2012年7月9日月曜日

やせ細る脛

ここんところ、本当に忙殺されてて、ブログを書く気も起こりませんでした。
こうやって一生懸命働いているのに、稼ぐ側から、お札に羽が生えて飛んで行きます。

まずはしばらく前にレンタカーを借りた折のこと。レンタカーを利用したのは空港からホテルまでの往復だけ。ホテルに宿泊した2日間は、クライアントの車に同乗させて頂いており、車はホテルの駐車場にとめっぱなし。空港でレンタカーを返却した際、助手席側のドアにゴルフボール大の凹みと小さな傷が見つかった。どうやら隣に駐車した車が、ドアの開閉時にぶつけた模様。(ほーんの小さな凹みに傷で、このくらいの凹み&傷がついたままのレンタカーは山ほどあるのに。)

レンタル中に付けられた傷なので、借りた側、すなわち私の責任になるのですよね。と言うことで自分の保険会社に修理費は請求されます。まだ決着してないので一体幾らになるやら。免責額の500ドルは自己負担。ただしレンタカーの支払いはクレジットカードを使ったので、カード会社の特約として、レンタカーの修理費に関しては自己負担分をカード会社が支払ってくれることになってます。結果的に自己負担はゼロだけど、手続きは煩雑だし、面倒。春休みにシナコが事故ったし、次回から保険料上がるのかなぁ・・・。

と、ドキドキしていたら、ある日出稼ぎ先の私へシナコから電話。
「ママ、また車ぶつけちゃった。今度はもっと、ひどくぶつけた」
「へっ!? どうなったん?」
「アパートのフェンスにぶつかった」
「どこのアパート?」
「学校の近く」
「フェンスは?」
「フェンスは何ともない」
「ほんと? 車はめちゃくちゃなのに?」
「いや、めちゃくちゃってほどじゃないけど・・・」
「とにかく、すぐに保険会社に電話して、警察に連絡した方がいいか聞きなさい。あとでどうなったか教えて」

車と保険(料)のことばかり気にかかり、シナコさんがどうだったか聞くのはすっかり忘れてました。でも自分で電話して来たくらいだから、全然大丈夫なんだと思うけど、それではあまりにも冷たい母親と思われては行けないので、後にポーズで電話を入れました。

「ところで、シナコは大丈夫だったの?」

ああ、なんて優しい母親でしょう。
で、次に、
「ね、シナコはちょっとよそ見をしただけだって言ってたけど、ほんの少し注意をそらしてだけでこんなことになったでしょ。だから、いつも言うけど、今回も違うんだとは思うけど、携帯をいじるとかiPodをいじるって言うのは、怖いことになるんだよ。絶対に運転中に電話とかiPod触っちゃダメだよ」と言うと、
「あの、実は一瞬iPodを見たの・・・」
ああ、やはり真実はコレか。これを教訓に今後は一切携帯をいじらないと肝に銘じてくれ!

修理費、1800ドル余り也。免責の500ドルはシナコに請求。

ということでしばらくシビックは運転できない。シナコは一度もオデッセイは運転したこと無いし、保険でレンタカーを借りることはできたけれど、運転に不慣れなシナコにはそれも怖いし、修理中は車無しで我慢しなさいと言い渡した。

ところが夏期講習を受けている最中だったので、どうしても学校に行かなければならない。そこで大学近くのアパートに住んでいる友人宅に、ジョダ連れでしばらく転がり込むことにしたらしい。

数日後、夜遅くにまたシナコから電話があり、
「出掛けてて、帰って来たら、ジョダが急に大きくなってる」
「どういうこと?」
「だから、急にジョダが太ったの」
「そんな、あるわけないでしょ」
「でもお腹のあたりが丸くなってて・・・ジョダは、ブルブルずっと震えてるの」

シナコの説明は相変わらず要領を得ない。
ジョダは時々アレルギーを起こして顔がむくんだりするけど、お腹が腫れるってことはないし。とにかく、抗ヒスタミンの赤ちゃん用シロップを与えたら落ち着くし、そうして様子を見て翌朝も具合が悪かったら獣医に連れて行くようにと伝えた。

結局、翌日も具合が悪そうだったので獣医に連れて行ったら、
(1)食べ過ぎ、または
(2)膵臓炎
とのこと。

どうやらシナコ達が出掛けている間に、11種のマルチグレイン(穀物の種類が11種入ってる)袋入りの食パンを3分の1袋食べたらしい。日本のパンと違って、こっちのパンの袋って50センチくらいあるんです。だから3分の1だと丁度、2斤くらいに当たるのかな。で、その夜からは下痢もして、脱水にもなっていたらしい。ただし獣医さんが膵臓の辺りを触ると痛がったので、単なる腹痛ではなく、膵臓炎の疑いもあると、血液検査とかもされちゃって・・・診療費+薬代=160ドル也。

399ドルで買った犬なのに、付加価値がつきまくって、今は初期投資の10倍くらいにふくれあがってはります。

どうやら今日には痛みもなくなったようで、結局単なる食べ過ぎだったみたい。

はぁ、やれやれと思いきや、今度はトロントのお姉さんから電話。
「今月と来月のアパート代が足りなくなりそうなんだけれど、お金貸してくれない・・・?」

キニコは6月で卒業。その後も8月末までトロントに残りたいと言った時に、いつまででもどこでも好きなところに住んで良いけれど、それは自分の甲斐性でやってねと伝えた。アルバイトで何とかなると言う予定だったようだけれど、どうやら資金繰りが行き詰まり始めた模様。

自分でなんとかしろと突っぱねることも出来たのだろうけれど、とにかく今回はお金を貸すことに。「但し、ちゃんと自分で生活できるように人生設計しなさい」と伝えたのだけど、どこまで伝わってるやら。相変わらず、ハワイに住みたいだの、しばらくはインターンをして、2年後くらいに大学院に行くだの、夢で屁を踏んだような話ばっかりしている。真面目にいつまでに何をどうするって計画立ててやっていかないと、結局何もできなくて終わるって言ってるのだけど、何の苦労も無く楽賃な人生を歩んで来たあの子達には伝わらないのか。今回のことで、お金がないと何も出来ないってちょっとは気付いてくれたのだろうか。

と言うわけで、私の脛は細る一方。
なのに、なぜか脛の肉は重力に反して上の方へ移動して胴回りについたようだ・・・。

2 件のコメント:

  1. あーーー、ほんと、お金で不自由をさせたことがほとんどない(そんな贅沢もさせていないけれど)ので、あまいったらありゃしない我が子たち。

    社会人になった今も、東京にやってきては、外食代も支払わず、食費を入れたり初任給で何か買ってやろうとかいう気はさらさらなく・・・すねかじりまくりの長男。あんたの親の顔が見たいわっ!と言ってしまいましたorz

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  2. でも少なくともちゃんと自立してるやん。うちなんかどっちも仕事もないのに、焦燥感すらなさそうで、仕事なんかやる気になりゃぁあるって思ってるのかな。どうやって生きて行くつもりなんだろうと本気で心配になるよ。そんな状況なのに次女なんて超級に生意気で、久々に顔を見て文句なんて言いたくもないけど、余りの状況に切れまくっております。

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