2020年6月25日木曜日

失業生活(2)

この状況はしばらく続きそうなのでシリーズ化しました😅。いったいどのくらい続くのでしょう。ネットフリックスじゃないですが「エピソード1〜10」とかで終わらずに、「シーズン」も複数になったりして。。。😭

前回のブログに書いたロビンの子供は翌日には庭から居なくなっていたので無事に飛んで行ったのでしょう。

昨日は窓から庭を眺めていますと、なぜか庭の木の上から、ハラハラと藁のようなものが落ちてきます。なんだろうとずっと見ているとロビンが木から飛んで行っては、藁のようになった枯れた芝をせっせと運んでいるのですが、昨日は風が強くて持ってきたそばからみんな下に吹き飛ばされている模様。午後に木のところに行って見上げてみると、巣のようなものは全く見当たらず、かわりに下にたくさん藁が落ちていました。気の毒に。


話は変わりますが、ご飯について。我が家の炊飯器は2006年に日本からアメリカに戻る際に購入し持参した物。特別高価なものでもなかったですし既に14年が経過していますので、そのせいかご飯がいまひとつ美味しくない。高級炊飯器のある友人宅のご飯を食べさせてもらうと、それはもう少し透き通ったような外観ももちろんお味も雲泥の差。やっぱり違うなぁ、いい炊飯器が欲しいなぁと思っておりました。

先日コロンバスの日本食品店に買い物に行き、そのときに日本から輸入されたお米がありました。家にはまだお米が残っていたのですが、片道1時間あまりのコロンバスまで買い出しに行くことは頻繁にはありませんし次回にあるかどうかもわかりません。日本のお米とカリフォルニア米でそれほど違いがあるとも思いませんでしたが、ともかく物は試しと購入。

ところが、全然違いました。うちのオンボロ炊飯器でさえ、まるで高級炊飯器で炊いたようなおいしさ!

その時にふと思いあたりました。もしかしてこれは日本米とカリフォルニア米の差ではなくお米の鮮度の違いではないかと。去年の春にサウスカロライナで仕事をしていたのですが、車で行っていたので2週間に一度くらいのペースで帰宅していました。その時の通り道に日本食品店があり(ここも家から車で40分)、お米を買った記憶があります。私は毎日ご飯を食べていない(ワインとご飯が合わないもんで。。。)のと、長期の出張では出先で調達していたため、実は我が家に今あるお米はその時のもの。。。すなわち1年以上の年月が経った古米。お米は精米してからの時間が勝負とも言いますから、あのお米は古米以下だったりして。ちなみに日本のお米の精米日は3月でしたから、こちらも超新鮮ってわけでもないんですけどね。

ともかく味には歴然として差があり、そうなるともう古いお米を食べる気がしなくて。。でも捨てるのはもったいない。まだ1キロや2キロは残っていそうです。そこで思い立ったのが、鳥の餌!

以前に飛べないモドキの赤ちゃんがウロウロしていたときに、近くにお米をパラパラと撒いておいたのですが、その時はいつまでたったもそのお米はそのまま。では炊いたお米ではどうだと、昨日の夕方に鳥の餌を入れておく容器の周りに炊いたお米を乗っけておきましたが。。。こちらも人気薄のようで今朝もまだ残っています。うーん、アメリカのスズメはお米は食べないの?日本だと水田にスズメと言うような絵が頭に浮かぶんですけど。。。

2020年6月17日水曜日

失業生活(1)

あれから1ヶ月余りが経ちましたが、いまだに仕事の依頼はなく失業生活は続いております。

失業手当ですが、現在はオハイオ州民なので、当然オハイオ州なのだろうと申請したところ、資格審査で滞りました。会計士さんに相談するとノースカロライナに申請すべきと言われました。そこでオハイオ州の失業保険の担当局に電話で尋ねたところ同時にノースカロライナ州にも申し込んでおいて早く承認された方にすれば良いと言われましたので、そちらにも申請しました。(どちらの州も話す相手によって言うことが色々と異なりました。)しばらくして何の事前連絡もなくオハイオ州から手当が銀行に振り込まれていました。そして同時にノースカロライナ州からも「承認」の連絡が。

両方の州から受け取ることは違法ですし詐欺行為とも取られかねないので、慌ててどちらの州にも連絡を取ろうとしました。が、これが至難の技。メールでの連絡は出来ず、問い合わせは電話しかないのですが、ともかく毎回通話が殺到していてかからない。早くて30分、長いと2時間待つことも。それでも待てる時は良い方で「後ほどおかけ直しください」で切れることの方が多い。朝一にかけても同じ。2時間待ったら5時になって電話が切れた日も。1時間半待ったのちにようやく担当者が出たものの「それについては、こちらの番号へおかけください」と別の番号を案内され、そちらにかけたらやはり通話が殺到していて、かけ直したり、待ったり。

オハイオとノースカロライナでそう言うことを繰り返して、丸3日を電話口で過ごした後に、ようやくノースカロライナの「州を跨ぐ場合」の係員と繋がりました。ところが「私では分かりかねますので、スーパーバイザーに転送しますのでお待ちください」と。思わず「お願いだから転送しないで!」と食い下がりました。というのも転送途中で電話が切れることもしばしば。スーパーバイザーの直通電話は教えてもらえるわけもなし、何時間も待ってやっと繋がった電話なので、振り出しに戻りたくない一心で頼み込みました。親切な係員で「では彼女から電話をかけてもらうように伝えます」と。

2時間待ってようやく連絡がありました。結論は失業保険というのは前年度に税金を納めた州からもらう規定だそうで、私の場合はノースカロライナから貰うべき。オハイオの方が2割ほど金額が多かったので超残念ですが。。。良かったのは私からオハイオ州に連絡する必要はなく、ノースカロライナの方から受領取消しをオハイオに連絡してくれるとのこと。これでまた何時間も電話に費やさなくて良くて、ほっとしました。ま、失業中ですので時間だけは履いて捨てるほどあるんですけど。

ではこの有り余る時間をいかに過ごしているかと言いますと。。。庭の手入れでございます。この家の庭が広くて嬉しかったのですが、喜んでばかりもいられないことに気づきました。実家の狭い庭を含んでも、自分で手入れをしなければいけない庭のある家に住むのは初めてで(大家さんか管理会社がやってくれていた)、芝刈り以外にも自分でやらなきゃいけないことがこんなにあろうとは。それくらい色々とあり、またいろいろと起きます。

芝刈りはハナから自分でやる気はなく、入居と同時に業者に依頼。毎週来てくれなくていいとは思うんですけど、契約は毎週ベース。なので結構費用は嵩張ります。

ある日友人のご主人がうちの庭を覗いて「塀にステインしないといけないね」と。ステイン?なんじゃそれ?問いますと、要するに塀を保護するための溶剤を塗布した方が良いとのこと。

ならば履いて捨てている時間を有効に使おうと、今のうちにやってしまおうと思い立ちました。まもなく家の前でお隣のおじいさんに会ったので、「塀にステインしたいので、裏側をするときにはお宅の庭に入ってもいいですか?」と聞くと、「ステインするの?それじゃあその前に塀をパワーウォッシュしないとね。持ってるの?」

はて?パワーウォッシュも必要なの?そんなこと知る由もありません。持ってませんというと、「うちのがあるから貸してあげるよ。5年前にここに住んでた人たちと一緒にやったんだ」と言って、使い方も教えてくれました。

パワーウォッシュと一口に言っても、さらーっと水で塀を流すだけかと思いきや。。。ガンの狙いを定めてゆっくりと木目に沿って動かさなくちゃいけない。近過ぎると強過ぎてえぐれる、遠過ぎると効果がないので一定の距離を保って、太極拳のようにゆっくりと上下、左右に動かないといけないから時間はかかるし、重いし。だんだん気温も上がってきて暑いし。杭から杭までの間を1区画とするとこの家の塀は全部で40区画。1区画をパワーウォッシュするのに1時間余り。手も腰も痛いわ汗は流れるわ。剥がれた木屑や古いステインが水しぶきと一緒に跳ね返って、安全メガネに帽子を着用しているものの顔も身体も汚くなるから、終わったらシャワーに直行。なので一旦始めたら終わるまではやめられない。毎日5〜6時間働いて正味1週間で終了。有難いことにみるみる体重は減っていき、理想体重になりました。

ところでパワーウォッシュをしてると地面に大量の水が流れていく。一体どのくらいの水を使っているのかと調べてのけぞった。1分に8ガロン(=30リットル)だって!5時間出しっぱなしってわけではないから4時間として見積もっても、60分x4時間x7日x8ガロン=13440ガロン(40万リットル)!

一体水道代はいくらになるのだろうと恐ろしくなって水道局のウェブサイトで調べてみた。これまたびっくり。課金は7500ガロン単位で15000ガロンまでが単位当たりが最低料金。通常はどのくらい使っているのか見てみると先月の請求書によれば7500ガロン。ぎょえ通常でもこんなに使っているものなの。でもこれで行けば来月の水道代は200ドルくらいかな。。。恐れたよりも安くて良かった。ただし使った水道の量に応じて下水料金が同じくらいに増加するので合わせると400ドルくらいになりそう。が〜ん。

次はステイン。とりあえず1ガロン缶を1缶買って試してみた。こちらは1缶あたり25ドル。当初はペンキ塗りと同様にローラーを使うか、あるいはスプレーポンプを買って塗ろうかと思っていた。けれど、この家に引っ越す前の2月に、1部屋だけペンキを塗るためにオハイオに来たのだが、その生まれて初めてのペンキ塗り体験より、ローラーだと隅の方は塗れないからハケは必ず必要になる。スプレーだと隙間から飛んでいく分は無駄。複数の用具を使うとそこに付着する分の溶剤は無駄だし、使用後の洗浄も増える。ということで結局はハケ一本で塗ることにした。1ガロン缶で約5区画が塗れたので、残り7缶を買いに行った。8缶合わせて200ドル。こちらも1日約5区画が精一杯。加えて24時間以内に雨が降ってはいけないし、また塀が湿っていても塗れない。ステインを初めて何度か雨や夕立、雷雨の日があったので2週間ほどかかったが、ようやく今週の月曜日にステイン終了!

失業中なのにお金はかかります。でもパワーウォッシュを業者に頼んでいたら2〜3000ドルはかかっていたでしょうし(水道代は自分持ちだし)、ステインだって業者に頼めば同じくらいと思うと、よしとしましょう。大物プロジェクトは終了したものの、草抜きやら、枯れた花の手入れやら、花の水やりやら、毎日の用事は後を断たず。仕事があったらどうなるんでしょ。まして出稼ぎになったりすると。。。花や草木があるのは嬉しいけど、いっその全部芝生だったら楽チンだったのになぁと思う今日この頃。

5月の半ば頃にようやく気温が上がってきたからか、カーペンタービー(大工蜂)なるものがたくさん出てきた。今調べてみると日本語ではクマバチ(クマンバチとも)だって!スズメバチが誤ってクマンバチと呼ばれる場合があるらしいけど、私もクマンバチって怖い蜂だと思ってました。クマバチはそうではなく、雄は威嚇するためにブンブンと音を立てて飛ぶけれど針は持っておらず、雌も握ったりしなければ刺すことはないそう。ただ困るのがメスが卵を産むために木に直径1.5センチほどの穴を開けるのです。したがって塀の杭のところにいっぱい穴が開いている。そこで慌てて殺虫剤を買って来たものの、実は花粉を運ぶ益虫ゆえ殺さない方が良いとのこと。とは言え穴はどんどん開いて行くし、中に卵を産むから増えて行くのも嫌だし。そこでネットで調べて効果ありと知ったのが、茶色い紙袋を膨らませて近くに吊すこと。なんでも天敵のスズメバチの巣だと思っていなくなるとか。

大半の穴は塀の杭の裏側なのでどっちみち殺虫剤を撒けないし、穴を埋めることもできない。下に木屑が落ちていることからどこに穴があるかはわかるので、その近くに紙袋を吊るした。なんでも油が嫌いらしいから、紙袋にはスプレーで食用油を塗っておいた。これは思いがけない効果あり。本来は雨の日は取り込まないといけないのですが、油がかかっていることで雨に強い!そのまま吊りっぱなし。効果があったのか、単にシーズン的なものなのか、今はずいぶんと減りました。ところが頑固なのが残ってて、このハチたちとはまさに根くらべ。紙袋は効果ないので、穴に壁の補修用に買った白いペーストを塗り込んでみました。ものの見事に24時間後には再び穴が開いてました。ちなみに木であっても1日で深い穴が掘られてます。穴の中に直接油を入れてみたけれど、全く気にかける様子なし。とうとう小さな木屑を穴に差し込みました。ネットでも穴を塞いでおかないと、翌年にも再利用するとありましたから。塞いだ穴の大半はそのまま、けれど数個の穴は1日後には木屑がなくなっていました。。。恐るべしクマバチ。でもあまりに努力してるから、最後の数個は見逃してやろうかと思案中。

そして鳥。この辺りにはカーディナル(赤い鳥)やゴールドフィンチ(黄色い鳥)もいるので、そんなのが飛んできて欲しくて鳥の餌とハミングバード用のフィーダーを取り付け、カーディナルの写真や青い鳥の写真が印刷された袋に入った餌を購入。たっくさんの鳥が飛んできてくれるのは嬉しけれど。。。9割方が雀と黒い鳥(クロムクドリモドキ)。ま、それでも眺めていると楽しいんですが。今はヒナが返る時期のようで、時々子供の鳥が庭にいて可愛らしい。

けれど同時に自然の厳しさも見せつけられます。先日はロビンの卵(鳥の色とは異なり卵は青い)が地面に落ちていて、あーあと思っていたら、数時間後には割れて中身が食べられてました。ある日は裏木戸の外側に内臓が引き裂かれたモドキの赤ちゃん。多分その2日ほど前には庭の中にいた子。この子はなんと雀に向かって口を開けて餌をもらっていました。雀の方も自分の体の3倍くらいあるヒナに餌をあげてました。

そして昨日もまたモドキの飛べないヒナが庭にいて、母鳥がせっせと餌を運んでいました。庭の真ん中にある木の上に巣があり、まだ他にもひなは残っている様子で、両方に餌をせっせと運んでいます。落ちたのかな。今朝、草抜きをしていたらその子は庭の片隅に倒れて死んじゃってました。今回は外傷なし。道理で母鳥が朝からうるさいくらいにずーっと鳴いていたはず。探してたのね。可哀想に。庭の片隅に埋めて、上に間引きしたケイトウの苗を移して植えておきました。。。栄養たっぷり。。。?

それに入れ替わるように、今朝はロビンの飛べない赤ちゃんが庭にいました。こっちの母鳥はモドキのお母さんほど面倒見は良くなさそう。時々だけ餌をやりには来てます。早く飛べるようになって、他の動物に襲われたりすることがありませんように。