2011年1月11日火曜日

アリゾナ銃乱射事件

ここ数日のニュースのヘッドラインは、土曜日にアリゾナ州ツーソン市のスーパーで起こった銃の乱射事件。

恐らくこれが他の町で起きた事件だったら、家にテレビもないことだし、さほどニュースに注意を払わなかったのだろうけれど、ツーソンと聞いて無視できなかった。ここはその昔、交換留学生として1年間を過ごした町だから。去年、妹のベッツィー一家もニュージャージーから再びツーソンに転居した。

女性の下院議員が狙撃され重傷を負い、多くの巻き添えの死傷者が出たこの事件は、犯人の詳細がわかる以前から、政治的な動機に違いない、その動機はこうじゃないか、ああじゃないかとたくさんの憶測がメディアで報道されているが、そのうち徐々に解明されていくのだろう。(今日辺りからは精神病の可能性も囁かれている。)

そうした報道の中で、アリゾナ州の銃に関する法律を耳にして、その緩さに一般人の銃の所持が認められないのが当たり前の日本で生まれ育った者としては、唖然としてしまう。

まずアリゾナ州は去年、「許可証なくして銃を携帯することが認められている」第3番目の州となった。他にはバーモント州とアラスカ州がある。

ここで言う携帯とは「隠し持つ」ことで、決してちらつかせてはいけない。

また2009年には、銃を携帯してレストランやバーに入ることも認められたし、たとえ職場が銃の持込を禁じていても、従業員は施錠した車内に残すのであれば職場に銃を持ち込むことも認められている。

・・・酒場に銃・・・。酔っ払って見境がなくなったら簡単に引き金に手をかけてしまいそう・・・。

アリゾナ州は反移民法についても、連邦法より厳しい州法を通そうとしている(通したんだっけ・・・)など、連邦政府の方針とは相対するものが色々あるため、この事件をきっかけに、アリゾナ州について色々取りざたされている。

それにしても、ベッツィーがツーソンに戻ったから早い機会に遊びに行こうと思っていたけど・・・。少なくとも酒場に近づくのはやめよう・・・。

あ、今、思い出した。私が留学していた時のこと。何の話をしていた時か忘れたけれど、お父さんが、ちょっと来てご覧と私を寝室に呼び、彼のベッドサイドテーブルの引き出しを開けて、「何かあったらこれで守るんだ」と言ってピストルを見せてくれたことがあった。ちゃんと弾も込められてあった。

その時は別段ドキッともしなかったし、単に「ああ、アメリカ人の家ではどこでも銃があるものなのね」と思っただけだった。今頃になって、それが特殊な事だったんだと知ったわけだけれど。

ん? 特殊な事なのかな・・・? 
オハイオでは猟銃を家に持っている人はたくさんいるし。
実情はどうなんでしょうね。

私もブログねたに買ってみる・・・?????

4 件のコメント:

  1. 私はカナダの家で、まだ娘が生まれる前、息子が地元の田舎町の中学に通っている時代のこと。(最初のマイホームの町だったので、郊外の田舎の町というか村というか)

    私と夫が友人宅でのクリスマスディナーだか何かから帰る道、地元ラジオ局のニュースで、なんと私達の自宅のすぐ近所で子供が間違って、2階の窓から通りを歩く別の子供を撃ってしまった。(死んだか重症だかはもう覚えてない)そのとき息子は一人で家で留守番役。私達夫婦はこのニュースを聞いて、心臓が止まる思いをした。(被害者の子供の名前はニュースで伏せられてたため、もしかしてうちの息子・・・?という悪い想像が頭の中を駆け巡った)

    事件は我が家からたった1ブロック先。親の銃棚(狩猟用とかいくつか持ってたらしい)から1丁取り出し、友達とふざけながら通りを歩く人を狙って、撃つふりをして遊んでたら、本当に発砲されてしまった、という事件。(であることを翌日のニュースで詳しく知った)

    この事件が起きるずっと前だけど、護身のために拳銃を1丁買おうかと相談されたとき、私は断固として拒んだ。そしてこの子供の発砲事故のニュース。「だから所有しちゃいけないのよ!」と絶対に譲らない私の意見に同意してくれて、結局は買わなかった。
    私達家族としては、それが正解だと言える、自信を持って。
    でも他の家族の方々にはそれなりのポリシーがあるのだから、横から口は出さない。

    私は基本的にスポーツとしての狩猟も反対。自分が生きるための殺生は仕方ないけど、スポーツとしては大反対。
    アラスカ前知事女性が猟銃を撃ってる姿なんかをTVで見ると、虫唾が走る思いです。

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  2. アラスカ前知事に関しては、猟銃を打っている姿のみならず、どんな姿でもスカンのですが…。

    ニュースで聞く発砲事件は、どことなく他所での出来事と言う気がしてしまうけれど、身の回りで拳銃を隠し持っている人がいるかもしれないと思うと、ぞくっとしますよね。まして身近でそんな事件が起きると。

    さっきNPRでもツーソンの事件をきっかけに、このところ余り議論になっていなかった銃規制が再び見直され、厳しくなる可能性があると言っていましたが、是非そうなって欲しいな。

    外出用のおしゃれな防弾チョッキ、防弾帽子をデザイナーブランドで扱ったら流行るかも・・・。

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  3. 私もTucsonに行ったことがあるし、jodakoさんが住んでいたことも知っているので、何とも言えない気持ちになったわ~。

    スイスは永世中立国を守るために全員が家に銃を持っているって聞いたけど、なんかそういう次元とは違うよね、アメリカの銃社会。

    レーガン大統領が撃たれた時にもナンシーは銃規制について頑張ったけど、強いロビイストたちに全く勝てなかったといつか聞いたことがあります。だから、きっと、話題になっても何も変わらないような気がする。

    前にも言ったかもしれないけれど、私が住んでいたメリーランドのPGカウンティは私が渡米した1991年10月末、ちょうど(!)Beltwayでランダムキラーが発生していて、「今年でこれがカウンティ内で27X人目の被害者です」って・・・1カウンティでその数って…まぁ、全米でも危険度の高い地域だったんだろうけれど(でもその中に大学があったよ)・・・

    なんだかね。

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  4. これだけ銃が氾濫してしまっていたら、今更規制するって言ったって、どうするんだろうね。回収するわけにもいかないだろうし。

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