請求か、さもなくば素行に関するものが多いですからね・・・。

キニコが全寮制の高校にいた頃、時々学校から書簡が届き、たいていは「キニコは、XXの授業をさぼったため、XX時間の自習および○○の掃除を2週間することを言い渡されました」とか、「3度目のXXなので、○○に処します」とか・・・。

流石に大学だからなぁ・・・とは思いつつ、もっと重大な過ちだったりしたらと、おそるおそる中身を改めますと、
「これまでの成績を元に委員会で検討した結果、シナコは本大学のオナーズ(成績優秀者)プログラムへの加入が認められましたのでご連絡致します」と言う内容。

びっくりして、すぐにシナコに電話。
「もしもし、オナーズに入ったって手紙が来たよ!」
「うん、知ってる。手紙出すって言ってたから」
「あ、そうなの、知ってたんだ。じゃ別に手紙要らない?」
「うん、要らない」
「そう。けど、プログラムに関しての質問は、ここへ連絡してくださいって担当者の名前とメールアドレスが書いてあるけど・・・」
「じゃあ、その手紙スキャンして送ってくれる?」
「わかった、じゃ、スキャンして送るね。じゃね、バイバイ」
「バイバイ」

電話を切って気がついた。
せっかく頑張ったのに、私って褒めてあげることもしなかった。

慌てて電話をかけ直し、
「言うの忘れてた。おめでとう! よく頑張ったね!」
「・・・ありがと」

シナコのこと、礼儀がどうのこうのとか文句ばっかり言ってましたが、やっぱり自分が一番出来てなかったのかもしれません。子は親の鏡ですね・・・。

加えて、このブログでもシナコのことをこき下ろしてばかりいましたが、たまには自慢することも許してもらいましょう。(でも、自慢ネタより、こき下ろしネタの方が、絶対ウケがいいですからね・・・。)

2011年10月2日日曜日

郵便局と銀行(ぼやき)

アメリカの郵便局が経営的に瀕死の状態であることは、しょっちゅうニュースになっている。そのため、土曜日の配達を停止するとか(別に土曜日に配達がなくても大丈夫と思います)、かなりの数の郵便局が閉鎖の憂き目にあいそう。実際、うちの最寄りの郵便局も近々閉鎖されることが決まった。我が家の場合は、統合される先もさほど遠くないからいいけれど、仕事を失う人たちが出る訳だし、過疎地などは特に困るでしょうね。

確かにインターネット時代になってからは、私信の数はぐんと減った。日本の年賀状事情はよくわからないけれど、私の場合はクリスマスカードはここ数年はずっとメールで配信しているし、誕生日カードもしかり。そして親や友人との連絡ももっぱらメール。だから、たまに字を書こうとすると、ワープロに依存し過ぎで漢字が書けないのはもとより、字が汚くなった気がするし、しかもちょっと書いただけで手が疲れる。

いえ、書きたかったのは、そういう話じゃなくて、私信はぐんと減ったけれど、受けとる郵便物の数は増えているように思う、ってことだった。

私が長期で家を空ける時、全ての郵便物は局止め扱いにしてもらい、帰宅時にまとめて配達してもらっている。

これはネットで申し込めるシステムなのだが、当初はアメリカの郵便局だし、ええ加減だろうって高をくくっていたら、それがめちゃくちゃ正確なのです。帰宅予定が変更になっても、ネットで変更をかければ、ばっちり変更されている。これには感動しました。

で、帰宅時にまとめて届くその郵便の数や、半端じゃない。一回で全部入りきってないときもあるくらい。殆どが広告/宣伝なのだけれど、中身を振り分けるだけでも相当時間がかかる。大半はまっすぐゴミ箱(またはリサイクル紙)行きだけれど、中身を改めないことにはジャンクと決めつけられないものもある。ジャンクメールでも個人情報が載っていたりすると、シュレッダーしないといけないから、めんどくさい。

この手のジャンクメールも、勧誘電話に適用があった「National Don't Call List」(電話お断りリスト)のように、National Don't Mail Listとか作って欲しい。あるいはその郵便物にウェブサイトが掲載されてあって、そこに登録すれば、その後はこの手の郵便物は一切送らないってして欲しい。(電子メールも同じなんだけどね。こっちがスパムフォルダーに入れるんじゃなくて、一度「受け取り拒否」したら、もう二度と来ないようにしてほしい。)

こうしたジャンク郵便物のお陰で、それでもまだ郵便局は青息吐息で長らえているのかもしれないと思うと、郵便局がつぶれてなくなってしまうのは困る身としては我慢するべきなのか。

広告やカタログに次いで多いのがカード会社からの勧誘の書簡。これ以上カードなんか要らんちゅうのに、あるいはカードに加入しても払うだけの収入がおまへん状態の娘たちの名前で、ありとあらゆるカード会社からの手紙が来る。ぱっと見では勧誘の手紙とわからなかったりして、口座のある銀行だったりすると、中身を改めないことには、黙って捨てるわけにはいかない。

先日も銀行から郵便物が来てて、どうせまたしょうもない内容だろうと放置してた。さっき一応中身を確かめたら・・・、なんと11月10日からは「残高が6000ドル以下の場合は、月々15ドルの手数料がかかります」だって! おまけに「貴殿の口座は、現状では6000ドルに満たないので、素早く対応されませんと手数料の対象になります」だと。

勝手にルール変えないでって言うの。日本の銀行は口座維持費なんて取らないのが普通だと思いますけれど、こっちの銀行はえげつないのよ。ある程度の残高があるか、給与の振り込み口座に指定しているか、はたまた毎月発生する料金(公益費とか)の支払い口座に設定してるか、とかしないと、手数料を取るんですよ。この銀行はいままでそうじゃなかったのに。6000ドルも遊んでいるお金がありますかって言うの。

加えて、日本の銀行でも、よその銀行のATMで下ろした場合、手数料を取られますよね、200円とか300円とか。こっちの銀行じゃ、他所の銀行で下ろしたら、下ろした銀行で2ドルくらい取られて、自分の銀行からも3ドルくらい取られるような銀行が多いんですよ。ったく頭に来るでしょ。

しかもね、日本の場合(ま、国土も狭いですけど)、どこに行ったって頑張って探せば自分の銀行が見つかりますよね、よっぽど弱小の地方銀行でもない限り。ところが、こっちは名の通った銀行(シティ、チェース、バンカメ)でさえ、地域性があってどこに行ってもあるわけじゃない。(今でこそバンカメを東海岸で見るようになったけれど、しばらく前までは銀行ごとに地域が完璧に別れていました・・・電話会社と一緒で、独禁法と関係があったのか・・・州によって法律も違うので、銀行の方も簡単に進出できないんだと思いますけど) そんなわけで、仕事でよそに出かけると、仕方なく合わせて5ドルの手数料を余儀なくされるのです。

6000ドルって言って来たのは、コイオの昔の給与振り込み口座があったシティ。うちは娘たちの大学の関連で、キニコ用にはRBC(カナダ系の銀行のアメリカにある銀行)に口座を持ち、シナコのためにWachoviaに口座を持っている。RBCからも先日手紙が来て、「アメリカのRBCはPNCに買収されるので、2月以降は口座はPNCへ移り、これまでのカナダRBCとのお金の移動はできません」って言ってくるし、WachoviaもFells Fargoに買収されたから、「10月半ばからは学内で使っていたカードとのリンクは停止になります」とか言ってくるし・・・。

今までで一番良かった銀行はTd。これもカナダ系の銀行で、キニコのために口座を設定したんだけれど、ここは日曜日にも開いているし、行員もみんなとっても親切だったし、カスタマーセンターに電話しても殆ど待たされることなくすぐ出るし、変な手数料もなかった。ノースカロライナに引越すに当たって調べたら、当時は州内には支店がなかった。しかたなくRBCに乗り換えたのだが・・・。今はAshvilleに支店ができた。早くこの近くにも支店ができないかなぁ。そしたら絶対、全部Tdに移すのに。